右舷側方展望室 第二回
2000/03/20〜2001/01/01

ナレーション「無限に広がる大宇宙、この無数の星々の煌めきの中に様々な生命が満ち溢れている・・・。」
デスラー「タラン・・・君が私に使えて何年になるかね・・・?」
タラン「今年でちょうど二十年であります。」
古代進「デスラー、僕はちょうど50歳だ。」
デスラー「お互い、年をとったものだ...」
古代進「あの偉大な沖田艦長も今はただのよれよれのじいさんになってしまった。」
デスラー「古代、お前は歳をとったら口が悪くなったな。」
沖田十三「おぉ〜 こぉだぁいぃにぃでぇすぅらぁじゃぁなぁいぃかぁ。ひぃさぁしぃぶぅりぃじゃぁのぉ〜。」
古代進「艦長、入れ歯を忘れています。」
沖田十三「おぉ、そぉじゃったそぉじゃった。どおりでおかしいとおもぉったわい。ほおれ、入れ歯を付ければこの通り、セリフも漢字も話せる。わしもまだまだ若いモンには負けん!」
古代進「あまり、無理しないでくださいよ。私ももう、若くないんです。」
観客「古代〜、声優はどうしたんだ〜。」
古代進「それが、富山さんが死んじゃったんです。(泣)」
沖田十三「通りでお前は、老けが足らんと感じた訳だ。」
古代進「老けが足らんって、どういう意味ですか?艦長。(怒)」
沖田十三「いや、五十歳の割には元気が良すぎるかなと思ってな。」
古代進「とんでもない!今や、五十や六十は洟垂れ小僧と呼ばれる時代ですよ。艦長も先が長いんですから、シャンとしてくださいね。」
沖田十三「うっ、わ、分かった、古代。」
民衆「(古代の孫)お爺ちゃーーーーーーーーーーーーん」
デスラー「ほう、古代、君の孫かね。」
古代進「まるこ〜。」
森雪「あ、まるこちゃん、いらっしゃい♪」
脇役「(まるこ)ね、ね、おばあちゃん。この叔父さんたち、だれ?」
森雪「これ!失礼ですよ。ちゃんとお名前を...ええと、何とお呼びすればよろしいでしょうか?」
沖田十三「わしは古代を息子のように思ってきた……だから"曾おじいちゃん"と呼んでくれ。」
デスラー「私は...(苦笑して)タランよ、こういう時は何と呼ばれるのが適当かな?」
タラン「相手が子供ですから、総統といっても意味がわからないと思いますから、デスラーのおじさんで良いのではないでしょうか。」
脇役「(まるこ)ひいおじいちゃんにですらぁおじちゃん!」
デスラー「・・・・・お、おじいちゃん!?^^;」
古代進「デスラー、済まない!」
脇役「(まるこ)まるこ、ちゃんと”おじちゃん”て言ったもん。ね、ですらーおじちゃん!」
デスラー「おぉ、全て平仮名だったものでな。読み違えて……いや、聞き違えてしまったよ。」
ズオーダー「わっはっはっはっはっはっは!デスラ総統ーも、耳が遠くなったとみえる。」
デスラー「君も年老いたというのに、そのバカ笑いだけは健在だな。」
サーベラー「た、大帝に対して"バカ笑い"とは!デスラー、無礼が過ぎますよ!」
デスラー「あなたも年月を経てすっかりサ○チー……いや、の○らさちよに顔も声も正確も良く似てきましたな。そのせいで以前に比べて迫力も増しておられますな。」
サーベラー「ぶ、無礼な!デスラー、お前こそ"顔も声も正確も"では意味が通らぬではないか。"顔も声も性格も"であろう。誤字とはお前も年をとったのねぇ。おぉ〜ほっほっほ!」
古代進「・・・・・同じレベルの言い合いのような気がするよな。島」
島大介「デスラァ〜ッ言い返しちまえぇ!」
タラン「余りデスラー総統を焚き付けないでもらえませんか?」
デスラー「ははは・・・私は大丈夫・・・う!げっほげっほ・・ごほ・・(吐血)」
古代進「雪、佐渡先生を呼んできてくれ!!」
島大介「雪はデスラーの手当てをしてやった方が良いだろう。医者は僕が連れてくる。(走り出す)」
古代進「早く、佐渡先生以外の名医を連れてきてくれ。」
森雪「さ、皆さんどけてくださいな。(さすがは昔とった杵柄、看護は手馴れたものである)」
古代進「・・・あ、ああ。分かったよ、雪」
森雪「ええと、どこか腰掛けるか、横になるところは無いかしら?」
タラン「そ、総統、私でよければ、イスになります。」
真田志郎「こんなこともあろうかと、ひそかに私は、医師免許をとっていたのだよ。デスラーの治療は私にまかせたまえ。」
古代進「真田さん、本当に大丈夫ですか?間違った治療したら、しゃれにならないですよ。」
真田志郎「大丈夫だよ、古代、さて、と・・・早速デスラーを宇宙最強の改造人間に・・・(チュイイイィ〜〜〜ン)」
古代進「早速、間違えてる。」
森雪「真田さん!いい加減にしてください。」
真田志郎「分かった、真面目にやるよ。雪、服を脱がせるから手伝ってくれ。」
島大介「何故、雪なんですか?真田さん」
真田志郎「デスラーだって、女性に脱がしてもらった方が、嬉しいだろう。それとも、デスラーには、別の趣味が?(タランの方を見ながら)」
タラン「と、とんでもない!」
森雪「もう!真田さん、真面目にならないなら治療はよしてもらいますよ。」
古代進「真田さん、雪に対して失礼じゃないですか!!」
森雪「しょうがないですね、真田さんはそっちを持っててください。(服を脱がせていく)」
デスラー「(ううっ...)」
タラン「・・・そ、総統。大丈夫ですか。」
真田志郎「服を脱がせたら、そっと横にしてやるんだ。急にうごかしちゃだめだぞ。」
森雪「古代君も手伝って。」
古代進「わかった、僕はデスラーの頭を支えているよ。」
タラン「総統、お気を確かになさって下さい。」
島大介「救急車、まだかな?」
古代進「救急車より、俺たちで搬送した方が早いのでは?島」
島大介「ううん...どうですか真田さん、雪、動かしても大丈夫かな?」
ドメル「総統、私の艦の瞬間物質移送機をお使い下さい。これならすぐに病院へ到着できます。」
真田志郎「今から船を呼んで、間に合うのか?」
古代進「まさか、すぐそこに艦を止めているとかナシだよな。」
ドメル「いやあ、実はそこにドメラーズ3を呼んであるんですよ。」
古代進「やっぱり・・・・・・・・・・・・・・・・・(呆)」
真田志郎「で、デスラーと我々だけ瞬間移動できるのか?」
古代進「人間が、ワープの圧力に耐えられるのか?」
真田志郎「無理だろう。健康な人間にだって、相当な負荷になるんだからな。」
古代進「車使ったほうが、早いぜ。」
真田志郎「それなら、アストロバイクかエアカーだな。」
古代進「だったら、エアカーでしょ。真田さん。」
森雪「もう!何でも良いから早くしてください。」
島大介「あ、救急車がきたようだぞ。」
古代進「で、隊員は?・・・・・げ、ズォーダー大帝に、その近くにいたヒステリー女!?」
ズオーダー「心配するな、余は真面目だぞ。」
真田志郎「(あんたは真面目かもしれんが、となりのおばちゃんは全然真面目そうに見えん。困ったものだ...)」
古代進「(確かに、ズォーダー大帝はまとも?だろうが、隣のおばちゃんはマトモとは言い難いもんがある。)」
サーベラー「何を言う!私もちゃんと、看護婦の資格ぐらい持っているのよ。おほほほほほ!」
古代進「アヤシイ・・・・・・・・・(疑)」
森雪「本当ですか?本当に看護婦の資格をお持ちなんですか?」
古代進「雪、君もそう思う?」
ズオーダー「疑っているようだが、サーべラーが看護婦の資格と一通りの医学知識を身につけておる事は真実だ。このズオーダーが保証する。」
古代進「胡散臭い!!」
ズオーダー「貴様、このズオーダーの言葉を信用しないのか!」
古代進「信用に足る、医師免許を見せてくれ。そうしたら、信用してやる。サリーちゃんパパの頭をしたズォーダー大帝」
ズオーダー「サーべラー、見せてやるが良い。」
古代進「どうも、持って無さそうな様子だぞ。ズォーダー大帝」
ズオーダー「サーべラー、何をしているのだ?早く見せてやるが良い。」
古代進「無いようだな、ズォーダー大帝。警察呼ばれる前に、さっさと消えた方が良いぞ。」
ズオーダー「サーべラー...貴様、わしをたばかっておったのか!」
古代進「さて、警察を呼ぶか。(おもむろに携帯電話を出す)」
島大介「古代、なんで救急車呼ぶときそれ使わなかったんだ?」
古代進「あ、いけね...忘れてた。」
タラン「そのような事はどうでも良いですから、早くデスラー総統を病院に運んで下さい!このままでは総統が、デスラー総統が!」
古代進「わ、分かりました。タラン将軍」
真田志郎「さ、デスラーを救急車に載せるぞ。気をつけろよ。」
古代進「分かってます。真田さん」
森雪「でも、デスラーの血液型って、何型でしょう?」
真田志郎「基本的に、体の造りは我々地球人とおなじなんだが...」
古代進「タラン将軍、デスラーの血液型を聞いていませんか?」
タラン「デスラー総統の血液型はG型であります。必要とあらば、直ぐにでも本星から取り寄せますぞ。」
森雪「では、すぐに取り寄せておいてください。最低、一リットルですよ。」
タラン「分かりました!ドメル将軍、早速母艦に連絡をとっていただきたい。」
ドメル「わかりました、タラン将軍。(通信機に向かって)ゲール、こちらドメルだ。デスラー総統のためにG型の血液1リットル以上の手配を頼む。」
ゲール「そんな急には無理です。」
ドメル「総統のお命がかかっているんだ。何とか頼む。」
ゲール「しかし、G型の血液の者はガミラス人の中でも一万人に一人しかいないのですぞ。」
ドメル「とにかく、探して連れて来い!!さもないと、銃殺だぞ。」
ゲール「・・・分かりました。最善を尽くします。」
ドメル「まったく、無能な部下ばかりだ。」
タラン「ところでドメル司令、君の血液型は何型かね?」
ドメル「私ですか?それは宇宙の狐の名にふさわしい稀少な血、G型です!」
タラン「実は私もだ。本星から十分な量の血液が届くまで、我々の血液を採取して使ってもらうしか無いと思う。よろしいですか、ドメル将軍?」
ドメル「無論、異存はありません。必要なだけ採取していただこう。」
島大介「一万人に一人の割には、ずいぶん数が揃ってるな...」
タラン「実は、G型血液の者は普通のガミラス人と違うのです。」
古代進「違う?どこが、違うのですか?タラン将軍」
タラン「G型は第1種軍人試験に受かりやすいのです。」
島大介「その第1種軍人試験とはなんですか?」
タラン「これに受かれば、いわゆる"エリート官僚"への道まっしぐら!」
ドメル「つまり、知性・肉体的に他のガミラス人より優れたものが多いのです。無論、必ずと言う訳ではありませんが。」
古代進「必ずという訳じゃない?で、血液はどうなったんですか?」
ドメル「まず、私から採取してください。タラン将軍は総統のお側に必要でしょう。」
森雪「わかりました。それでは採血しますので少し我慢してください。」
古代進「雪、感染症対策はしたのか?」
森雪「勿論やっているわ。...でも、普通の手順で良いのかしら?」
ドメル「普通でなければどうなるんですか?」
古代進「いや、地球の感染対策とガミラスの対策とが違うといけないと思っていったんですよ。ドメル将軍」
タラン「ガミラス人はイスカンダル人と同様、過去は地球人でした。だから、感染症対策も同じで良いと思います。」
古代進「(一概に、この言葉を信じてもいいのだろうか?)」
真田志郎「とにかく、救急車で病院に運ぼう。」
古代進「そ、そうですね。」
ズオーダー「さあ、早く乗せるが良い。」
古代進「で、ベッドは?」
真田志郎「救急車に備え付けので我慢してもらうしかないな。とにかく、一刻も早く設備の整った所に収納しなくては。」
デスラー「許せん!このベッドのシーツは3日間洗っておらぬだろう!こんな汚れた所に私が横たわる事は出来ぬ!」
タラン「総統、大声を出されてはお体に障ります。それに今は文句を言う場合ではありませんが。」
古代進「デスラー、そんなに大声を出しては貧血を起こすぞ。」
サーベラー「ほほほ、デスラーいいざまね。」
古代進「あとで、今の言葉が入ったテープをデスラーに聞かせようか?そこのオバサン」
サーベラー「そんなクレーマーみたいなことをいつの間に?」
古代進「ニセ看護士疑惑からだよ。そこのオバサン」
真田志郎「古代、看護士ではなく看護婦ではないのか?仮にもそのオバサンは女だぞ。」
古代進「真田さん、日本の改正男女雇用機会均等法を知らないんですか?」
島大介「異星人に日本の法律が該当するのか?」
古代進「うっ!(痛い所を衝かれた)」
タラン「そんな事はどうでもよいですから、総統を早く病院に...(半泣き)」
古代進「そうでした、タラン将軍。ズォーダー大帝、急いでくれ」
ズオーダー「うむ。サーべラー、今度のことは追って沙汰する。このズオーダーを謀った罪、軽くはないと覚悟しておけ。」
古代進「とにかく、ここはすっ飛ばして病院に直行してください!!」
効果音「ピーポー、ピーポー、ピーポー(救急車の走行音)」
スターシャ「こんにちわー」
古代進「スターシャさん、兄さんを治療した治療機を貸してくださいませんか?」
スターシャ「それは良いのですが、患者はどこに?」
古代進「それが、その....患者っていうのは、実は...」
スターシャ「デスラー、生きていたのですか?」
デスラー「タラン、スターシアをここに来させないでくれ...」
タラン「いかがなされました、総統?」
古代進「タラン将軍、デスラーの言うとおりにした方が良いと思いますよ。」
デスラー「彼女には...彼女にだけは、このような姿をみせたくない...いや、見せられんのだ。」
島大介「プライドが高い、デスラーだからな。タラン将軍、私からもそうした方が良いとお願いします。」
タラン「(古代、島に)わかりました。(向き直って)スターシャ様、何とぞご勘弁を。総統の心中お察し下さい。」
古代守「でも、スターシャがそんなので納得できるのでしょうか?」
デスラー「頼む、兄弟星の元首にこのような姿を見られたのでは大ガミラスの名誉が、めい、よ、ぐふっ」
古代進「分かった。デスラー、そうなっていないから、大丈夫だ。」
デスラー「感謝、する・・・(がくっと倒れる)」
タラン「総統!!(駆け寄るタラン)」
古代進「島、救急車だ!!」
真田志郎「もう乗ってる。」
古代進「じゃあ、なんでこの救急車は止まってるんですか?」
真田志郎「スターシアが車のどまん前に仁王立ちしてるからだ。じゃまだから古代、いってどけて来い。」
古代進「じゃ、麻酔銃を用意してもらえますか?真田さん」
真田志郎「じ、自分の兄貴の嫁さんに話をしにいくのに麻酔銃が必要なのか?」
古代進「いや、そういう意味じゃなくて、デスラーの容態も考えないと。」
真田志郎「そうだ、このままではデスラーの容態が悪化する一方だ。」
島大介「だから古代、スターシアさんに言ってこいよ。「どけてください」って言えば済む事だろ?」
古代進「すんなり聞く人なら、そうしているよ。」
真田志郎「困ったな・・・よし、俺も一緒に行こう。」
古代進「とりあえず、完全防備で行きましょう。」
真田志郎「(だからなんでじぶんに」
古代進「何か言いました?」
真田志郎「いや、早く行くぞ。」
沖田十三「「古代,雪にサーシャのコスプレをさせてスターシアさんを心理的に揺さぶるのだ!。」」
森雪「あら、じゃあ私含み綿とか着ぐるみ良い」
沖田十三「何・・・?」
森雪「あ、ミスったわ。含み綿とか着ぐるみを用意しなきゃねって言いたかったんです。だってこんなにスタイル良過ぎちゃバレバレですもの。かなり太らなきゃいけないから、そのコスプレ」
観客「ワハハハハ!」
古代進「ハハハ、そりゃ言えてるなあ」
真田志郎「・・・う〜む・・・反論できんぞ・・・」
島大介「・・って言うか、古代の兄さんの方がいいんじゃないのかなあ?」
真田志郎「尻に敷かれていたらどうする?」
古代進「あの、守兄さんが尻に敷かれてる・・・・・・・・・」
沖田十三「そんな事はあるまい。彼は男の中の男だ。」
島大介「でも、向こうも女王ですよ。下手すればこちらが言い負かされます。」
真田志郎「そうだ!こういう時はやはり、沖田艦長にお願いしよう!」
古代進「あれ?どこへ行くんですか?艦長」
沖田十三「いや、わしもサーシアのコスプレしてスターシアの動揺を誘おうかなと・・・」
古代進「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
沖田十三「駄目かな?」
古代進「艦長、ダメに決まっています!」
沖田十三「良いアイデアだと思ったのだが。」
ディンギル少年「早くデスラーのおじちゃんを助けてあげてよ!地球人は大切な人の為には命だって惜しくはないんじゃなかったの?」
古代進「君は、あのお姉さんの顔を見たのかい?(スターシャの顔をチラッと見て)」
ディンギル少年「うん。あのおばさん、綺麗だね。」
古代進「あの人に、そこをどいてくれと言うんだけど・・・・・・君も、協力してくれる?」
ディンギル少年「もちろん!ねえおばさん、そこどいてくれませんか?」
古代進「島、雪、逃げる準備しておけよ。」
効果音「どて!ぽき!ぐしゃ!」
島大介「ひええ・・・」
真田志郎「今だ!道が空いたぞ、発車するんだ!」
アナライザー「ホンジツノ、ホトケサマ、コレデゴニンメデスネ。」
ディンギル少年「(古代に)お、お兄ちゃん。ぼく,地球では誉められる事したんでしょ・・・・?。」
古代進「坊や、坊や...そ、その通りだよ。」
島大介「スターシャさん、何でこんな事をするんです?仮にも、相手は子供ですよ!!」
スターシャ「ふっ、強いものが勝つ!それがディンギル星人の掟だ!女、子供とて容赦はせぬわ!」
古代進「そっ、その声は、まさか・・・!」
ルガール「ふっふっふっ、その通り!ディンギルの王、ルガールだ!!」
古代進「貴様・・・!」
森雪「・・・あら、ナカナカ渋い感じの男性じゃない?(ショムニの佳奈さん風に)」
古代進「そんなこと言ってる場合か?ルガール大総統、無駄なコスプレはやめて今すぐこの救急車を行かせてくれ。」
ルガール「ふん、姿形に惑わされる愚民どもよ。貴様らとおなじ祖先を持つかと思うと反吐が出るわ。」
古代進「・・・やる気か?」
ディンギル少年「パ,パパ・・・,最後に教えて。僕の名前はなんて言うの・・・・?」
ルガール「力なき者に、名なぞ持つ資格は無い!」
ディンギル少年「ひどいよ、パパがこんな人だったなんて・・・(と言いながら目を閉じる)」
古代進「貴様あ!!!それでも父親か!」
島大介「って言うか,スターシャのコスプレしたまま喋んないでくれない?気持ちわるいし。」
真田志郎「そんなことより、俺の眉毛をもっと濃くしてくれ!!なぜおれは薄いんだ!?」
ルガール「ええい!うっとおしいぞ貴様ら!!ハイパー放射ミサイル発射!!」
効果音「チュドオオオオオッッッーーーン!!!(ハイパー放射ミサイル発射音が響く!!)」
真田志郎「対ハイパー放射ミサイル艦首ビーム砲、発射!!」
島大介「今だ!発車!(ルガールの脇をかすめて、救急車は急発進!)」
古代進「ふう、何とか振り切ったぞ。」
真田志郎「こんなこともあろうかと開発していた、対ハイパー放射ミサイル艦首ビーム砲が役に立ったよ。」
太田健二郎「(泣きそうな声で)た、大変です!八時の方向から強力なエネルギーの束がこちらに接近してきます!!!。」
真田志郎「い、いかん!ニュートリノビームだ!!あれに直撃されたらひとたまりもないぞっ!!!!>」
古代進「だ、だめだ、この救急車では逃げ切れない!」
島大介「ワープ・・・って救急車じゃ無理だわな。」
南部康雄「いけね、びっくりしてメガネずり落ちちゃった。えへ♪。」
タラン「そんなことよりも総統を早く病院に・・・」
森雪「判ってるわよ。だから急いでるんでしょ!」
島大介「あっ!ガソリンが漏れてるぞっ!」
タラン「そ、そんな・・・!このままでは総統が・・・」
古代進「駄目だ!間に合わない・・・!!」
ナレーション「全員が思わず顔を伏せた!・・・が、完全にやられると思っていたのに、何も・・爆発すら起こらなかった。ふと顔を上げた皆の目に写ったのは、救急車を包むようにして輝いているガソリンだった。」
真田志郎「しめた!!」
古代進「真田さん、これは?!」
真田志郎「このスクリーンは救急車のガソリンが漏れて出来たものだ。・・・どうやらニュートリノビームをストップさせる性質を持っているらしい!」
沖田十三「・・・ガソリンがか?・・・都合良過ぎないかね?」
森雪「前にもあったわねえ、こんなこと。」
古代進「と、とにかく・・・!島ァァ!!」
島大介「了解!!」
ルガールJR「あれが地球だよ。パパ・・・・。」
ルガール「貴様まで何を腑抜けた事を言っておるか!とっととあの救急車を追うんだ!」
ルガールJR「あいつらが僕をこんなめに遭わせたんだ!ゆるさん!許さぬぞ〜!虫けらども!じわじわとなぶり殺しにしてやるわ!」
古代進「南部!!応戦しろ!!」
南部康雄「と言われても...これ救急車ですよ?」
古代進「コスモガンか何か、持ってないのか?」
南部康雄「なんせ自分は、メガネくんなもので・・・。」
真田志郎「それだ!古代っ!南部のメガネを敵になげつけるんだ!!。」
古代進「わかりました!貸せっ!(といって、南部のメガネをむしり取る)」
南部康雄「なあっ!何するんですか古代さん!」
古代進「我慢しろ!南部メガネ発射っ!!」
ルガールJR「(」
脇役「(ルガールJR部下)いかがなされました!?」
ルガールJR「ロクな武装もしていないから」
古代進「心理効果はあったようだな。」
ルガールJR「(涙目で)ばっ、馬鹿にしたなあ〜!!いじめてやるう!!!全砲門発射あっ!!」
ナレーション「真田、手元にあるスイッチを押す!すると、南部のメガネが輝き出し、ルガールJR軍のエネルギー攻撃を全て反射したのだ!!!」
ルガールJR「父上!!!(絶叫する。JR)」
古代進「す、すげえ・・・!。」
真田志郎「こんな事もあろうかと,南部のメガネに空間磁力メッキ発生装置を仕込んでおいたのだ。まさか役に立つとわな・・・。」
徳川彦左衛門「真田君、日本語を間違えておるよ。」
南部康雄「そんな事より,メガネが,ぼくのめがねがああああっつ・・・・・!!(号泣)」
森雪「こんなこともあろうかと・・・ハイ、鼻メガネ。私の愛用品よ?本当は古代君に使うつもりだったけど、あげるわ。」
タラン「た、大変です!デスラー総統のご様態が・・・!(おろおろ)」
古代進「いかん、デスラーの顔色が悪い!見ろ、肌色になっている!」
タラン「G型の血液のガミラス人は、大量に血液を失うと皮膚が肌色になってしまうのです!」
島大介「こりゃ、ほんとに急がないと大変な事になるぞ。よし、本気で飛ばすから皆しっかり、捕まっててくれ!」
森雪「ねぇ、南部さん私の鼻メガネ気に入ってくれたの?」
古代進「雪、そんな事よりも、輸血の準備だ!!」
森雪「でもガミラス星人の血液が・・・。」
タラン「私のでよろしければ、お使い下さい。」
デスラー「(少し涙ぐみ)タ、タラン・・・すまない・・・。」
相原義一「艦長代理!ボラー連邦のべムラーゼ首相から入電です!。」
古代進「相原、読んでみろ。」
相原義一「えっ、と・・・。「タランの血が足らん」・・・・。」
効果音「どてっ!(島と元から寝てるデスラー以外の全員がずっこけた音)」
デスラー「(」
タラン「デスラー様が何か」
デスラー「タララーン!!タララララッラーンッッッlン!!・・・ガクッ」
古代守「デスラーが!これはボラー連邦の陰謀だぁ!!」
タラン「はっ早く、私の血を・・・・・・。」
森雪「ねぇ、ガミラス人にも血液型ってあるのかしら?あなたデスラーさんに輸血できるの?」
タラン「もちろんです。G型でデスラー総統と同じ血液型です。」
森雪「分かりました。島君、採血するからスピード少しおとしてくれない?こんなに揺れてちゃ危なくて作業できないわ。」
島大介「ようし、了解!」
古代進「これ以上何もおきるなよ・・・・・。求む。」
相原義一「艦長代理,またべムラーゼより入電です!」
古代進「(呆れたように叫ぶ)今度はなんだ!」
相原義一「・・・「総統ガ卒倒シタ」・・・・。」
古代進「相原、返信打電しろ!!「オヤジギャグはいらん!!」」
相原義一「はい!・・・・あぁ」
古代進「どうした!?」
相原義一「また入電です!!「君たちには私の高等なギャグがわからないようだね?残念だ・・・・。」なんだぁ?」
真田志郎「ええい、このままでは救急車が冷凍車になってしまうぞ。」
古代進「島、病院はまだなのか?」
島大介「加速は限界いっぱいだ。太田、肝心の病院の位置を確認しろ。」
太田健二郎「左舷前方3kmに救急病院発見!」
真田志郎「「おいでませ!ヤマトご一行様」と書いてあるぞ!?」
古代進「もう嫌あぁあああああああぁあ!!!!!」
タラン「とにかく、急いでください。」
太田健二郎「右舷後方より敵スクータ−接近!大型です!」
真田志郎「大型のスクーター?」
古代進「メインパネルにチェンジ!スクリーンいっぱいに拡大しろ!」
ナレーション「突如,メインパネルに大きく映し出される巨大なはげ頭!」
古代進「(びっくりして、)うわっ!沖田艦長がどうしてスクーターに??」
沖田十三「何か言ったか?古代!」
古代進「(慌てて)い,いえ!失礼しました!。お、太田!メインパネルをズームアウト,敵の全体規模を映すんだ!」
太田健二郎「分かりました!敵艦隊、メインパネルに出ます!」
ナレーション「メインパネルに映し出された黒い大スクーター艦隊,その車体には「暗黒星団・極瑠婆(ごるば)」の文字が蛍光スプレーで書かれてある!危うし,ヤマト・・・いや,救急車!」
相原義一「あっ、敵艦隊からの交信です。パネルに切り替えます。」
テレサ「あたいが暗黒星団・極瑠婆の首長だ。あたいをだました男を引き渡してもらおうか!!」
ナレーション「一同一斉に島を見た!!」
テレサ「おとなしくそいつを渡してくれたら、ここを通してやるよ!大事なんでしょう?その肌色になったおっさん。」
古代進「おい、島、お前、なんかしたのか?」
島大介「ふっ、古代・・・野暮を言うなよ。」
南部康雄「ま、まさか」
古代進「そうなのか・・・」
真田志郎「よし、島。行って来い。」
ナレーション「こうして島はテレサの元へ旅だった。こうしている間にもデスラーの寿命は迫りつつあるデスラーの寿命まであと32分」
沖田十三「技師長、代わりに操縦せよ。」
真田志郎「いえ,私より適任の者がおります。彼に島の代わりを務めてもらいましょう。」
太田健二郎「(いよいよ僕の出番だぞ!今まで我慢してきた甲斐があったなあ・・・。よーし、これからは南部よりも目立ってやる!)」
真田志郎「さあ、どうぞこちらへ。(と、誰かを操縦席に招く。)」
山南「私が今から新航海班班長となった山南だ!ヤマトクルーだからといって容赦はせんぞ!」
真田志郎「よろしくお願いします。」
沖田十三「病院までもう少しだが、気を抜かないようにな。」
佐渡酒造「昔から、百里を行く者は九十九里をもってなかばとせよ、と言うくらいじゃからな。」
古代進「普通、大多田と思うんだが・・・・・・・・・」
ナレーション「(古代進)大多田→太田の間違いです。」
太田健二郎「ふふ。分かってたことじゃないか、健二郎。何を期待してたんだろうな・・・(涙)。」
山南「それでは発車する。みな、準備はいいな!」
古代進「発車オーライ!黄色い線の内側におさがり下さい!!」
効果音「ガン!!(と、何かにぶつかった音)」
森雪「いったあ〜い!」
古代進「(へ,へたくそお〜!!!)」
山南「うう〜む、やはりプレステ2どうりにはいかんなあ〜。」
古代進「ひょ、ひょっとして、車運転するの始めてなんですかあ!?」
山南「そのとうりっ!まだ仮免中だ!でもPS2のヤマトの操縦はなかなかのもんだぞう!!」
太田健二郎「ヤマトどころか、こりゃあ「電車でGO!」並みですよ。ここはひとつ俺が・・・。」
島大介「ただいま〜!!」
古代進「し,島あっ!もういいのか!?テレサとは大丈夫なのか?。」
島大介「(遠い目をして)フッ・・・。所詮女さ・・・。」
古代進「・・・・・・・分かった。深くは聞かないぞ。早くそこのオッサンと入れ替わってくれ。」
山南「やだあ〜!!もっと操縦したーい!!(と,駄々をこねるオッサン)。」
沖田十三「島、直ちに操縦席につくように。山南、古代、今後の作戦について相談したいので、至急こちらに来てくれ。」
古代進「こちらって、どこですか?これはヤマトじゃないんですよ。」
真田志郎「古代、いいからこっちに来い!(二人が邪魔で島がすわれないんだっつーの!)」
タラン「も,もう時間がありません!早くしないとデスラー総統のお命が・・・(涙声)。」
古代進「おっと!忘れてた!ヤマト・・・じゃなくて救急車発、病院に向けて発信!」
民衆「発進だろ!!!」
古代進「ええぃ、ごちゃごちゃ言ってる前に発進させろ!!」
ナレーション「かくして瀕死のデスラーを乗せた救急車はやっと病院に着いたのであった。」
古代進「あれ!?」
ルダ・シャルバート「みなさまー♪聖シャルバート平和病院へようこそー!ただ今キャンペーン中につき入院費半額セールとなっておりまーす。♪」
真田志郎「あからさまに怪しいが・・・」
佐渡酒造「しかし、これ以上はデスラーが持たない。ここに入院させて、しばらく様子をみるしかなかろう。」
南部康雄「シャルバートだなんて治療法が「手かざし」しかない、とかいうんじゃないだろうな。」
ルダ・シャルバート「ドッドキ!!やっやぁねぇそんなことないわよ〜♪」
佐渡酒造「あやしい・・・・・・。」
ルダ・シャルバート「ささ!!急いでその病人を治療室に運びましょう!!お顔が肌色になってるわ!」
古代進「よし!頼みます。」
島大介「(本当に、頼んでいいのだろうか・・・・・・・)」
真田志郎「といっても、他に宛もないしな。設備は一応・・・・いや、むやみやたらと整っているようだし。」
太田健二郎「全部張りぼてってことは、ないでしょうかね?」
ルダ・シャルバート「(無視して)はあい、お一人様ご入院です〜〜〜!!!五番テーブ...じゃない、5号室にどうぞ!」
タラン「早く治療を!!!あと十数分しか時間がない!!(泣)」
古代進「デスラー!!もうちょっとの辛抱だ、それまで頑張ってくれよ!!」
ナレーション「かくしてデスラー総統は聖シャルバート平和病院5号室に運び込まれた。容態は依然、予断を許さない・・・・」
古代進「大丈夫だろうか?デスラーは」
島大介「たった十数分しか残ってないのに、どうしろと言うんだ?」
古代進「そりゃ、そうだろう。だって、ここは宇宙だからな。」
真田志郎「タラン将軍、まだ輸血用血液は届かないのか?もう一刻の猶予も無いぞ!」
タラン「分かりました。私の血液を必要なだけお取り下さい」
森雪「駄目よ!これ以上採取したら、タラン将軍、貴方が危ないわ。」
タラン「よいのです・・・・。総統さえ、総統さえお元気になられれば・・・・、私の命など!!」
森雪「そんな・・・・!!」
ルダ・シャルバート「あの〜、どうなさいました?」
真田志郎「立てこんでるんだ。後にしてもらえないか?」
ルダ・シャルバート「輸血用血液でしたら、ストックがありますけど?」
真田志郎「地球人じゃない、ガミラス人の、それもG型と言う極めて特殊な血液なんだ。ストックなんかある訳が・・・」
ルダ・シャルバート「ガミラス人用 G型血液ですね。どれくらい必要でしょうか?」
タラン「最低1リットルは必要かと思います。」
ルダ・シャルバート「では、サンプルの血液を5ccほど頂けますか?」
古代進「・・・・・・・・・・・・・・・・・どうなっているんだ?」
ルダ・シャルバート「これが、シャルバート星の人工血液生成装置です。少量のサンプルがあれば、何種類かの有機物を材料にまったく同じ血液を精製できるのです。」
真田志郎「凄い物ですが...ひょっとして、それって...」
ルダ・シャルバート「そう、これも戦争の道具として使われていました・・・・」
古代進「真田さん、まさかこれはクローンの培養器では?」
真田志郎「この際、細かい事には目をつぶるしかあるまい。要は平和的かつ人道的に使われているかどうか、ということだ。(←内心、かなり葛藤があるらしい)」
島大介「そうだ、今はデスラーの命を救うことが先決だ。方法を選んでる場合じゃない。」
タラン「さ、早く私の血液を採取してください!」
ルダ・シャルバート「わかりました、腕を出してください。採血します。」
効果音「pu」
タラン「あれ、もう終わりですか?」
古代進「たったの5ccかそこらしか採血していないのに?」
ルダ・シャルバート「ですから、サンプルは5ccもあれば十分なのですよ。それでは、少々お時間をください。」
真田志郎「少々ってどれくらい?デスラーの容態は一刻を争う状態なんだ。」
ルダ・シャルバート「直ぐに終わります。そうですね、二十年もあれば・・・」
タラン「ドテッ!(←哀れなタランがぶっ倒れた音)」
ルダ・シャルバート「あらあら、冗談でしたのに・・・・」
古代進「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・どうしよう(汗)」
島大介「冗談を言ってる場合じゃないんです。もっと早くできないんですか?」
ルダ・シャルバート「(笑って)大丈夫、1リットルなら5分もあれば造れますわ。では、少々お待ち下さい。」
ナレーション「五分後」
島大介「凄い・・・5分で血液ができちゃった・・・」
真田志郎「しかし、これは、正真証明、ガミラス人のG型血液と同じものなのか?」
古代進「とは言っても、確認する手段は無いし」
佐渡酒造「G型血液の証明手段なんぞ、わしゃ知らんぞい。」
真田志郎「(タランのほっぺたをぺちぺち叩きながら)おい、起きてくれ、G型の血液ができたぞ。本物かどうか、どうやったら判るんだ?」
タラン「ううーん?なんだ?私は何処?ここは誰?」
古代進「ま、まさか・・・」
真田志郎「ええい、しゃきっとせんかい!デスラー総統が危ないぞ!」
タラン「はっ、そうでした。血液はできたのですか?」
古代進「そうですよ。タラン将軍」
タラン「ああよかった、これで総統が助かるのですね。」
佐渡酒造「血液は出来たんじゃが、本当にガミラス人のG型血液と同じものなのか確認せんといかん。あんた、方法知ってるか?」
タラン「はい。」
南部康雄「で、その方法は?」
タラン「ええと・・・」
古代進「ええと?」
タラン「猫に飲ませて毛がピンク色になれば・・・」
効果音「(一同)ずこっ(こける)」
真田志郎「猫だ猫を持ってこい!!」
ミーくん「ミャーお」
佐渡酒造「さぁお飲み。美味しいからね?」
ミーくん「ニャニャニャ〜ン!!(まずそうだにゃ〜ん!飲みたくにゃいにゃ〜ん)」
古代進「贅沢言わずに飲め!いつもヤマトにただ乗りしてただろ?たまには役に立て!!」
ナレーション「そう言うと古代はミーくんに無理矢理血液を飲ませた。」
効果音「ピカー!!!!」
島大介「おお!!ミーくんが!!!」
真田志郎「ショッキングピンクになってしまった・・・」
佐渡酒造「ということは本物じゃな!急げ、まだ間に合うぞい!」
ナレーション「デスラーの寿命まであと7分30秒・・・・。間に合うのか?」
ミーくん「にゃーん・・・・・。(もう飲みたくにゃいにゃ〜ん)」
ナレーション「そんなミーくんのことなど気にもとめず、また新しい血液を生成することになった。・・・・・そして五分後・・・・。」
ルダ・シャルバート「できましたぁ!!今度こそショッキングピンクにはなりませんよ!絶対大丈夫です!」
真田志郎「・・・黄土色だな。」
ルダ・シャルバート「こ、今度こそ大丈夫です!」
ナレーション「大急ぎで血液を合成するルダ・シャルバート。果たして間に合うのか!?」
佐渡酒造「さ、ミー君飲んで!」
ミーくん「ミャーン。ピチャピチャ...(今度はきれいなピンク色に変わった!)」
古代進「こんどこそ成功だ!急げぇぇぇぇぇぇ!」
真田志郎「もう時間がない、あと2分だ!」
佐渡酒造「雪、早く輸血の準備じゃ!」
タラン「急いで下さい。総統が、総統が・・・」
ナレーション「タイムリミットぎりぎり?で合成G型血液がデスラーに輸血された!果たしてその成果は!?」
古代進「こっ、これは!!(愕)」
真田志郎「デスラーがピンクに!」
タラン「そ、総統っ・・・・・!!申し訳ございません(号泣)」
島大介「ん、ちょっと待て。まだ続きがあるようだぞ。」
ナレーション「ピンクだったデスラーの皮膚がだんだん紫になり、さらにガミラス人特有の肌の色に変わっていった。デスラーは助かったのだ。」
民衆「おおぉおおお!!!」
古代進「よかった!デスラーはもう大丈夫だ!これで一安心ですね?タランさん。」
タラン「(涙を浮かべて)ええ!本当にありがとうございます!」
ルダ・シャルバート「あとはしばらく安静にしていれば直りますよ。ではどなたかデスラーさんの入院手続きをお願いします。」
タラン「私のサインでよろしいですか?」
ルダ・シャルバート「ええ。でも、できればお身内の方のほうがよいのですが・・・・・?」
古代進「デスラーの身内って・・・ 誰かいるのですか、タラン将軍?」
タラン「(・・・非常に言い難そうである)」
スカルダート「私だ・・・実は私はデスラーの父・・・」
効果音「パシッ!」
デスラー「でたらめを言うんじゃない・・・。」
古代進「デスラー!!大丈夫なのか?!誰か身内はいないのか??」
デスラー「げふっげふぅ!!きっ聞くんじゃない!!」
古代進「デスラー?」
デスラー「うわー!!聞くんじゃないぃー!!寄るなぁぁ!!!古代ぃー!!」
古代進「デスラー!!しっかりするんだぁー!!デスラーぁぁ!!」
タラン「あーあ・・・行っちゃった・・・。だから言うの嫌だったんだ・・・。総統に何かあったら古代・・・お前を・・・。」
古代進「タラン将軍!!俺に何をするつもりだ・・。」
タラン「・・・・・。」
古代進「頼む・・・・言ってください・・・。気になります・・・。」
タラン「そんなに聞きたいか・・・じゃぁ仕方がない・・・。お前の顔を青く塗って総統の座に・・・」
古代進「・・・・悪いが・・・お断りだ・・・。俺は・・・俺は・・・人間でいたいんだぁ!!!」
タラン「待てぇー待つんだ古代ぃー!!」
古代進「頼む・・・見逃してください!!それだけわぁ!!」
真田志郎「あーあ・・・行っちゃった。」
島大介「でも、そんなに聞いてはいけないことなのか?デスラーの家族のことは。」
タラン「はい。我がガミラスで総統のご家族の話をするのはタブーなのです。」
島大介「まさか・・・全員亡くなられたとか?」
タラン「実は(小声で)、家出してしまいまして・・・」
沖田十三「家出?」
タラン「ええ,一族で夜逃げされたとか。何でも御幼少の頃,総統の叔父様に当たられる方が一族の財産を全て株に使ってしまった所バブルが崩壊,一族の皆様は破産に追い込まれ、宇宙を放浪されていたとか…」
真田志郎「そんな事が・・・(うう〜む)」
タラン「はい。それはそれは,とても厳しい借金の取り立てだったそうで,総統は御幼少の頃大変なご苦労をなされていたそうです(と言って,涙ぐむ)ああ,おいたわしや総統…」
古代守「それでデスラーは俺達に会った頃,人の愛を信じられなくなっていたのか…。」
デスラー「そ,そう言えば総統には確かお姉様が居られたはず!宇宙を放浪なされていた時もずっと御一緒だったとか!」
島大介「↑あ、あんたタランさんでしょ(汗)」
タラン「も,申し訳ございません!!余りにも興奮しすぎて総統の御心とシンクロしてしまいました(汗)。」
真田志郎「その姉とはどんな人だろうか?」
古代進「デスラー子とか言うんですか?」
タラン「さあ…さすがにそこまでは…あっ!そ、そういえば!!」
島大介「そういえば?!(どきどき)」
太田健二郎「大変です!!超巨大飛行物体がこの病院の真上に降下して来ます!!大きさは…直径10キロ!?」
古代進「畜生っ!!こんな大事な時に!!!」
島大介「それで,お姉さんの名前は???(興味しんしんの島)」
タラン「そんな事より、デスラー総統はどこへ行かれたのです?あの瀕死の状態から立ち直ったとは言え、絶対安静にしていなければならないはずなのに。」
脇役「(」
ナレーション「幸い?なことに、デスラーは病室の外の廊下で倒れているところを発見され、無事病室に戻された。」
佐渡酒造「ほらほら部外者は外に行った行った!」
ナレーション「場所は変わって病院の待合室・・・」
島大介「で・・・・お姉さんの名前は?」
古代進「お前はいつまでその話をしとるかぁ〜!!(ハリセンでスパーン!)」
タラン「嗚呼!!総統・・・。どうかご無事で・・・・。私、総統のために水行をして参ります。失礼・・・。」
島大介「あ〜、せっかくのチャンスだったのにぃ。(恨めしそうに古代を見る)」
南部康雄「いや〜、でも以外でしたね。あのデスラーにお姉さんがいたなんて。なんだか誰かに似てますね(チラッ)」
真田志郎「そんな事より、上空にいる飛行物体を何とかしないといけない。太田、正体は掴めたか?」
太田健二郎「いえ、まだ、何とも言えないです。」
島大介「ひょっとして敵じゃ無いのかも知れない。油断は禁物だが無用な刺激はしない方がいいでしょう。」
古代進「相原、降下してくる物体に通信してみろ。」
相原義一「はい。こちら地球防衛軍・・・じゃないな。なんといったらいいでしょう?」
古代進「ここにはヤマトがいないし、やはり地球防衛軍にしておこう。」
相原義一「はい。こちら地球防衛軍。貴艦の所属と名称を教えられたし。」
民衆「…わたくし…デスラ―の姐でございます…」
相原義一「え!?」
島大介「名前!名前を聞くんだ!」
古代進「そうだ、本当にデスラーの姉かどうかも聞くんだ。」
民衆「・・・実は、私・・・」
島大介「私!?(どきどき)」
サーベラー「私の名前は、サーべラーというのよ!おーほほほほほほ!!!!」
古代進「どこかの、ハレンチ女か。」
サーベラー「何を言うか!お黙り!」
古代進「お前こそ、何を言うか!お前がデスラーの姉の訳がないだろう。まったく、馬鹿馬鹿しいですね、タラン将軍?」
タラン「じ、実は・・・」
古代進「このハレンチ女が、デスラーの姉ですか!?」
タラン「ハイ・・・(消え入りそうな声)」
古代進「(完全に、石化している)」
島大介「そんな滅茶苦茶な話があるのか?第一、デスラーは知らないんじゃないのか?」
真田志郎「それに、皮膚の色も違うぞ。」
タラン「ですから、その・・・彼女はG型の血液型ではないのです。」
古代進「怪しい・・・・・・・・・・・・・・・」
タラン「最初は私も全く気づきませんでした。ところがある日、彗星帝国のデータバンクを調べさせていただいている内に、気になる情報が見つかったのです。」
南部康雄「まさか、サーベラーがガミラス出身だったとでも?」
古代進「ちょ、ちょっと、タラン将軍・・・・・・・・・・・それって、ハッキングといいませんか?」
タラン「あくまで正当な、情報交換の一環です。同盟国の将軍の人事情報を一通り見ているうち...サーべラー、の項目がありまして。」
古代進「どう言い繕っても、ハッキングです。それは。」
タラン「・・・まあ、率直に言って総統を助けていただいたのはいいのですが」
古代進「恩を売られたのが気に食わなかった、と?」
タラン「軍事同盟を結ぶ相手の情報が何にもわかっていないのではお話になりませんからな。一般的には決して許される事ではないのでしょうが、事は一国の命運に関わります。」
古代進「・・・・・・・・・・・・・何言っても無駄だ」
真田志郎「古代、俺も決していい事とじゃないとは思うが、情報は情報だ。そうあからさまに不愉快そうにされると、相手も話づらいだろう。」
古代進「でも僕は気に入りませんね!」
沖田十三「分かった。古代、お前は話が終わるまで外にでていろ。」
タラン「しかし,気になる事が…。サーベラ―には良く似た双子の姉妹がいるそうなんです。一人は黒髪で青系の服を着ているが,もう一人の方は白髪で服も白系統の物を良く好んで着ているとか…あくまでも噂の範疇での話ですが…。」
真田志郎「そうすると、不確定情報の域を出ないと?」
沖田十三「デスラーの姉は双子だったのかね?」
タラン「恐らくは、そのようです。」
真田志郎「む...だが、それだけでは確定情報とは言えないでしょう。何かもっと情報があったのであは?」
古代進「何か・・頭が痛くなってきた。」
効果音「クラ・・・」
森雪「きゃ〜!!古代君が倒れちゃった!!!!」
ルダ・シャルバート「お部屋なら空いてますけど、入院なさいます?」
島大介「い、いえ、結構です。中央病院に搬送しますから。こいつの病気は、あそこで無いとダメなんですよ。」
効果音「ピーポーピーポー・・・・」
沖田十三「なんだあの音は?」
島大介「また、ガルマンガミラスの誰かが倒れたんでしょう。」
真田志郎「仮に、あのサーべラーがデスラー総統の姉であるとした場合、一体なんでここに現れたんだ?」
南部康雄「どう見ても、弟のお見舞いって雰囲気じゃないですよ。」
太田健二郎「お昼御飯、食べに来たとか?」
古代進「それは、お前だけだ!!太田」
島大介「古代、いつのまに復活したんだ?」
古代進「雪が献身的に介護してくれたからな!!どうだ!羨ましいか、島!!」
森雪「やっだ〜〜ん!!古代君たらぁ〜〜!!んも〜〜!!雪恥ずかしいぃ〜〜ん!!」
太田健二郎「んが!!島さんのヒガミが始まってしまう!!これじゃ、医務室の二の舞だ!!どうしよう、俺がなんとかしなきゃ!!」
島大介「ふん!!別に〜〜!羨ましくなんかないもんね!!・・・・おい!!太田、航路の確認と、俺の操縦桿磨いとけよ!!」
太田健二郎「(んがぁ!俺にあたるな!)・・・・・了解しました。グスッ」
効果音「(古代と雪)イチャイチャ」
佐渡酒造「若いもんはええのぉ〜〜!ワシも昔は・・・・。」
ズオーダー「(」
相原義一「ズ,ズオーダー大帝から緊急入電です!!。」
ズオーダー「お前達に聞きたい事がある!!!そちらにサーベラ―が行っておらぬか!?」
古代進「ズオーダー大帝!!こっちも聞きたい事があるんだ!!!」
ズオーダー「…わかった。お前達」
古代進「よし,言わせてもらうぞ!あのサーベラ―とは一体何者なんだ!?本当にデスラーの姉なのか!?」
ズオーダー「そうか,知ってしまったのか…本当だ。あの女の代わりに私がデスラー一族の全負債を立て替えてやったのだ。」
島大介「ほ,本当だったんだ・・・。」
ズオーダー「デスラー一族の負債を立て替える代わりにサーベラ―を私が引き取るという交換条件付でな。(あのころは優しくて可愛いレディだったのになあ・・・ぶつぶつ。)」
古代進「(なんか愚痴ってるぞ、このおっさん。)」
真田志郎「しかし,双子というのは一体どう言うことなんだ!?。」
ズオーダー「双子ではない。彼女は多重人格者なのだ!!!」
効果音「ええ〜!!!!(一同の驚きの声)」
ズオーダー「余りに激しい借金の取り立ての影響を受けてな。ついに精神に支障をきたした挙句,人格が分裂してしまったのだよ。」
森雪「サーベラ―さん,可愛そう…(涙)」
ナレーション「正確には「解離性人格障害」という・・・・」
ズオーダー「サーベラ―の人格を戻す方法はただひとつ。デスラーが彼女を自分の姉として受け入れる事だけだ!!その為に私はデスラーと同盟を組んだのだよ。姉弟として幸せになってもらいたくってな。」
沖田十三「しかし,・…では,現在のサーベラ―の人格はどうなっておるのかね?(上空の飛行体を睨みながら)」
効果音「ヒュ〜ン・・・・(飛行体の出す音)」
古代進「でもなあ…本当にあのズオーダーが他人の姉弟の幸せなんか考えてるのか???何か魂胆があるんじゃないのか!?」
ナレーション「考え込む一同。果たして、いい案は浮かぶのだろうか!!!(じゃ〜ん)」
相原義一「んんん・・・・あ、そうだ!!!!」
南部康雄「お!!いいね〜そのアイデア!!!」
古代進「何も言っていないだろ。南部。」
太田健二郎「じゃ、とりあえずお昼御飯にしましょう。僕もうはらぺこです。」
島大介「お、いけない、もう12時過ぎじゃないか。」
太田健二郎「ピザ取りましょうよ,ピザ,ピザ!!♪」
古代進「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
沖田十三「たのみなさい」
相原義一「はい、(通信機に向かって)こちら地球防衛軍、ピザの出前を頼みます。」
アルフォン「こちら、暗黒星雲ピザ」
古代進「!??!?!?!?」
相原義一「あっあのぉ、ピザの出前を頼みたいんですが・・・・・?いいですか?」
アルフォン「はい。当店のピザは宇宙に名高いものでございます。きっとご満足いただけると思いますが・・・・。何にいたしますか?」
相原義一「クワトロフォルマンジェ、あのチーズベースのやつね。それから餅ピザ!両方ともLサイズを3枚!」
アルフォン「大変申し訳ございません。クワトロフォルマンジェはあいにく切らしております。」
古代進「じゃ、餅ピザでいいよ。」
南部康雄「あと、激辛唐辛子ピザ!」
古代進「大丈夫か?南部」
アルフォン「食後のデザートにアイスクリームなどいかがでしょうか?。」
太田健二郎「じゃあそれも!ええと、人数はっと...ひい、ふう、みい...」
古代守「おーい、チキンナゲットも忘れないでくれよ。」
森雪「あと、カロリーゼロのお茶もね?」
アルフォン「かしこまりました。三十分ほどでお届けに参ります。あっ!ご住所はこちらから逆探知できますので、結構です。では。」
古代進「何か、危ない気がする。」
ズオーダー「ではピザがくるまで先程の話しを進めようか・・・・?」
沖田十三「よかろう。それではズオーダー大帝、あなたの希望はなにかな?」
古代進「まさか、生きとし生ける者全て、この私のものだなどというのではないのか?」
ズオーダー「サーべラーの人格を元に戻す件だ。」
古代進「あのオバサンの人格を元に戻す・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・島、山田はどこ行った?」
ズオーダー「その山田とか言う奴は何者だ?」
古代進「ああ、ヤマトに所属されている、通称『尋問係』ですよ。」
ズオーダー「尋問係?ヤマトには色々な乗組員がいるようだな。」
古代進「いや、訳のわからん宇宙人と対決するようになってから、配属されてるんだ。」
ズオーダー「訳の分からん宇宙人・・・そうか、デスラーもヤマト憎しですっかり人格が変わってしまったからなあ。」
古代進「小声(あんたもだろ。)」
ズオーダー「ともかくだ!わしはサーべラー、デスラーの姉弟を幸せにしてやりたいのだ!」
古代進「信用できるのかな??」
島大介「ひょっとして優しかった頃のサーベラ―に戻って欲しいだけなんじゃ??…」
ズオーダー「そうなんだ、あのころのサーべラーはそれは可憐で優しい美少女だった・・・って違う、断じて違う!」
古代進「僕の真似をしないでください。」
ズオーダー「一度使ってみたかったんじゃ、気にするな。」
古代進「気にするんですけど。ところで、あのオバサンがそんな可愛いかったのでしょうか?」
ズオーダー「若い者にはちとわからん良さがサーベラーのような女にはあるんじゃ。」
古代進「沖田艦長にはわかります?」
沖田十三「お前も年を重ねればわかるさ・・うんうん。」
古代進「???????よく分からん。」
島大介「我々ももう十分歳をとってますよ。」
真田志郎「そういえば、もう誰も覚えてないかもしれないが確か我々はかなり年寄りなんじゃなかったか?」
古代進「そういえば、俺は50歳だったような・・・?」
島大介「おい、古代。このぐらいの年でもうボケちまったのかよ。」
古代進「・・・・(反論出来ず)」
森雪「そんな、ひどいわ!古代君は天然なだけよ。」
効果音「ガ〜ン!!!!!!」
ナレーション「何のフォローにもなっていない、雪の言葉・・・さて、古代は??」
古代進「天然でもいい、俺は戦う、断じて戦う!」
アルフォン「暗黒星雲ピザで〜〜す!!お待たせしましたぁ!!」
古代進「何とも、間の抜けたような時に来るピザ屋だな」
アルフォン「30分以内にお届けするのがモットーですので、タイミングが計りにくくて・・・」
古代進「ま、いいか。で、お金はいくらだ?」
アルフォン「クワトロフォルマンジュ、激辛ピザ両6枚Lサイズで計15900円です。」
古代進「よし、今いるのは9〜10人だな、割り勘するぞ!」
島大介「一人、1590円だな。」
古代守「おい、俺のナゲットは?」
アルフォン「あ、すいません!それとカロリーオフのお茶、追加で3000円です。」
古代進「早く、言えよ。そういう事は。」
島大介「そうすると一人頭、1890円か。」
古代守「この歳になって、割り勘もないな。よし、俺が全部だすよ。」
古代進「小声(兄さん、給料日はまだだよ。)」
古代守「あ!....カード、使えるかな?」
アルフォン「できれば現金でお支払い頂けたら幸いなのですが…(ようするにカードはダメって事)。」
古代守「あ、そうですか(小声で。おい、進。ちょっと貸してくれ)」
古代進「(小声)何、またかい?兄さん」
古代守「(小声)次の給料日に必ずはらうからさ,お願い。」
古代進「(小声)しょうがないなあ〜。はい。」
アルフォン「18900円、はい、確かに。毎度ありがとうございました。あ、これサービス券です。次のご利用の際お使いいただくと、ドリンク四人分を無料にさせていただきます。」
森雪「きゃっ!それって家計に助かるわ!!ありがとう♪」
アルフォン「(雪を見て)はっ!!(なんて美しい人なんだ…)。」
効果音「BGMにロマンティックなメロディが流れてくる。」
アルフォン「貴女のお名前は・・・・?(どきどき)」
古代進「・・・・・・・・・・・(ハラハラ)」
森雪「えっ・・・・・・・・・・?(ときめき)」
アルフォン「奥さん・・・・」
森雪「ピザ屋さん・・・いけませんわ、こんな所で。」
古代進「おい、そこのピザ屋、私のワイフをナンパするなどとは、いい度胸を持っているな。どうだ?地球防衛軍に入らないか?それとも・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・死にたいか?(スチャッ←コスモガンを抜いた音。)」
アルフォン「奥さん....これは私が奥さんのために手に入れた、特性のピザです。」
森雪「ああ....いけませんわ、ピザ屋さん。いけませんわ・・・・」
アルフォン「さあ,奥さん。私と一緒に暗黒星雲の深淵へ…(と言って雪の手を握る)」
古代進「・・………………(メラメラ)!!!!!!。」
森雪「(顔、赤くなってる。)」
アルフォン「さあ,参りましょう奥さん。外に最高級ゴルバを待たせております。」
島大介「何か、下手な奥様劇場を観てる感じ・・・・。って、おい!!古代、やばいんじゃねぇの?」
古代進「でも,ごめんなさい。貴方の気持ちは受け取れないわ。だって私古代君の事愛してるの。古代く〜ん,愛してるッ!!!(抱きつく雪)」
島大介「古代...自分でそんな事やって虚しくないかあ?」
森雪「いけないわ、あまりの事に私の魂が分離して古代君に乗り移っちゃったみたい。えへ♪」
古代進「な、なんだか、酷く頭痛が・・するぞ・・・???」
効果音「クラ〜〜〜〜・・・バタン!(古代の倒れる音)」
森雪「きゃあーッ!!古代君が、古代君が死んじゃうっ!!!!(涙)」
真田志郎「えぇい!!うるさいぞ!!雪、そのしつこいピザ屋追っ払って早く古代の看病してやれ!(ふ〜〜世話のやける・・)」
島大介「(同感・・・)」
沖田十三「島、真田。そのピザ屋を追い払うんだ。どのような、手段を用いても。」
ズオーダー「こら、そこのピザ屋。わしの分はどうした?」
アルフォン「食べたきゃ食えば?沢山注文したんだから・・・・。ふん!」
ズオーダー「なにをぉ!ピザ屋のくせに生意気なぁ!」
アルフォン「女一人に負けた帝国の皇帝に、言われたくありませんね。」
ズオーダー「その女一人が世界を破滅に導く力を持っていてもか?」
島大介「やめろ!その話をすると、また出てくる・・・・!!」
テレサ「あら・・・?お呼びかしら?うふ♪」
古代進「・・・・・・・・・・・・・う、うっ!!(余計に、苦しんでいる。)」
古代守「コレだから,女ってヤツは扱いづらいんだよな〜。」
スターシャ「何かおっしゃいまして?」
古代守「(ギク、ギクッ!!)ス・・スターシャ、何時からそこに居たんだ?(大汗)」
スターシャ「ちょっと地球までお買い物にきてみれば、貴方はまったく...」
古代守「ち、違う、ス、スターシャ、誤解だ!!」
スターシャ「本当かしら・・・??」
古代進「本当だよ、姉さん。兄さんはいつもみたいに女の子と遊びにいったりなんかしてないよ。」
スターシャ「もう・・しょうがないわね・・・守ったら・・(ため息)って・・「女の子」って何!!!!」
効果音「ガチャア〜ン!!!(物の壊れる音)」
島大介「古代、要らん事を言うなよ。」
テレサ「島さんは私のこと当然忘れてませんよねえ(微笑)?」
島大介「あ、当たり前だ!!(きっぱり!!)」
森雪「まさか、島君、テレサさんのことを忘れていたの?」
島大介「古代じゃあるまいし!一緒にするなって!!」
森雪「また、私のコーヒーを入れてあげましょうか?島君(顔が笑っているが目元は怒ってる)」
相原義一「ど、どうしよう。みんな険悪な感じになってきたぞ,でも昌子さん,僕達の仲は大丈夫ですよね!?(と、心の内で呟く)」
藤堂晶子「非道い!相原さん!昌子じゃないわ、晶子よ!?ひどすぎるわ!!(泣きながら走り去る)」
相原義一「うわぁあぁああああ!!!誤解だぁあああ!!!晶子さぁああんん!!!」
ズオーダー「まったく、これだから宇宙はわが手によって統一せねばならんのだ。」
相原義一「うるさぁい!邪魔だぁ!(ドカッ!バキッ!)」
ナレーション「相原はズオーダーを蹴り倒して走り去った・・・・。そう、愛のために・・・。」
古代進「アーア、しっかり足型ついてるよ。」
観客「(大爆笑)」
ズオーダー「おのれ、笑うなあ!」
島大介「そんなことやってる間にあのピザ屋、雪さらってっちゃったぜ!!」
古代進「うをぉ!!!雪ぃ〜〜〜〜!!今助けるからなぁ〜〜!!(走り去る)」
テレサ「さあさ、島さん、そんなことよりちょっとお話がありますので一緒に来て下さい」
沖田十三「島、何時になったらテレサさんと結婚するんだ?」
島大介「(どき・・・預金通帳・・見なくっちゃ・・・)」
テレサ「(????)」
太田健二郎「古代さん、相原が消えたから、ピザその分沢山食えるぞ!」
南部康雄「(激辛唐辛子ピザを頬張りながら)うん、暑いさなかに、この辛さがたまんないねぇ。」
テレサ「さあさ!島さん、一緒にいきましょうね?(島の腕を掴み、テレサと島は光の中へ消えていった。)」
太田健二郎「お!島さんもいなくなっちゃた!よし、餅ピザ沢山食える!(嬉々)」
真田志郎「おい!雪、古代、島、相原がいなくなっては話が進まんぞ!!」
古代進「え、でも、あいつ等もアツアツじゃないんですか?真田さん」
真田志郎「おお!戻ってきたか、古代。それで雪の行方は?(イライラ)」
古代進「前回行けなかったしいい機会だからって、暗黒星雲一週ツアーに行っちゃいましたよ。」
真田志郎「何をボケっとしてるんだ、早く雪を追いかけて来い!!」
古代進「大丈夫ですよ、真田さん。俺は雪を信じてますから。彼女もきっと独身時代最後の「あばんちゅ〜る」を楽しみたいのさ。フフフ。」
古代守「進……いつまでも子供かと思っていたが、成長したな。お兄ちゃんは嬉しいよ。」
古代進「ありがとう、兄さん。雪、もっといい女になって帰っておいで。キミという名の船を俺は心の港で迎えるよ!」
古代守「そうさ、女は他の男を知ってより良い女になるのさ。スターシャ、俺もキミとデスラーのことは何も聞かないよ。……だから俺のことも少しは大目に…!」
スターシャ「それとこれとは、関係ないですわ。守」
島大介「そうだ、古代!港なんか世界にいくらでもあるぞ!」
沖田十三「大昔の、大航海時代のようなことを言うのう。島。」
古代守「港港に女あり、か・・・フッ」
ヒス「「かば女がいたりして・・…クックックック。」」
デスラー「「ヒス君、君は出ないでもよろしい。」」
効果音「「バシ」」
ナレーション「デスラーはヒス君をたたき殺した。(はりせんで…)」
民衆「グソ」
ミーくん「ニャーニャー」
島大介「「オオ、ミーくんが、何か言っているぞ。」」
ナレーション「「ミーくんは、ヤマトをぶっこわせといっている。」」
佐渡酒造「ミーくん、血迷っちゃイカンよ。今はヤマトに乗っておらんよ。救急車で病院まで走ってきたところだったろう。」
真田志郎「よし!話しを元に戻すぞ。・・・・・・・なんだったかな?」
相原義一「晶子さんに逃げられました・・・・。真田さん、どうしたらいいですか?」
沖田十三「追いかけて来い!!相原」
古代守「それ以前に相原君、真田に女性問題のことについて聞いても無駄だぞ。・・・なにせ経験が浅いからな。こういうことはやはり妻子持ちの俺が・・・」
ミーくん「ミャーミャー」
南部康雄「病院…ぜっ、前方にドリルミサイル…大きさ…普通サイズの百倍…回避できません。」
ドメル「こちらドメル、ドリルミサイルにG型の血を・…」
古代進「もういらんわー」
ドメル「そんなー…あと3秒でぶつかる…。」
効果音「ドッカーン」
ナレーション「聖シャルバート平和病院は吹っ飛んだ…後に残るは一同の残骸だけだ。…」
効果音「ぼろ・・ぼろ」
古代守「なぜドッドリルミサイルなのだ…。」
森雪「きゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。」
古代進「あー、死ぬかと思ったぜ。」
ルダ・シャルバート「わっ、私の病院がー」
効果音「ドッカ〜〜〜ン!!!!!」
真田志郎「ああ!また話がメチャクチャになって来た・・・・(アタマを抱える)」
太田健二郎「俺、タランさんを呼んできます!」
佐渡酒造「まったく、もうG型血液はいらんっちゅ〜に!これだから頭に血が昇った若モンはムチャをする。」
太田健二郎「・・・・・・連れてきましたあ!(ハァハァ)」
タラン「あああああああっ!い、一体何事ですか?自爆テロでも起きましたか?・・・・・総統?総統はどうされたのです!?」
古代進「タランさん・・・。残念だがデスラーはもう・・・。重態のところにドリルミサイルが飛んで来て病院が半壊したんだ。いくらデスラーでも・・・くっ・・・。」
タラン「そ、そおとおぉぉぉぉぉぉぉ!!(男泣き)」
ナレーション「ヤマトクルー一同は慰めの言葉もかけられず、ただ立ち尽くすのみであった。」
効果音「青い空に今は亡きデスラーの笑顔が浮かぶ・・・」
デスラー「か・・・勝手に殺すなああああ・・・・(よろよろ)」
タラン「総統生きておられたのですか〜〜〜〜〜(嬉泣き)」
デスラー「この私がそう簡単に死ぬとでも思ったのか?笑止!大ガミラスは永遠なのだよ、このデスラーもな。」
民衆「デスラー総統ばんざ〜〜〜い!!!」
真田志郎「もう、止めてくれぇ!!(頭を抱える)」
デスラー「宇宙空間に放り出されても死ななかった私を侮るな・・・」
古代進「デスラー・・・・(複雑な気持ち)。一応良かったと言っておこう。で、一体どうやって助かったんだ?」
デスラー「フッ。そのようなことデスラー砲を跳ね返されて木っ端微塵になったデスラー艦から生きて帰ったことに比べれば造作もない。・・・たまたまそこに居たヒス君に壁になってもらったのだよ。」
ヒス「そおとお〜〜〜〜〜。地球との和平の道を〜〜〜。(ガクッ)」
タラン「ああっ!ヒス副総統!・・・・・・ご立派な最期でしたぞ!後のことも総統のことも全て私にお任せ下さい。」
古代進「まるで、ヒトラーみたいなやつだな。」
ルダ・シャルバート「そんな事より...病院弁償してください。」
デスラー「ルダ王女。仮にも一惑星のトップに立つ者が細かいことを言ってはいけないよ。」
タラン「そうです!それにこれは全てドメル将軍の勝手な行動に寄るものです。彼を弁償費用分働かせたらいかがでしょう?」
デスラー「うむ。良い考えだ。さすが長年私の側に仕えただけはある。タラン、誉めてつかわそう。(ナデナデ)」
タラン「ゴロニャン♪」
古代進「デ、デスラー・・・・・何時から、タラン将軍はネコ語を話すようになったんだ?」
デスラー「気にするな、タラン。ほおっておけ!言いたい奴には言わせておけばいい。」
タラン「もちろんでございます。総統と私の深〜い関係は他の者には永遠に理解できないでしょう。・・・ふふふ。」
脇役「あんたらの関係だって、結構変化してるじゃないか。」
タラン「これは失敬な!所詮脇役には分からんでしょうが、我々の関係は大ガミラスのように永遠なのです!」
民衆「妖しい。あの二人ってそういう仲だったのか?(ひそひそひそ)」
デスラー「うるさーーーーーーーーい」
古代進「デ、デスラー・・・・・・・ホ○だったのか!?」
古代守「進。分かってやれ。星が滅亡した後、お互いを慰め合いながら二人っきりで生きてきたんだ。そんな感情が芽生えても不思議はないってもんだ。(・・・俺って理解のある大人だな。ふふっ。)」
スターシャ「あなたは理解力がありすぎるのよね・・・特に、若い女の子には!」
古代進「・・・・・・・・・・・・・・ま、まさかっ、本当だったとは。兄さん」
古代守「ち〜が〜う〜!!!!!」
デスラー「古代!私も違うぞ!タランなどより私の本当の心は・・・・(ポッ)」
スターシャ「え・・・ま、まさか????ああ・・ちょっと困るわ・・・ダンナ持ちなのよ。私。」
デスラー「古代・・・。私は初めて逢ったときからお前のことが忘れられなかった・・・・。彗星帝国に身を寄せてるときも常に頭にあるのはお前とヤマトのことだった。(バラ色のほお)」
古代進「デスラー、私はその様な趣味は持ち合わせておらんので。」
島大介「古代...あついな。」
森雪「古代君は、そんな趣味持ち合わせてないわよ。島君」
古代進「ああ!雪、戻って来たのかい?キミならきっと本当にキミを愛してる男の存在に気づいてくれると思っていたよ。」
森雪「古代クン元気?私?いま暗黒星雲と地球の中間基地でお茶飲んでたところなの。ここの展望台って左右両方に銀河系が広がってて素晴らしい景色なんですって。あ、呼んでるからもう行かなきゃ。じゃ、また電話するわね。」
古代進「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(滝の涙)」
太田健二郎「雪さん、楽しそうッスねえ。」
島大介「やっぱな・・・古代じゃもう「不満足」なんだろ。」
デスラー「ささ、古代。あんな女のことなど早く忘れるが良い。いや、私が忘れさせてやろう。我々はガミラスのアダムとイブになるのだ!」
タラン「そ、総統!!」
効果音「バキ!!(デスラーを殴る音)」
真田志郎「よし!気絶させたか?死んでないだろうな?さっ、タランさん。この粗大ゴミをガミラスに持ち帰ってください。輸血も終わったことですし。」
古代進「とっとと、持って帰ってくれ。このモ○を。」
沖田十三「まあまあ、真田くん、古代、落ち着きたまえ。持ち帰る前に最初の問題を解決せねばならんだろう。」
相原義一「最初の問題というと・・・・・」
南部康雄「デスラーのお姉さんの問題だろう。」
太田健二郎「いまさらな気もしないでもないが、良く覚えてましたね、沖田艦長。」
古代進「よし!そうと決まったら急ぐぞ!オイッ!起きろ、デスラー!(ゆさゆさ)」
デスラー「もう少し寝かせてくれたまえ・・・・大ガミラスの総統には十分な睡眠が必要なのだよ...むにゃむにゃ。」
タラン「ああ、古代様あまり手荒な事は。総統は寝起きが少々お悪いのです。それにしても気絶させたのはそちらなのに、今度は起きろとは勝手ですね。」
真田志郎「(タランを無視)どうする、古代?今、ムリヤリ叩き起こしてもコイツからまともな答えは得られそうにないぞ。」
南部康雄「病院も壊れちゃったことだし、どっかそのヘンの喫茶店かファミレスにでも避難しますか?」
森雪「あっ、古代く〜ん、たっだいま!!。あーっ、すっごい楽しかったあ♪。さあ、古代君さっそく結婚式挙げましょ!!(るんるん)」
古代進「ユキ・・・君の旅行費用で結婚資金はパアだよ。」
森雪「ええッ!でもあの人、「雪さんからお金をいただくような事はできません」っていってたのに。」
古代進「だから俺に請求書が回って来たんだよ・・・。(請求書を見ながら)ずいぶんと楽しんだようだねぇ(ヒクッ)」
太田健二郎「雪さん!俺たちにお土産は?(ワクワク)」
森雪「もちろん買ってきたわよ。太田君には「暗黒星雲チョコ詰め合わせ」セットよ。南部くんには「デザリアムの砂」、相原くんには「偽地球ペナント」、加藤くんには「中間基地模型」。」
太田健二郎「わあ!雪さん、ありがとう。うん、なかなかこれ、イケル。暗黒星雲のやつらも味覚はしっかり残ってたんだな。(モグモグ)」
相原義一「なんか気を使わせちゃったみたいで済みませんね。(でも嬉しい)」
森雪「いいのよ、気にしないで。代金払ったの私じゃないし〜。」
古代進「ところで雪!あいつと、その・・・・・一線は越えなかっただろうねっ!?」
南部康雄「古代さん、黙認したんじゃなかったんですか?」
古代進「勘違いするな!俺はいい女になって帰っておいでとは言ったが、一線を越えろとは言ってないぞお!で、雪。どうなんだい?(目が血走り)」
森雪「イヤね、古代クンったら...古代進ともあろう男が、そんな小さい事を気にしてどうするのよ。」
民衆「(ひそひそ)ああいうことって小さいことか?」
真田志郎「待て、古代。その前にハッキリさせよう。お前の言う「一線」とはどの一線のことなんだ?・・・・その・・・アレかアレのどちらか・・・だろ?」
古代守「真田、お前がそういう方面に興味があったとは、信じられんよ。」
真田志郎「えっ、なんでだ?手をつなぐかキスかのどちらかだろう?・・・・・・違うのか!?」
沖田十三「やはりそうきたか・・・・・・。」
ナレーション「こういう場面でのお約束である(←キートン山田調で)」
徳川彦左衛門「まだまだ若いのぉ、真田君。」
森雪「(ラッキー♪このまま誤魔化しちゃおうっと)あ、すみませ〜ん。こっちのテーブル、グアバジュース追加ね!」
脇役「(ウェイトレス)は〜い。ただいまお持ちします。」
ナレーション「説明しよう!ユキが帰ってくる前に壊れた病院の近くにあるファミレスにみんな移動していたのである。ちなみにここでの食事代もドメル持ちということになっている。」
ドメル「何故、ここの食事代まで私が持たなくてはいけないのだ?ゲール」
ゲール「そりゃあ、閣下がドリルミサイルで病院を壊さなければ病院の待合室で缶ジュース飲むだけで済んでましたからねえ。ファミレスは入ったら何か頼まなくちゃいけませんからな。」
南部康雄「悲しいほど現実的な会話だな。」
ルダ・シャルバート「あら、ドメルさん。こんなところにいらしたんですか?ちゃんと病院を壊した分を体で返してもらいますからね。さ、早く来て下さい。仕事は山ほどあるんですから。」
ドメル「ううむ・・・・・分かった。私もガミラスの誇り高い軍人だ。ゲール君、参るぞ。」
ゲール「どうして私までやらにゃならんのです!?」
ドメル「仕方がないだろう。これも仕事だ。」
ゲール「ドリルミサイルを撃ち込んだのは閣下なのに〜。私はせいぜいバラノドンを虐待して動物愛護家のイギリス人にクレームをつけられてガミラスとイギリスの国交が悪化するぐらいのことしかしませんよ。」
ドメル「そんな他人行儀な。一緒に自爆した仲ではないか。ヤマトの世界では一緒に自爆すると友情が生まれることになってるのだ。ささ、行くぞ。」
ナレーション「ゲールはドメルに引っ張られながら連れて行かれてしまった。」
斉藤始「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
真田志郎「・・・・なんだかドメル将軍が去る前にとんでもない台詞を言い残して言ったような気がしなくもないが・・・(斎藤から目をそらす)」
古代進「まあまあ、ここはひとつパーっと飲み食いしましょうよ、真田さん。」
島大介「(ぼそっ)こいつもう自分が雪に聞いた事を忘れてるな・・・・」
古代進「あれ、島。良く考えてみれば、いつの間に帰って来たんだ?テレサに無理矢理どっか連れてかれたんじゃなかったのか?」
島大介「あれ?ワタシは誰だったのだろう……記憶が…戻ってこない…ぞ???」
古代進「おい、しっかりしろよ。島」
斉藤始「頼りない航海長だな。」
相原義一「島さんは、テレサさんのことになると頼りなくなりますから。」
真田志郎「ううむ。さらに島の記憶喪失まで絡んできてしまうのか?デスラーの家族問題もまだ未解決だというのに。(腕を組んで考え込む)」
古代進「すこしショック与えれば思い出すんじゃないですか?俺が一発殴りましょうか、佐渡先生?」
佐渡酒造「わしゃあれは好かんぞ。(例の山田の尋問を思い出したらしい)」
森雪「そうよ、古代クン。ショック与えすぎてまた記憶が飛んじゃったらどうするのよ。」
古代進「じゃあ、どうしようか?」
ナレーション「なすすべもなく悩み込むヤマトクルーとタランであった。う〜〜〜〜〜む。」
ルダ・シャルバート「ご心配なく。島さんも記憶喪失もデスラーさんの家族問題からの逃避も全てこの新生シャルバート病院にお任せ下さい。」
南部康雄「あの、お宅の病院壊れちゃったんじゃないんですか?」
ルダ・シャルバート「ですから言いましたでしょう「新生シャルバート病院」と。我々の病院は新しく生まれ変わりました。もう設備も整っております。いつでも入院患者の受け入れは可能です。」
真田志郎「なんだか原作のヤマトも真っ青なご都合主義のような気もしないでもないが・・・」
ルダ・シャルバート「ホホホ。これが伝説のシャルバート星の超科学の力ですわ。」
タラン「そうすると、ドメル将軍の賠償金問題もチャラということでよろしいでしょうか?」
ルダ・シャルバート「あら、それとこれとは話が別ですわ。もらうものはキッチリもらえと長老から教えられましたので、あしからず。」
ドメル「ご心配なく、タラン将軍。こんなこともあろうかと思って総統の身代わりで亡くなられたヒス副総統の保険金で賠償金を払っておきました。まだ多少不足分があるというのでゲールに放射線科の技師として現在働かせております。」
ルダ・シャルバート「ガミラス人の方々は被爆の心配がありませんから、放射線科には持って来いですわ。」
太田健二郎「なんであんたが働かないんですか、ドメル将軍?」
ドメル「別の仕事を4つも兼任しているのだ。ここまで手は回らんのだ。」
相原義一「何ですか、4つの仕事って?」
ドメル「ドメル艦隊司令官、ルビー戦線司令官、ガミラス戦術研究所所長、...もうひとつは内緒だ。」
ナレーション「あとの「内緒」はトップシークレット事項なので非公開になっている。」
ドメル「あとの一つの任務、言いたいのはヤマヤマだがな、超極秘事項だから言えないのだ。」
相原義一「じゃあ、聞くのやめましょう。(アッサリ)」
古代進「よーし、それじゃ島とデスラーを入院させて、俺たちも一緒に病院に行くとするか。」
民衆「(一同)はーい。」
ナレーション「いそいそと店を出て行く準備をするヤマトクルーとデスラーを支えるタランであった。」
森雪「それじゃ、ドメルさん。これよろしくお願いしますね。」
ドメル「ん?なんだこれは?・・・領収書?おい!一体どうしたらこれだけの時間の内にしかもファミレスでこれだけ食い尽くせるんだ!!」
太田健二郎「他人の金で好きなモン食えるからですよ(キッパリ)」
脇役「(ウェイトレス)お客様、お会計ですか?(ニッコリ)」
ドメル「会計だと!?私が金を持ってたらゲールを放射線科で働かせてるはずがないだろうが!」
脇役「(ウェイトレス)ひどぉい!!!この人達食い逃げするつもりよっ!!!店長,てんちょ〜うっ!!!(泣)。」
タラン「ドメル将軍。大ガミラスの恥をこれ以上世間にさらさないで下さいよ。(やれやれ)」
脇役「(店長)お客さ〜ん。お金持ってないのにヒトサマの店で飲み食いしちゃいけないって親から習いませんでした?払えないってんなら・・・体で払っていただきましょうかねえ。」
ドメル「何ィ!?ま、待て!・・・オイ!そこのとっととトンズラしようとしてる者ども!全部おまえらが食った分だろうが。何とかしろ!」
民衆「(ヤマトクルー)ギクゥ!!」
脇役「(お巡りさん)あ〜君,君。(ドメルの肩に手を置いて)ちょっと署まで来てもらおうか!?」
ドメル「私か?ふざけるな!私は宇宙の狼と呼ばれた大ガミラスのドメルだぞ!あっ、こら。何をする!一人対多数とは卑怯だぞ!」
脇役「(お巡りさん)はいはい、事情は署で聞きますからね。」
古代進「お巡りさん、ご苦労様です。俺たちもこの食い逃げ犯人取り押さえるの手伝いますね。よいしょっと。」
南部康雄「まったくとんでもないヤツですね。あっ、暴れんなって。」
佐渡酒造「最近の若者はまことになっとらんのぅ。(遠巻きに見てるだけ)」
沖田十三「真田君、キミも職務に忠実な巡査を手伝わんか。」
真田志郎「え?・・・あ、ハイ・・・そうですね・・・(ノロノロと動く)」
脇役「(お巡りさん)すみませんねえ・・さ、署まで行くぞ。」
ナレーション「さすがに罪悪感を押さえることが出来ない良識派の真田であった。しかし、ヤマトクルーの一人として団体行動を乱すわけにはいかない。彼の心を激しい葛藤が襲う!!そんな彼の取った選択は!?(ジャジャーン!)」
真田志郎「艦長、サボタージュさせて頂きます。」
沖田十三「真田君。それはイカンぞ!敵前逃亡は銃殺刑だ!さささ、この縄でそこの凶悪犯人をグルグル巻きにして正義の鉄拳を振り下ろしてやりたまえ!」
真田志郎「よく考えれば、我々の方が凶悪犯ではありませんか!官庁。」
ナレーション「現在の政治に対する不満が思わずほとばしり出てしまった、真田志朗であった。」
観客「いつもは言えないから・・・(ぼそ)」
沖田十三「真田君・・・(両肩に手を置く)。確かに我々が凶悪犯かと聞かれたらその通りだと答えるしかない。しかし、今という時において、これは必要な事なのだ。この償いはいつかするつもりだ。・・・・以上だ。」
森雪「(ぼそり)沖田艦長。ゴマカされましたね。」
沖田十三「(こそこそ)真田志郎・・・団体行動を乱す傾向アリ。要注意・・・と。(メモメモ)」
タラン「では、不肖ながらこの私めがドメル将軍にお縄をかけさせていただきます。さあ、将軍。観念めされませい!」
ドメル「これは、すべて副官ドメルのつまらぬ密告によるものだ!私は無罪だ!」
脇役「(お巡りさん)はいはい、くどいようだけど、話は署で聞くからね。さ、さ・・・」
ドメル「陰謀だ!これは私に対する陰謀だああ!!」
ナレーション「捨て台詞を吐きながらドメルは警官にしょっぴかれて行った。」
古代進「悪は去った・・・・」
民衆「(一同)俺たちは勝ったんだ〜〜〜!!(大喜び)」
効果音「(BGM ディスコヤマト)」
観客「(その場にいた者達、踊り狂い)」
古代進「ありがとう、ドメル...君のことは忘れないよ。」
民衆「ばいば〜い・・・(真っ赤なスカーフを振る)」
サーベラー「ちょっとお〜私の事はどうなったの!?みんな私の事無視しないでよ!ワタシを一人にしないで!ワタシだけを見つめてよ!!(泣)」
沖田十三「おい、まだ出番じゃないぞ。キミの出番は3幕後だ。この後、舞台は病院に移るんだ。それまでに衣装合わせを済ませておきたまえ。」
ナレーション「沖田は無理矢理サーベラーを舞台のそでに押し込んだ。」
古代進「うるさいオバサンが、舞台の袖に去ってくれて、嬉しいよ。」
島大介「なーんか古代、お前サーベラーが出てくると妙につっかかるなあ。...ひょっとして?!」
古代進「俺は、雪一筋だぞ。島」
森雪「あら?島君,記憶は元に戻ったの!?」
島大介「ああ、当然さ!やっと全部思い出したよ!!俺は元宇宙戦艦ヤマト,コスモタイガー隊隊長島大介さ(ニッコリ)!!!」
観客「悪化してる〜〜〜!!!(ガビーン!)」
古代進「ふっふっふっふっふ、そして俺様が宇宙戦艦ヤマト戦闘隊長の古代進だ。あー、部下の島君、きいちょるかね?」
島大介「はい!古代艦長代理!我々に出撃命令を!」
真田志郎「マズイ・・・。沖田艦長!また話が混乱する前にさっさと島とデスラーを入院させましょう!さっ、行くぞ、みんな。」
古代進「やだああああああ!島に命令できるチャンスなのにイイイ!!(駄々こね)」
脇役「(病院医師)はいはい、君も病院に行こうね。」
古代進「ええええ〜〜〜!!!なんでやね〜ん!!!(絶叫)」
効果音「ズルズル・・(救急車に運ばれて行く音)バタン!(扉の音)ヒュ〜ン(救急車が去っていく音)」
島大介「あ〜あ、行っちゃったか・・古代も」
真田志郎「・・・・・って、おい。お前もだよ、島!さあ、タランさん。デスラー総統も一緒に。大丈夫です、病院はすぐそこですから。」
タラン「はい。総統、私につかまってください。一緒に参りましょう。」
ナレーション「タランとデスラーも後続の救急車に乗って行ってしまった。残されたのはヤマトクルー(マイナス古代・島)のみ・・・」
南部康雄「(い,いったいこれから指揮は誰が取るんだ!?あっ,ひょっとして俺!?やったぁーっつ!!!!!)」
沖田十三「ワシに決まっておろうが。」
島大介「げ!!・・・・本気ですか?」
沖田十三「ワシは、本気じゃぞ。島。」
南部康雄「(すっげ不安・・)」
沖田十三「な、何じゃ??不満でもあるのか?」
南部康雄「(慌てて)い、いえ!!何でもありません!!!(仕方ないなあ・・・これだから年寄りは・・・)」
沖田十三「何か南部がボヤいてる気もするが、まあ良い。では我々も病院へ向かうぞ。」
真田志郎「了解しました、艦長。病院からこのファミレスまで一瞬のうちに移動したんですから、また病院へ行くのも近いもんですよ。」
沖田十三「ではのんびりと景色でも眺めながら歩いて行くとするか。ん?ワシの杖はどこだ?」
ナレーション「一方その頃、先に出た救急車2台は病院に到着していた。」
脇役「(救急隊員)ハイハイ。病院に着きましたからねえ。もう大丈夫ですよ。あ、先生。この3人は精神面に問題を抱えてるようです。後はよろしくお願いします。」
山田安彦「最近赴任して来ました、精神科の山田です。よろしく。(キラーン☆)」
ルダ・シャルバート「(この先生、大丈夫かしら?目がちょっと怖いんだけど・・・)」
脇役「(看護婦)同感・・・・」
山田安彦「ふ〜む・・・・(ジロジロと3人の周りを回りながら見定めをする)」
古代進「あの・・・俺は違うんですけど。これはちょっとした誤解によるものでして・・・」
山田安彦「静かに!それは私が判断します。・・・・・・さて、いくつかコースがありますので、お好きなのをお選びください。」
タラン「コースというと、どういったものでしょうか?」
山田安彦「そうですね、エヴァ風神経衰弱まで追い詰めギリギリ尋問、新スタートレック風カーデシア流拷問、誰も知らないインヴェイジョンUSA風仮想現実ごちゃ混ぜ誘導などいくつかありますが。あ、もちろん元祖ヤマト流電気イス尋問も用意してあります。」
タラン「なんだかヤケにヲタクにかたよったコースな気がしないでもないような・・・。あの、総統はとにかく痛いのは遠慮されたいとおっしゃっておいでですが」
山田安彦「では、3番目で決定ですな。ささ、皆さん。あ、タランさんは結構ですよ。このヘルメットをかぶって、ベッドの上に横になってください。いやー、皆さん、運がいい!この治療法はシャルバート星の超科学によって初めて可能となった滅多にお目にかかれないものです。では、どうぞごゆっくりお楽しみ下さい。」
ナレーション「山田とタランは別室からデスラー、島、古代をモニターしている。心配そうな顔のタラン。怪しげな笑みを浮かべるマッドドクター山田安彦。」
タラン「あの、本当に大丈夫なのでしょうか?」
脇役「(そこへ、1人の精神科医がやってきた)こらこら、また「精神科医ごっこ」やってて!!(ぷりぷり)」
効果音「(ガシッ!)と山田の両腕を腕を同僚と共につかむ。」
山田安彦「な・・何をするんだ!!!」
観客「(別の医師と看護士、タランに)すみませんねえ、うちの患者なんですよ。彼。でも、精神科医だったのは本当ですがね。こら、病室に戻るぞ!!!」
民衆「(本物の精神科医)とっくに医師免許剥奪されているのに未だに「精神科医」と思いこんでいるものですから・・」
山田安彦「や、やめろおおおおお!!オレが治療するんだあああ!!(絶叫)」
効果音「(プシュ!)鎮静剤を注射される。山田、気を失ってぐったり」
民衆「(担当医が部屋に飛び込んできて)は〜!!大丈夫か?(山田を見て)早いとこ病室に運んでくれ。」
効果音「山田、看護士と医師に運ばれて行く。(医師)重病患者の部屋に入れておくんだぞ。」
ナレーション「これ以上書くと、ちと危険な描写になってしまうので、山田についてはここで止めておく。さて、タランは??」
観客「(本物の医師)大変申し訳ございませんでした。で、患者の方は??」
タラン「あ、こちらです。(と、モニターを指す)」
脇役「(医師、カルテとモニターを交互に見つつ・・)ん・・・こりゃ「現実逃避」ですな。」
証人「(医師)余りの激務に身体と精神が耐えられなくなった・・それが原因です。」
観客「(医師)思い切って「休養」を取ってみては???」
タラン「は・・はあ・・・そうですか・・・」
ルダ・シャルバート「そうだわ♪ゆっくりと3人揃って温泉旅行にでも行かれたらどうですかぁ!?。わたし旅行代理店に手配して来ますぅ♪」
古代進「そうだ!雪が行ったばかりなんだけど、暗黒星雲はどうかな?温泉もあったし、見所も一杯あるし、なかなか良かったって言ってたぞ。」
民衆「(医師)それはよろしいかもしれませんね。」
島大介「待ってください、古代班長。俺たち男3人だけで行くんですか?・・・むさ苦しい。」
タラン「では私もご一緒致しましょうか?」
デスラー「私が行くのだから君もついてくるのは当たり前田のクラッカーだ、タラン。」
観客「(ひそひそ)おやぢギャグの見本みたいなギャグだ・・・。」
島大介「・・・・・・・・・・・。あのタランさんが一緒に来ても何の問題の解決にもなってないんですけど。」
ルダ・シャルバート「じゃあ,私もお供しますわ!あ〜温泉なんて何年振りかしら♪(←実は最初から温泉に行くつもりだった)」
ナレーション「こうして、身分を隠したデスラー一行(古代,島,タラン,ルダ)は温泉旅行に旅立っていったのだ!その先に何が待ち受けているのかも知らずに…。」
効果音「(BGM 無限の大宇宙)」
ナレーション「一歩その頃、沖田以下のヤマトクルーは・・・・・・」
森雪「あ〜、ホンットにここのくずもち、おいしいですねぇ♪」
太田健二郎「この草団子もいけるッスよ、雪さん(モグモグ)」
沖田十三「いや、こんなところに茶店があって本当に助かったな。やはり景色を堪能した後は美味いものを食すに限る。(茶をすする)」
真田志郎「・・・・・・・・・・・。あの、こんなところで道草を食っていていいんでしょうか?まだ5分も歩いてませんし、そこの角を曲がればもう病院なんですが。」
佐渡酒造「だ〜いじょうぶじゃよ、真田君。シャルバート星の超科学を駆使した医療が施されてるんじゃ。わしらが病院に着く頃にはもう島もデスラーも、ついでに連れて行かれた古代もすっかり良くなっておるよ。ささ、キミもこの宇治かき氷を食え食え。」
真田志郎「いーーー!歯にしみるう。(宇治金時を頬張った)」
ナレーション「一方、ルダ達は・・・」
ルダ・シャルバート「あ〜、あれもいいわ。(と、洋服をつかむ)これも・・これも・・ああ、温泉地なのに、どうしてここにブティックがあるのかしら?しかもバーゲンなんてえ(はぁと)」
古代進「ええ・・またですか・・(療養で来たのに、どうして買い物につき合わされなきゃいけないんだ・・・(泣)」
ナレーション「彼女は温泉マニアでもあり・・買い物魔でもあったのだ!!で、他のメンバーはそれにつき合わされる羽目と化したのだった。」
タラン「(ヨロヨロ)・・・・・あのぉ、もう荷物が持ちきれないのですが・・・。そろそろ旅館に戻ってはどうでしょう?」
島大介「古代班長もデスラーも、俺とタランさんだけに持たせて楽してるから・・・(フラフラ)」
デスラー「そうだな。そろそろ旅館に戻りゆっくり湯につかるとするか。行くぞ、古代。(手を握り引っ張っていく)」
古代進「え、ちょっと・・・。手を放せってば、デスラー。ちょっと〜〜っ!!」
デスラー「(全く聞いていないで、さっさと歩いて行く)」
タラン「古代進!(メラメラメラ>目の中の炎)」
ルダ・シャルバート「あ!待ってくださ〜い!私も行きます〜!!」
効果音「かぽ――――――ん (←ししおどしの音)」
デスラー「(風呂につかりながら)ああ〜いい湯だな〜。露天風呂は最高だ(しみじみ)」
タラン「ガミラス式のジャングル風呂ではないのがちと残念ですが、たまには違うのもオツですな。」
島大介「(頭の上にタオルを置きながら)ルダ王女、ここの温泉の効用は何なんですか?」
ルダ・シャルバート「ええっとですね、打ち身、捻挫、切り傷、PartTとUの間の顔面変形症、跳ね返されたデスラー砲によるやけど、宇宙漂流後の冷え性、、恋人喪失による記憶喪失・・・などに効能があるそうですよ。」
古代進「僕には、最初の打ち身、捻挫、切り傷ぐらいしか関係ないですね。」
デスラー「それはともかく・・気持ちいいなあ〜。一気に疲れが取れていく・・」
タラン「ふ〜〜〜・・・」
島大介「ああ、こうしてると嫌なことは全部、忘れそうだ・・・」
古代進「あっ!」
デスラー「どうした、古代?」
古代進「よく考えると、ここって混浴なんだな・・・・・・・・ムフッ♪」
森雪「あっ!」
真田志郎「どうした、雪?」
森雪「どこか遠くで古代クンが浮気心を起こしてる気がする・・・ (-_-メ)」
デスラー「なんだ、古代。女が欲しかったのか?やめておけ。女は所詮、魔性の生き物だ。そんなことよりも私と大ガミラスの・・・(以下略)」
古代進「ヒイイイイイイイイイ!!雪、ちょっとでも浮気心を起こしてゴメンよ!やっぱり僕にはキミだけだよ!」
森雪「ああっ!」
真田志郎「今度は何だ?」
森雪「ううん、何でもないです。やっぱりさっきのは気のせいだったみたい。この宇治金時を食べ過ぎちゃったから頭がキーンとなったのね、きっと。」
ナレーション「遠く離れても心がつながってるのかつながってないのか、良く分からない古代と雪であった。」
ルダ・シャルバート「あ、大丈夫よ。混浴に水着は当たり前(はぁと)旅館で貸してくれるのよ(はぁと)」
ベムラーゼ「ほ〜う!ここが噂の大暗黒星雲温泉か!まあまあな所だな,ガハハハハハッ!!!」
古代進「出たなエロガッパ!」
デスラー「ベムラーゼ君、君の宗教では入浴は禁じられているのではないのかね?」
ベムラーゼ「ここであったが百年目!!この前の戦いの借りを返しに来た!!」
タラン「(小声で)総統,我々は療養の為に来たので,戦えるだけの戦力は殆ど持っていません。ここは騒動を広げない方が得策かと・・・。」
古代進「只今休養中につき、戦闘はお断りさせていただきま〜す。」
デスラー「同じく・・優雅な温泉ライフを邪魔しないでくれたまえ・・・」
島大介「っていうワケで、今日はお引き取りくださ〜い。」
ベムラーゼ「うう・・・・・(余りのまったりとした雰囲気に負けて仕方なくすごすごと引き下がる・・)」
ナレーション「その頃,沖田ら元ヤマトメンバーたちは、病院前に有るシャルバート電気街で最新電子機器を物色していた(もっとも真田と相原が中心でだが…)」
真田志郎「おおっつ,こっこれはぁっつ!!ああっつ,あっあれはぁっっ!!!(嬉々として目がキラ〜ン☆)」
相原義一「これは僕がイカルスの真田さんとの時に使った「愉快な通信機2201年式」じゃないですか!」
徳川彦左衛門「おおっ!電気街なのに、こっちにはYAMATO2520の波動モノポールエンジンまで置いてあるわい!」
南部康雄「太田ぁ、俺たちに理解できるような物はなんかないのかなあ?」
太田健二郎「そうだなぁ・・・(ガサガサ)。あっ!こ、これは来年の7月に発売予定のニンテンドウ・ゲームキューブじゃないか!!」
真田志郎「う〜む。恐るべしはシャルバート星の超科学・・・。まだ発売されてないものまで既に一般向けに売られているとはな・・・俺はこんな相手を屈服させなければならないのか・・・。」
沖田十三「諸君!そんなところで時間を潰しとらんで、さっさと病院に向かうぞ!」
森雪「あら、沖田艦長がそうおっしゃるなんて意外ですね。」
沖田十三「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
ナレーション「実は沖田は最近の家電製品の進化について行けず、パソコンを買ったのは良いが机の上でホコリをかぶっており「もはやワシが出来ることはエアコンのスイッチを入れることだけだ」と日頃嘆いているのだが、それはヤマト艦長として決してクルーに知られてはならないことであった。」
沖田十三「しっ!!言うな!!(実は「せめてネットだけでも」とDCも買ったのだが、それも挫折したのだった)」
効果音「(ツッコミ)任天堂のゲームキューブも同じでしたね??」
真田志郎「(「真田君、ぷれいすてーしょん2202を買ったんだが売りのDVD再生ができん!何とかしてくれって言われて見に行った事もあったな・・・と思ったが、艦長の名誉のために黙っている)」
民衆「(更にツッコミ)任天堂アドバンスのネット機能も使えなかったよね?子どもでも操作出来るからって買ったのはいいけど・・」
脇役「(またツッコミ)PS ONEの時も確か・・言わないでおくけど・・」
観客「(更にツッコミ)「退屈しのぎ」と称してゲームボー○カラーを買った時も・・・(確かケータイやネットに繋げるアダプタが出るって聞いたので)」
沖田十三「うわああああああああ!!ワシなんか!ワシなんかヤマト艦長の資格はないんだあああ!」
森雪「ああっ!沖田艦長が発狂しましたあ!」
佐渡酒造「こりゃあ、イカン。早く病院に運びこむんじゃ!」
民衆「(クルー一同)せーーーーーのぉ!わっせーわっせーわっせーわっせー!(沖田を病院に担ぎ込む)」
真田志郎「(病院の入り口で)すみませーん!急患なんですがー?」
山田安彦「私が最近赴任してきました、精神科の山田です。(キラ〜ン☆)」
観客「お〜い!気をつけろよ。そいつはニセ医者だぞ〜!」
民衆「ワハハハハ。やめとけやめとけ。俺たちの声は役者には聞こえね〜って。(裏手ツッコミ)」
真田志郎「胡散臭い、医者だな。(キッパリ!!)」
民衆「(本物の精神科医)こら〜!!また抜け出して!!(と言いながら、山田に超強力鎮静剤を打つ。)」
山田安彦「(ガク!!と力無く倒れる。)」
証人「(本物の精神科医その2)新人の看護士か?こいつの病室は完全防護の重病患者専用病棟だって!病棟のはずれにある!」
観客「(一緒にいた看護士)す、すみません!あの**病棟ですね??」
証人「(本物の精神科医その2)そうだ!さ、早いとこやっちまおう。」
効果音「(素早い手つきで、山田に拘束用の服を着せ、ストレッチャーに乗せ、そこからストレッチャーごと縛りつけ・・」
ナレーション「看護士と本物の精神科医その2は慌ただしく、ストレッチャーを超厳重Aレベルの重症患者専用病棟に山田を運んでいった・・・)」
民衆「(本物の精神科医その2)文章おかしいぞ。「山田を超厳重Aレベルの重症患者専用病棟に運んでいった・・」だろ?」
ナレーション「や、めんぼくない。」
真田志郎「やはり・・うさん臭いと思ったら・・病人か・・(ぼそ)」
証人「(残った本物の精神科医、真田を見て)失礼しました。で、急患ですか?」
沖田十三「わ、ワシはどこもおかしくないぞ!!(断言)」
証人「(本物の精神科医)どれどれ・・・」
観客「(本物の精神科医その3)ん〜・・ちょっとお疲れですね。休養が必要ですな。」
森雪「は・・はあ・・・・(どこかで聞いたことあるような・・?と言わないのはお約束って事で)」
観客「(本物の精神科医)「暗黒星団帝国温泉」に療養施設がありますので、そちらに皆様行ってみてはいかがでしょう?」
森雪「それはいいアイデアですわ。そうだ、いっその事皆で行きましょう!(はぁと)」
ナレーション「ってなわけで、ヤマトクルーご一行様も、古代達の後を追って、彼らの居る温泉地へと向かっていった。さて、一体どんな騒ぎが待っている事やら。」
効果音「かぽ―――――――ん (←再びししおどしの音)」
古代進「はあ〜〜〜〜」
島大介「ふう〜〜〜〜」
古代進「日本人に生まれて良かったって思うのはこんなときだよなあ」
タラン「ガミラス人の生まれて良かったと思うのもこんなときですねえ、総統。」
デスラー「うむ。我々ガミラス人と地球人の中でも、特に日本人と理解し合えたのは温泉というお互いの根底に共通する物があったからかもしれんな。」
タラン「ああっ!総統がマトモに戻っておられる!やはりここの温泉療法は効きましたな、ルダ女王!」
ルダ・シャルバート「はい〜〜〜〜〜〜〜?なんでしょうかああ〜〜〜?(←ちょっとのぼせたらしい)」
島大介「大丈夫ですか?顔、のぼせてますよ・・」
タラン「ルダ王女がのぼせた?それはいけませんな。では、しばらく湯から上がって背中でも流し合いましょうか?」
古代進「あ、それいいな。みんな仲良くなるには裸の付き合いが一番だってね。」
タラン「ささ、総統。総統のお背中はこの私めが。」
島大介「(鼻歌)お〜風呂でキュッキュッキュ〜○京新聞♪」
古代進「島・・・・・・そういう地方限定ネタはやめとけ。」
デスラー「タラン、もうちょっと右・・・そうそう、そこだ。ところで一つ大きな問題がある。誰がルダ女王の背中を流すべきか?流さない方が良いのかもしれぬが、しかしそれだと仲間はずれにしたような感じがしないでもないからな。」
古代進「そうか。それじゃ地球とシャルバート星の友好親善のために僕がやろう♪」
ルダ・シャルバート「あら、すみません。それじゃ古代さん、お願い致します。」
古代進「(ルダの背中を流しながら)・・・・(心の声)ああ、ルダ王女って色白だなあ。肌が透けるようだ。柔らかいなあ。髪もいい匂いがする・・・」
森雪「いやあああああああ!古代クンの浮気者ぉぉぉぉぉ!!」
ナレーション「突然乱入する森雪!古代は風呂に突き落とされた。」
効果音「バッシャーーーーーーーンッ!!!」
古代進「こら、誰だ!いきなり人を突き飛ばした奴は!・・・・あ。」
ナレーション「尚、風呂場のメンバーは全員水着着用である(ルダの水着はかなり露出度が高いので、水着のまま身体を洗うことが出来るのだ)」
デスラー「ユキ、君はいつも古代と一緒だね。」
真田志郎「みんな、少し雪と古代から離れた方がいいぞ。」
森雪「古代クン、あなたって人は・・・私がいないと思ってこんな破廉恥なことを・・・(怒りのオーラ)」
古代進「ゆ、雪!いったいどこから現れたんだ!?いや、それはともかく・・・誤解だ!これはあくまでも地球とシャルバート星の友好の証し、ひいてはガルマン・ガミラスとの親善のためであって・・・(大汗)」
島大介「やけに饒舌ですね、班長。」
真田志郎「島、お前まだ完全に記憶が戻ってないのか?」
古代進「ゆ、雪!・・・・・勘弁してくれ!!」
効果音「ごごごごごごごごごごご・・・・・・・・・・・(大地を揺るがす地響き。その音は天変地異の前触れを思わせる)」
ルダ・シャルバート「あらあら、やっぱり温泉の涌き出るところは火山活動が活発なのね。(←のんき)」
沖田十三「よし。諸君、ここはひとつ隣のジャグジーのついた温泉の方に避難するぞ。森君、古代のことはキミに任せる。」
効果音「どやどやどや。(移動中)」
古代進「ああ!!待ってくださいよお!!」
効果音「かぽ――――――ん (またしてもししおどしの音)」
真田志郎「あ〜、いい湯ですねえ。」
相原義一「真田さん、お湯につかっても義手とかは大丈夫なんですか?」
真田志郎「安心しろ。ここは暗黒星団温泉だ。住民はみんな俺と同じサイボーグ。ここの湯には機械に良い成分が含まれてるんだよ。」
相原義一「へ〜、なんだか良く分からないですけど、すごいですね。」
島大介「それにしてもどうやってここまで来たんです?驚きましたよ。」
太田健二郎「驚いたのはこっちですよ。とっくに新生シャルバート病院で治療を受けて治ってるとばかり思ってたのに、こんな温泉に来てるんですから。」
真田志郎「どうやらあそこの病院の精神科は山田とか言う重傷患者のせいで医者も手一杯だったらしいからな。温泉療法なら手がかからないって事になって飛ばされたんだろう。ま、ここも悪くないしな。」
島大介「山田か・・・なんかヤマトにそんな奴がいたような気がしないでもないけどな・・・」
南部康雄「気のせいでしょ。島さん、今記憶が少しおかしくなってるから〜。」
島大介「そうか、そうだよな。ハハハハ。」
民衆「(みんなそろって)アハハハハハハハハハ・・・ハ・・・」
効果音「(沈黙)」
相原義一「(話を変える)あ、ホラ。隣の物音がしなくなりましたね。」
太田健二郎「本当だ。さっきまではすごい音が聞こえてたのに。」
効果音「ガラッ!(扉の開く音)」
森雪「あ〜、運動したら汗かいちゃったわ。お湯に入り直そうっと!」
真田志郎「おっ、雪。古代はどうした?」
森雪「古代くん?さ〜あ、一人でお風呂に入ってたいみたいですよ。」
南部康雄「おい、太田。相原。見てこようぜ。」
ナレーション「3人は隣の浴場を調べに行った。」
太田健二郎「(転びながら)た、大変です!古代さんが浴槽に浮いてます!!」
効果音「(」
南部康雄「た、大変だ!殺人事件だっ!!」
相原義一「警察に電話してきます!!!」
効果音「(パトカーのサイレン音)ピーポーピーポー(大規模な警官隊がやてきた!)」
ナレーション「警官隊と報道陣であふれかえる温泉街」
タラン「せっかくのお忍び旅行が・・・残念でしたな。」
脇役「(警察官)はい、どいてください。どいてください。今、鑑識の者が来ますからね。あ、そこ触らないように!現場保存が第一です。」
真田志郎「加藤、お前の出番だぞ!!」
加藤三郎「もしかしてあのダミ声を出せっていうんですか!?麻酔注射を打たれるのもゴメンです。巷ではとっくに中毒になってるんじゃないかって勘ぐられてるんですよ。勘弁して下さいよお〜」
ナレーション「一方、その間にも鑑識班による現場の写真撮影や指紋採取などが行われた。」
真田志郎「古代・・・・こんな姿のお前を見たくなかったよ(涙)」
相原義一「さ、真田さんが泣いてる!!!!」
島大介「班長・・・(涙)」
脇役「(刑事)あなたたちですか?ガイシャの知り合いは?」
デスラー「私が前大ガミラス帝国総統にして、現在のガルマン・ガミラス総統のデスラーだ。(ズイッ)」
脇役「(刑事)デスラー?知りませんな。(キッパリ)」
デスラー「・・・・!(ズドンと一発食らわしてやろうと思ったが銃がないのに気づく)ははははは・・・・きみ、冗談がうまいねえ。」
脇役「(刑事)勿論、冗談ですよ。総統。さて・・・・」
デスラー「何かね?捜査にはもちろん、最大限の協力は惜しまないつもりだよ。」
脇役「(刑事)では、ガイシャと最後まで一緒にいらっしゃった方はどなたですか?」
民衆「(一同)・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
デスラー「島、君は確か最後まで古代と一緒にいたはずだ。」
島大介「はいーーーーっ!?俺はみんなと一緒にジャグジー風呂に移ったじゃありませんか!!」
脇役「(刑事)本当ですか?」
南部康雄「・・・ええ・・・まあ、そんなこともあったような気がしないでもないような・・・」
脇役「総統、あなたの方は?ご協力する、と申しておりましたが。」
デスラー「ああ・・そうだが・・ところで、(刑事)の文字がないのだが?」
脇役「(刑事)おお、面目ない。そうそう、島さん、本当かね?ジャグジー風呂に行ったのは。」
島大介「本当も何も↑のログでハッキリ俺はみんなと一緒に話してるでしょう!!」
脇役「(刑事)では一体誰がガイシャを最後に見たのです?それとも、ここは第一発見者を疑うべきか・・・」
太田健二郎「僕は知りませんよ。(きっぱり!!)」
南部康雄「俺も、知りませんよ。」
相原義一「同じく知りません。」
脇役「(刑事)なるほど・・・第一発見者は太田、南部、相原の3名、と・・・(メモメモ)」
相原義一「僕達、三人で隣のお風呂を見にいったんです。そ、そしたら古代さんが、古代さんが・・・・ああ!」
南部康雄「湯船に浮いていたんです・・・こう、ぷかっと。」
脇役「(刑事)そこのところをもう少し、詳しく教えてもらいたい。どのように浮かんでいたのですか?」
相原義一「そうですね・・・水の方を向いて浮かんでましたね。僕たちが裏返しにした時には、もう・・・うううっ!(泣)」
太田健二郎「裏返しにしたときには古代さん、白目むいてて、もう呼吸は止まってました・・・(涙を浮かべる)」
南部康雄「そういえば、頭のてっぺんにマンガでしかお目にかかれないようなデッカイたんこぶがありました・・・(眼鏡を外してハンカチを目に当てる)」
脇役「(刑事)・・・すると死因は溺死ではなく、頭蓋骨骨折の線が浮かんで来たことになるな……」
アルフォン「そこのキミ。この事件は軍の管轄に決定した。これからは私の指揮の元に入ってもらう。」
森雪「アルフォン少尉!?」
アルフォン「ユキ!(抱きっ)君が大変な事件に巻き込まれていると聞いてこうして飛んで来たよ。」
森雪「アルフォン少尉……古代クンが……古代クンが…(泣)」
アルフォン「大丈夫、ユキ。私がついているさ。まったくユキの婚約者ともあろう者が、温泉で殺されるなど火○サスペンスか土○ワイド劇場並みの死に方だな。」
沖田十三「何者だね、君は?」
アルフォン「ふん・・・・ジジイは引っ込んでろ!(沖田を蹴っ飛ばし雪にキスしようとする)」
サーシャ「おじさまが死ぬはず無いよ。あのおばさん(森雪を指差す)が犯人だったりして。」
雷電五郎「おい!艦長に、暴力をふるうとは、いい度胸の奴だな。」
脇役「(刑事)はいはい、内輪もめはあっちでどうぞ。捜査の邪魔になりますんでね。」
効果音「(踊る大捜査線のテーマ)」
森雪「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
沖田十三「どおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおした」
森雪「わっわたし・・・・・・・・・・・・・・・・古代君を殺しちゃったああああああああああああああああああ(泣く)」
古代進「あの位で、僕が死ぬわけ無いじゃないか、雪。」
アルフォン「え〜い!話しがややこしくなるからお前は死んでろ!(ゴコッ☆>古代)」
ナレーション「古代は再び黄泉の世界に戻って行った・・・(なんて強引な展開なんだ!!)」
佐渡酒造「古代、安心せい。蘇りたくなったらいつでもワシが脳死には至ってなかった診断書を書いてやるからな。」
脇役「(刑事)で・・・ユキさんの告白は真実なのですか?」
島大介「は・・はあ・・・でも二人は確か・・雪の方が・・・」
脇役「(刑事)二人は・・何かあったのですか?二人の間に。」
ルダ・シャルバート「私の責任です!ユキさんは私の背中を流している古代さんを見て誤解なさったのです。」
タラン「いいえ!私が皆で背中を流し合おうと提案したのがいけなかったのです。」
森雪「いいんです。皆さん、私が真実をお話しします。他の皆さんがジャグジー風呂に行ってしまって私と古代君が二人っきりで残された後・・・」
ナレーション「(雪の回想シーン)」
森雪「古代クン・・・」
古代進「ユキ、信じてくれ!そりゃあルダ・シャルバートの背中を流してたのは事実だけど、だからって浮気なんかするわけがないじゃないか!」
森雪「嘘よ!古代クンはいつも私を置いてきぼりにして好き勝手やってるじゃない!」
古代進「いつもっていつ!?」
森雪「「さらば」のときは私を置いて行ったし、「2」だってそうよ。「V」だって女性クルーを降ろすなんて時代錯誤なことして、あわよくば私も降ろそうと思ったんでしょう!?」
古代進「(カチン☆)それじゃあ俺も言わせてもらいますけどね、「永遠に」では俺のいない間にどっかのサイボーグ敵将校と暮らしてたって聞いたよ。それに「V」のボツ設定では俺を知り合う前の恋人が出てくる予定だったらしいじゃないか?キミだって俺のいないところではて・・・」
森雪「ひっど〜いぃぃぃぃぃ!!!「永遠に」で私は地球の皆、何よりも古代クンのために敵の情報を入手するために身売り同然のことまでしそうになったのに!!「V」だって古代クンと出会う前のことじゃない!そんな事まで言われる筋合いないわよお!!」
真田志郎「そういえば、俺の亡き妻とのエピソードもあったらしい・・・・。」
太田健二郎「なんだか凄い回想になってきましたねえ(大汗)」
沖田十三「お前ら・・・・・・・」
古代進「そういえば、パート1ではやたらと気合の入ったスケスケネグリジェを着てたけど、男を物色するつもりであんな破廉恥なものを持ち込んだのかい?不謹慎だよな。」
森雪「なっ・・・(ワナワナワナ)。ヤマトではいつも緊張で張り詰めてるから1人のときぐらい何を着たっていいじゃないの!そっちこそ私が何度もモーション(死語)をかけても、結局私が仮死状態にでもならなかったら告白のひとつも出来なかった甲斐性なしのクセに!」
古代進「甲斐性なしぃ〜!?それが仮にも艦長代理として全ヤマトクルーを率いる俺に対する言葉かい!?俺はなあ、完結編の島じゃないけど、キミのことがずーっと好きだったけど、当時はそれどころじゃなかったから地球を救って、将来の展望が見えてから正式にキミに告白するつもりだったんだよ!」
沖田十三「おい、誰か二人を止めろ。これ以上続けさせるとヤマトの恥だ。」
真田志郎「無理です、艦長。これは既に起こったことの回想シーンですから。」
脇役「(刑事)皆さん、落ち着いて!!!話を要約すると、こういうワケになるのですな?」
ナレーション「そう言って刑事は手帳を広げた。」
脇役「(刑事)ええと・・・まず、被害者の古代進さんと、森雪さんが二人で和風浴場に残った、と。で、しばらくして大きな物音がしたので相原、南部、太田の三氏が和風浴場に様子を見に行ったところ、古代氏は既に湯船でうつぶせに浮かんでいた。・・・・・その時、森さんはどうしていたんです?」
佐渡酒造「あ、それはなぁ・・・雪は・・・(汗)」
森雪「刑事さん……まだ続きがあるんです。全てをお話します……」
ナレーション「再び雪の回想・・・」
古代進「正式に告白するつもりだったって…その間に私はお母さんのお見合い攻撃にさらされてたのよ。お母さんってば、心労のあまり徳川さんを恋人と間違えるほどだったんだから!…だから私は早く相手を決めてお母さんを安心させようと…」
森雪「ちょっとぉ〜、↑それは私のセリフでしょお!!!(激怒)」
古代進「ああ、もう!!思わずシンクロしちゃったよ。・・・・俺たちこの分じゃ最近噂になってる「完結編の後で離婚したんで1000年後に森家と古代家が続いてる」って説もあながち嘘でもないかもな・・・」
森雪「いやあ!!信じられない!こんなの私の知ってる古代クンじゃないわ!馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿!!!」
ナレーション「雪は手近にあったタライで古代の頭を殴り続けた!」
効果音「(バキッ☆ゲシッ☆ドカッ☆ボコッ☆)×1,000,000,000」
古代進「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
森雪「はっ!!私ったら・・・・・えっ?・・・こ、古代クン?(おそるおそる)」
ナレーション「古代の返事はなかった・・・・・」
森雪「わ、私は・・・許されないことを・・・愛する古代クンを・・・いやあ!!!!」
脇役「(・・・・なるほど、痴情からついかっとなって・・・のパターンか。)ええと、それでは森雪さん。あなたを署まで連行します。」
真田志郎「ちょっと待った!」
観客「(刑事)な、なんです?」
真田志郎「良くみてください、このタライを。こんなぺこぺこのプラスチックで何万回頭をぶん殴ったところで、あんなでかいこぶができるものでしょうか?」
沖田十三「そういえば、おかしな事がありすぎるな。」
島大介「第一、古代が黙って殴られっぱなしのはずがない。絶対反撃してたはずだ。」
相原義一「あ。島さんの記憶が元に戻ってる。良かったぁ〜♪この期に及んで島さんまでおかしなままだったらどうしようかと思ってました。」
島大介「そういえば、頭がスッキリしてきたな。デスラーと違って、俺には和風風呂よりもジャグジー風呂が効いたんだな、きっと。」
南部康雄「古代さんがこんなことになったんでショック療法も兼ねてるのかもしれませんよ。」
脇役「(刑事)あの〜、そんなことはどうでもいいから、殺人事件の方はどうなったんです?」
アルフォン「よしっ!この場は私が、一応現場においては第一容疑者であるユキの身を預かろう。」
真田志郎「いや、それはちょっと待った。」
アルフォン「却下だ。ここは暗黒星団の領域であり、私がこの事件の指揮官だ。では、ユキ行こうか。(雪の肩を抱いて支えながら去って行く)」
森雪「みんな・・・ごめんなさい・・・」
相原義一「ちょ、ちょっと待ってください。おかしいですよ、この洗面器には指紋がありません。」
真田志郎「!あれだけ雪が力を入れてぶん殴ったのにか?ちょっと見せてくれ・・・確かに、指紋は見当たらないな。(刑事に洗面器を渡す)」
脇役「(刑事)ふむ、見た限りでは指紋はありませんな。これは証拠品としてお預かりします。」
沖田十三「ひとまず,我々は他の旅館へ引き上げよう。」
脇役「(刑事)それでは、新しい旅館が決まり次第我々にお知らせ下さい。」
ナレーション「温泉から離れる一同。その周りをマスコミに取り囲まれる。」
デスラー「ふむ、これが「ユカタ」というものか。」
タラン「このオビと云う物の締め加減がなかなか難しいですな。しかし、総統!やはり何を着てもよくお似合いで!!」
沖田十三「え〜い!そんなことをしている場合ではないだろうが!真田君、状況の報告を。」
真田志郎「はい。現在我々は近くの別の旅館に移って来て、一風呂浴びた後に牛乳を飲みながら電動マッサージ機に座って、こうして今後の方針を練っているところです。」
南部康雄「艦長〜、そろそろマッサージ機を交代して下さいよ。数が少ないんですから。俺も座りたいです。」
沖田十三「もう10分待たんか。老人優先だ。おい!相原、太田!インベーダーゲームは程々にしておけ。小銭の持ち合わせが少ないのだからな。」
島大介「真田さ〜ん、俺とピンポンで勝負しましょうよ。あ〜、こんなとき古代がいてくれたらなあ〜」
真田志郎「古代・・・・そうだ!古代のことはどうするんですか!?」
南部康雄「どうするも何も死んじゃいましたからねえ……」
佐渡酒造「(マッサージ機に座りながら)おう、そのことだったら心配いらんぞ。古代のことならワシの誤診だったということにしたら、いくらでも復活は可能じゃワイ。」
沖田十三「では、目下の問題は古代が復活しやすいように話を持って行くことだな。そのためにはまず、誰が古代を殺したのか明らかにせねばならんな。」
真田志郎「はい。それを解明する手助けになりそうな物は指紋のない凶器・・・。それに突然現れたアルフォン少尉の態度も怪しい。」
タラン「それでは、森雪さんの自白はどういうことなのでしょうか?」
デスラー「あのいつも古代と一緒にいる雪に限ってそんな・・・いや、まったく女は分からんものだな。」
太田健二郎「よしんば、カッとなって殴ってしまったとしても、問題はその後だよな。古代さんの返事がなかっただけで、古代さんが死んだことは雪さんは確かめてないわけだし。」
相原義一「・・・誰かが雪さんが風呂場から飛び出した後、タライの雪さんの指紋を拭いて、古代さんにとどめを刺した・・・?」
民衆「・・・・・・・・・・・。」
証人「・・・。」
真田志郎「そこだ。相原、南部、太田。君達が風呂場に行った時、雪はいたのか?」
相原義一「いえ。いませんでした。雪さんが1人で僕たちのいた風呂場に来たから、俺たち3人で古代さんを見に行ったんです。」
真田志郎「それでは、古代が一人残された僅かな時間の間に何者かがジャグジー風呂に忍び込んで・・・。」
島大介「古代にトドメを刺して、誰にも見られずにその場を去った・・・おそらくその直後に太田たちが風呂場に入って来たんでしょう。太田、南部、相原。誰か怪しい人物を見なかったか?」
南部康雄「太田、だれかいたっけか?」
太田健二郎「いいや、見てない。相原は?」
相原義一「僕も見なかったなあ。大体、僕ら三人一緒に入っただろ?一人だけ何か見たって事はないよな。」
沖田十三「むう。目撃者は無しか・・・。では、地道な聞き込みといくか。」
太田健二郎「うえ〜。聞き込みッスかあ〜。どーせ地道に働かされるのは俺たちなんだよなあ〜。(ぶ〜ぶ〜)」
南部康雄「真田さん。何か他のいい案ありませんか?あっ!発明品でもいいですよ!」
真田志郎「よしっ!こんなこともあろうかと思って密かに開発しておいた『警察犬ロボット・名犬ベンジーくん』だ!これで凶器のタライに付いたもっとも新しい匂いの持ち主を追跡するんだ。」
島大介「真田さん、いつの間に…。いや、一体どこにこんな物を作る材料があったんです?」
真田志郎「シャルバート星の病院へ向かう途中で電気街に立ち寄っただろう?そのときにめぼしい物を物色しておいたんだ。」
島大介「さすが真田さんだ!」
沖田十三「よーし!これより真田君を中心として古代進艦長代理殺害事件特別捜査チームを設立する!。真田君、まず始めにコレを君にあげよう。」
真田志郎「艦長、なんですか,これは・・・?」
沖田十三「刑事にとって魂のシンボル、レイバンのサングラスとショットガンだよ!真田君、今日より工場長からヤマト署の団長に任命する!!!。」
脇役「(周囲のキャラ達、一斉に)団長っっっ!!!。」
真田志郎「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
沖田十三「ちなみに、ワシの事はこれからはボスと呼ぶように。」
佐渡酒造「では、ワシが山さんかのう。徳川さんでもかまわんが。」
島大介「んじゃ、俺がジーパンかな。」
相原義一「やだなあ。なんかみんな殉職しそうですよ。」
南部康雄「そう考えるとますますヤマトにピッタリだな。」
民衆「(一同)・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
太田健二郎「南部ぅ、お前だってPartUでは至近距離で爆発に巻き込まれてるんだから危険な事は言わない方がいいんじゃないの?」
民衆「・………………….」
ナレーション「うふっつ」
真田志郎「とにかく、真相を究明しなければ。そのためには地道な情報収集と事実関係の整理が必要です。」
島大介「それじゃあ早速、温泉に戻って軽く聞き込みをしながらベンジーくんに匂いの跡を追ってもらいましょう。」
沖田十三「ホレ!真田君。ちゃんとこのサングラスをつけたまえ。ショットガンはキチンとホルダーに入れて隠れるようにな。民間人を驚かせてはイカン。」
太田健二郎「うわ〜、真田さんがグラサンかけると刑事じゃなくてヤの付く人にしか見えませんよ。」
相原義一「充分民間人を刺激しちゃいますから、ハズしましょうよ。」
沖田十三「イカン!それでは「西部警察ごっこ」ではなくなってしまう!!それだけは認められん!」
南部康雄「艦長!駄々こねてる場合じゃないでしょう!」
沖田十三「ワシのことはボスと呼ぶように言っただろうが!!」
相原義一「だいたい時代遅れなんだよなあ、「西部警察」も「太陽にほえろ!」も。今はやっぱり「踊る大捜査線」でしょう?」
真田志郎「俺の時代は「あぶデカ」だったがなあ・・・よく古代守と一緒に「タカ&ユージごっこ」をやったもんだ・・・あの頃が懐かしい。」
デスラー「(ごそごそ...サングラスを付けてみる)どうだタラン、これで私の素顔は隠せそうか?」
タラン「いいええ!総統の麗しい御尊顔はサングラスごときで隠し通せるものではございません。そのようなものをお付けになると余計に総統のお美しさが際立ってしまいます!」
観客「やっぱりこの2人って・・・・・」
島大介「もー、勝手にやってくれって感じですけど。それじゃあ、これなんか代わりにどうです?(と言って手渡す)」
デスラー「ん?これは・・・・・」
タラン「スキーの時に着ける目だし帽ですな。これにサングラスをかけると・・・」
太田健二郎「(デスラーを指さして)おい!銀行強盗だぞ!」
相原義一「ああ!おまわりさ〜ん!!」
脇役「(見張りの警官)は、叫び声がする。(同僚に)誰か呼んでるみたいだ。ちょっと行ってくる。」
沖田十三「馬鹿者!ほんとに警官が来たではないか!」
太田健二郎「ええ!ほんとに来ちゃったんですか!?」
南部康雄「周りに大勢警官がいるのに、あんなでっかい声で「おーまわりさーん」何ぞと言ったら、来るに決まってるだろ。」
相原義一「冗談のつもりだったんだけどな。」
島大介「そうそう、ホンのちょっとしたおしゃれってヤツで・・・・」
真田志郎「頼むから、そういうお洒落やお茶目は時と場所をわきまえてやってくれ。」
タラン「その通りです!万が一、総統が逮捕監禁されるような事にでもなったら・・・・大変な事態ですぞ。」
佐渡酒造「で、どうする?警官が戸口まで来てるぞい。」
島大介「よし!ベンジーくん、GO!外の人間はデスラーを捕まえようとしている悪いやつらだ。噛みついて追い返せ!」
脇役「(警察犬ロボット・名犬ベンジーくん)バウッワウッ!!」
ナレーション「ベンジーくんは警官たちに容赦なく噛み付いた!!」
民衆「(警官)うわっ!なんだ、この機械犬は!?ああっ!俺の手が取れたぞ!(同僚に)あっ!お前の脚まで!くそっ!ここはひとまず撤退だ!」
島大介「悪は去った・・・・」
タラン「(額の汗を拭いながら)相手が暗黒星団帝国人でサイボーグだから良いようなものの・・・人間だったら洒落になってませんよねえ・・・」
デスラー「この場合、他に方法がなかったとしよう。」
太田健二郎「さすが、真田さんですね!ベンジーくんは匂いをたどるだけでなく立派な警察犬ロボットとしてやっていけますよ!」
真田志郎「沖田艦長・・・ドメル将軍の時といい、私たちが傍にいるだけでまわりの罪もない人々が犠牲になってはいないでしょうか・・・(落ち込み)」
沖田十三「真田君、我々は間違っているのかもしれない。だが、それはやがて歴史が裁いてくれることだ。我々は今出来ることを精一杯しようではないか」
太田健二郎「出たぞ、沖田艦長のごまかしが。」
島大介「まあ、この場合は大目に見ようじゃないか。なんと言っても、俺たちのせいなんだから。」
南部康雄「そんじゃあ、今の警官たちが増援を連れて戻ってくる前に、さっさと殺害現場に戻って、捜査を始めようぜ。」
脇役「(警官隊)あー、その旅館に立てこもっている人達。君達は完全に包囲されている。武器を捨てておとなしく投降せよ。繰り返す、君達は完全に包囲されている。武器を捨てておとなしく投降せよ。」
相原義一「えええ!?」
アルフォン「クックックックッ・・・・あの古代進が死んだ今、ユキを完全に私の物にするために、ヤマトの諸君にも古代進の後を追ってもらわなければならないのだよ。」
カザン「そのついでにデスラーも葬り去る事が出来れば、一石二鳥と云う訳だ・・・フフフフ。」
南部康雄「ああ!アルフォンの野郎が外にいるぞ!さてはこの警官隊はあいつの差し金だな。」
真田志郎「・・・・・・いや、俺たちの自業自得じゃないか?(戦意消失中)」
島大介「真田さん!しっかりして下さいよ!今、俺たちが捕まったら誰が古代を殺した真犯人を裁くんですか!?」
真田志郎「俺達にできるのは真犯人を見つけだす所までだ。逮捕権や裁判権なんて無い。(←だいぶ疲れている)」
沖田十三「真田君、元気がないようだがどうしたんだね?」
相原義一「やっぱり古代さんを失ったショックが大きかったのかなあ?」
太田健二郎「実の兄よりも可愛がってたからなあ・・・」
南部康雄「この場合はそれ以外にも理由がありそうな気がするが・・・俺たちがまわりの人間にかけまくった迷惑とか。」
島大介「しょーがないなあ、真田さんは責任感があるから。」
佐渡酒造「ワシらが無責任という言い方もあるのぅ。」
デスラー「ええい!今はそんなことを言い合ってる場合ではなかろう!外の警官隊をどうするのだ!?」
真田志郎「素直に事情を話して・・・駄目だ、ベンジー君をけしかけた理由を説明しなくちゃいけない。」
島大介「まったく、誰だよ、後先考えずにロボット犬なんかけしかけたのは。」
沖田十三「島、お前だ。」
太田健二郎「た、大変です!!警官隊がすぐ近くまで迫ってきてます!!早く逃げないと!!!」
真田志郎「逃げ道・・・だめだ、完全に包囲されてるじゃないか。」
脇役「(旅館の女将)皆様,こちらでございます!。」
沖田十三「あなたは!?。」
脇役「(女将)理由はあとから。さあ、急いで!!。」
効果音「何故か「踊る大捜査線」のテーマ」
脇役「(警官隊)後、十数える内に出て来い!いち、にい、さん・・・・」
真田志郎「このままじゃ、みんな逃げ切るのは無理だ・・・沖田艦長、私が出て行きます。できるだけ時間稼ぎをしますから、その間に皆をつれて脱出してください。」
沖田十三「真田!!その仕事は、ワシがする!!」
南部康雄「じゃあ、お願いします(と言って沖田の背中を押す)。」
沖田十三「え?あれ、あああああああーーーーーー!!!!(警官隊に取り押さえられる沖田)」
真田志郎「艦長ー!!」
脇役「(旅館の女将)今のうちにこちらへ!。」
ナレーション「エレベーターで地下に潜っていく一同。」
島大介「随分深くまで潜るんだな・・・・。」
佐渡酒造「沖田艦長・・・ご立派な最期でしたぞ。(涙の敬礼)」
太田健二郎「あの艦長がこの程度でくたばるハズありませんって。」
相原義一「また誰も知らないうちに、フト気が付くとその辺にいますって、絶対。」
デスラー「やはり、私も出て行くべきだったろうか?」
タラン「総統、行っちゃダメですぅ!」
相原義一「ところで,これから僕達はどうなってしまうんでしょうか…?ああ、地球に帰りたい……(嘆息)。」
脇役「(旅館の女将)帰れますよ,地球へ。」
効果音「(一同驚く声)え!?」
脇役「(女将)地球どころか,宇宙の果てまでも飛んでいけますよ,これならばね。さあ、どうぞ。」
島大介「こ、これは・・・・・・・!!」
ナレーション「そこは、超テクノロジーで埋め尽くされた一種のコマンドルームのようだった。果たして,ここは一体!?」
効果音「(BGM、真っ赤なスカーフと共に次週予告のテロップ)」
ナレーション「次回−真田とデスラーとエレベーター。お楽しみに!」
効果音「(」
ナレーション「そして、翌週・・・。」
効果音「おなじみヤマトの主題歌が流れ、いよいよ本編スタート!!」
島大介「で、何だっけ?忘れちゃったよ〜。」
真田志郎「(島をほっといて)このコマンドルームのメカニズムのメカニズムから察すると…もしや!?(と、女将を見る)」
脇役「(旅館の女将)そうです。真田さんの察するとおり、皆さんは今タイムマシンの内部にいるのです。」
相原義一「ほ、本当ですか!?」
脇役「(女将)さあ、このタイムマシン戦艦で古代さんが殺害される前の時間に行きましょう!これで古代さんを救えます。」
真田志郎「あなたは,一体…?」
脇役「(女将)名乗る程の者ではありませんわ。さ、早く。」
真田志郎「ちょっと、待ってください。我々がもとの時間に行くとなると、その時点の我々とは会ってはいけないはずです。何故なら、時間軸が崩壊するからですよね。」
相原義一「さすが真田さんだ。」
島大介「なら一体どうすれば・・・」
太田健二郎「過去の自分達にあわないよう気をつける、っていうんじゃ駄目ですか?」
南部康雄「そんな安易な方法じゃ駄目だよ。」
効果音「ちゃらり〜・・・」
ナレーション「そこに颯爽と現れたるは、海賊服に身を包み頬に傷持つ渋めの男であった。」
島大介「誰だ!貴様!!(コスモガンをホルスターより抜く)」
脇役「(謎の男:シュッッ・・・島のコスモガンを重力サーベルの一撃で叩き落す。はなはだカッコいい)必要の無いときに銃を振りまわすのは未熟者のすることだ。」
真田志郎「守!いい年してコスプレはないだろ!!」
脇役「(謎の男)守?知らんな。」
真田志郎「お前、妻子持ちのくせして・・・スターシアさんが見たら泣くぞ。」
脇役「(謎の男)一体、だれの事を言ってるんだ?」
太田健二郎「あのう、真田さん。ひょっとして・・・・べつじん、では?」
ルダ・シャルバート「きゃあ♪「こすぷれ」なら私もまけませんわ(と言うと,全身暑苦しそうな黒い喪服みたいな格好になるルダ。)さあ,宇宙の果てまでゴーゴーゴー!!!(←脳天気)」
島大介「・・・・・・・・・・・・ここは、一体どうなっているんだ?」
相原義一「ええと、確か新世紀タイムマシン戦艦1−2−3だった、ような。」
島大介「そうじゃなくて・・・・・」
南部康雄「・・・と、とりあえずこのタイムマシンに乗って古代さんを犯人から助けに行きましょう!」
太田健二郎「あの〜、操縦マニュアルありますか?」
脇役「(女将)操縦マニュアルですか?もちろんありますわ・・・・」
ナレーション「といって女将が指差したのは、「TM400マニュアル(音読テープ付き)全128巻」がぎっしり詰まっている大型ラックであった。」
島大介「太田、アナライザーを呼んで来てくれ。」
太田健二郎「アナライザーは温泉にはついてこなかったんですよ。地球でメンテした方が安上がりなんだそうで。」
島大介「この、マニュアルの数をどうする?太田」
太田健二郎「手分けして読んでいきましょう。最初は入門編から・・・って、入門編だけで8冊もあるの?」
島大介「考えただけで頭が痛くなりそうだ。」
太田健二郎「そ、そうですね。航海長」
島大介「本当にマスター出来るかどうか・・・」
南部康雄「大丈夫だよ。時間はたっぷりあるから。」
太田健二郎「何で?」
島大介「まさか、時間軸を止めたのでは?」
南部康雄「いや、もっとえらいことに・・・。」
島大介「真田さん!!」
真田志郎「落ちつけよ、いくら時間がかかったとしても後で必要なだけ時間を遡ればいいだけの事だろう?」
太田健二郎「俺、話についていけてないです!!もう一回説明して下さい!!」
真田志郎「この機械は時空を自由に移動できるんだから、操作を覚えるのに多少時間がかかっても必要な時間と場所に移動することができるわけだ。だから慌てて操作して間違った時空に飛び出すより、正確に希望の時空間に移動できる方法を覚えた方が良い。」
太田健二郎「しかし、真田さん。我々の時間にも限りがあります。あまり時間がかかるのも問題では?」
真田志郎「うーん。これこそ「タイムマシンのパラドックス」って奴だな。」
太田健二郎「それに、あんまり時間がかかると腹が減るし。」
南部康雄「そういえば、僕達をここに連れ込んだ女将と、妙なコスプレ兄ちゃんはどうしたんだ?」
島大介「まさか、あの人達は、ホログラムだったのだろうか?」
脇役「(謎の男)何か言ったか?」
島大介「太田、何か言ったか?」
太田健二郎「ええっと、次はソースファイルを・・・ソースファイル?・・・・急に話しかけるから忘れちゃったじゃないですか。(真面目にタイムマシンのマニュアルと闘っていた)」
島大介「ソースファイルだ!!太田」
太田健二郎「個人的にはウスターソースが好きですね・・・・。嗚呼、腹減った・・・・。(もう頭は食べ物の事で一杯。)」
真田志郎「太田、まだ艦内時間で8時間しか経ってないぞ。(←マニュアル熟読中。で、一度何かに熱中しだすと食事のことなどお構いなし)」
島大介「太田、また食べ物のことを考えているな。」
南部康雄「太田じゃなくても腹へってきました・・・何かないですか?」
太田健二郎「そうだ、満腹だった時間に戻りましょう。(ポチッ)」
真田志郎「ま、まてっ。そんなことをすると・・・。」
効果音「ウィーーーーーーン・・・・・・・ゴゴゴゴゴゴ!!!!・・・・・ヒューン。ぷす。(タイムマシンは動き出したものの、直ぐに止まってしまった)」
真田志郎「太田!設定が全部終わるまで起動ボタンを押すなってマニュアルに書いてあったじゃないか!」
太田健二郎「すいません、僕別なところ読んでたので気づきませんでした。(汗)」
島大介「で、脱出方法は、書いてあるんだろうな?太田」
太田健二郎「僕が読んでいたのは、TM400上での時空座標指定用データベースの作成方法でした。」
島大介「方法はもっと先の方じゃないだろうな?もっとコンパクトにマニュアルをまとめてほしいよ。」
真田志郎「これだけのシステムにしては少ない方ではあるが・・・しかし、この場合の対処方法はどうすればいいのか?」
南部康雄「トラブルシューティングマニュアルってありませんか?」
真田志郎「そうか、その手があったな。南部さえてるじゃないか。ええっと、トラブルシューティングマニュアルはと・・・あったあった。」
島大介「ええっと、”設定途中で不用意に起動ボタンを押してしまった場合は、まずマシンを停止状態にします。”だそうです。」
真田志郎「”その後、今までの内容を全消去します。そしてマシンの設定を初期段階に戻して、再度設定を行ってください”・・・早い話しが”最初っからやり直し”ってことだ。」
島大介「とりあえず、太田、お前がきっちり元に戻せよ。」
太田健二郎「はいはい・・・」
ナレーション「18時間経過・・・・」
沖田十三「YAMATOWOKOWASE------」
島大介「しまった!!艦長を誰か押さえろ!!」
南部康雄「か、艦長が壊れたー」
相原義一「だいたいこの艦長はどっから湧いてでたんです?たしか警察にとっつかまっているはずなのに。」
真田志郎「まさか・・・時空間が崩壊を始めたのでは!?」
ナレーション「その瞬間、沖田艦長の姿は欠き消すようにいなくなった。」
島大介「何だったんだ?あれは?」
テレサ「島さん 島さん 会いたい・・・島さん」
島大介「テ、テ、テ、テレサだーーー!」
真田志郎「(トラブルシューティングマニュアルを引っつかむ)ええっと、”不正な設定のままTM400を誤って起動した場合、時空間が歪曲して周辺に訳の分からんものが出没する場合があります。”これだ!」
太田健二郎「ど、どうしましょう。真田さん!!」
真田志郎「太田、こういう時こそ「慌てず、急いで、正確に」だ。落ちついて作業すれば大丈夫。」
島大介「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
相原義一「あらら、島さんが腰を抜かしてる。」
島大介「さささ、斎藤・・・・!」
太田健二郎「は、早く止めないともっとひどいことになるかも・・・」
真田志郎「太田、南部、「訳のわからないもの」は島に任せて俺達は作業に集中しよう。」
南部康雄「そうですね。さっきから出てくるのは島さん関連が多いですから、僕達には関係ないですもんね。」
斉藤始「そりゃないだろ技師長、一緒に自爆した仲じゃないか〜〜〜〜〜」
真田志郎「(全く動じず)南部、次の設定項目は?」
南部康雄「え・・と(マニュアルを見て)ここですよ。ここ。」
真田志郎「基底時間軸線を初期化・・・よし、次は?」
真田澪「真田のお父様〜〜〜〜〜♪」
真田志郎「(ピクッ・・・・手が止まる)」
相原義一「駄目です真田さん、「訳のわからないもの」に心を乱されては!」
真田澪「お父様ー、澪を置いて行かないで!」
真田志郎「(凝固中)」
南部康雄「おい、時間軸線はいつになってる?」
太田健二郎「ええっと・・・げげ、「永遠に」の一年前に設定してあるよ。真田さん、しっかりしてください!」
真田志郎「…古代を張り飛ばしてでも澪を助けに行くんだったと、どれ程後悔してきたことか。フフフ、やり直せるぞ!」
相原義一「さ、真田さん、落ち着いてください!今やるべきことは他にあるんですよ!」
真田澪「・°°・(>_<)・°°・。 ウエーン スカルダートのオヤジが変な目で見てる〜〜〜助けて! お父様」
真田志郎「澪!今助けて…何をする!離せ、相原!娘を助けて何が悪い!」
島大介「それだったら、スカルダートを射殺してしまえばいいのでは?」
真田澪「キャ〜〜〜」
南部康雄「「訳の分からないもの」担当の島さん! 何とかしてください! このままではますます時空間がメチャクチャになってしまいます!」
ナレーション「時間軸が永遠にの1年前に固定されました」
島大介「リセットしろ!!」
土門竜介「航海長・・・ワープしてみては」
島大介「ワープってどこへ・・・・・ってお前一体どこから現れた!」
太田健二郎「うわあ、島さんのまわり「訳のわからないもの」で埋まってる。」
新米俵太「技師長〜! しっかりしてください!」
島大介「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(すでに顔面蒼白)」
ナレーション「時間軸、実行しますか?」
真田志郎「澪を助けねば・・・よし実行するぞ! 」
相原義一「ええっ?!ホントにいい…うわあ、誰に聞けばいいんだよ!」
南部康雄「とにかく止めるんだ!太田、相原、手伝ってくれ!」
脇役「触手ウニョウニョニョ…おほほほほほほ」
南部康雄「うぎゃあ、なんだこれは!(触手ウニョウニョにからみつかれた)」
太田健二郎「真田さん・・・って真田さんが一番壊れてるし・・・うわああ!(触手ウニョウニョに捕まった)」
真田志郎「こいつらは無人要塞の…! 性懲りもなくまた出てきたか! 許さん!(触手と格闘、TM400すっぽかし)」
相原義一「今だッ!設定リセット!」
ナレーション「しかし、TM400は既に始動してしまった後であった!」
効果音「グオオオーーーーーーーーーーンンンン・・・・ピピピピピピピピピピピピピ・・・・・・・・・・・」
ナレーション「「訳のわからないもの」は一瞬にして消えていった…」
島大介「しまった、タイムワープが始まったぞ!」
効果音「ヴィヴィヴィヴィイヴィイヴィイヴィイヴィイヴィイヴィイヴィ・・・・・(タイムワープの効果音)」
ナレーション「かくしてヤマトのクルー達がタイムワープした先は・・・・「永遠に」のクライマックスシーン、対峙するスカルダートとサーシアの間、であった!」
太田健二郎「うぐうう・・・気持ち悪い・・・(←はらぺこの所にワープとは一味違うタイムワープを体験してワープ酔いになった)」
南部康雄「ここは一体、いつのどこだ!?」
島大介「あ、あそこにサーシアが・・・って、何で固まってるんだ?」
相原義一「あっちにはスカルダードが!・・・・何で硬直してるんだろう?」
南部康雄「まさか、あの時波動砲を撃つ前ではないのか、これは」
古代進「(ヤマトに乗ってる方)十、九、八、七、・・・・サーシ、、、、あ?ああああ!?(突然出てきた真田以下の面子を見て)」
島大介「な、なぜこの古代だけ動いているんだ? 他のクルーはみんな固まっているというのに?」
サーシャ「スカルダートのハゲ頭狙っちゃえ〜〜〜(ズキュ〜〜ン)」
スカルダート「ふざけるな! 小娘のタマなどに当たるか!(サーシャに狙い付け)」
サーシャ「真田のお父様! たすけて〜〜〜〜!」
南部康雄「ちょっと待って真田さん! もしここでサーシャが助かってしまったら歴史はどうなってしまうんですか?!」
真田志郎「んなもん、知るか!!」
スカルダート「おわああああああああああ!(お義父様の撃ったバズーカ砲にて消滅)」
相原義一「あああああっ!やっちゃったよ〜。いったいどうなるんだ・・・(大心配)」
真田志郎「守も澪もあんな風に死んでしまう歴史なんて変わった方が世の中のためだ。」
南部康雄「そういえば、俺たち年寄りなのになぜ澪ちゃんは真田さんが分かるんだ?…あれ?みんな若くなってるぞ?!「永遠に」の若さじゃないか!」
相原義一「そういえば、そうですね。」
太田健二郎「あの〜父娘の感動の再会の最中に申し訳ありませんが、なぜなんでしょう?(ツンツン>澪を抱きしめている真田)」
古代守「お〜い、真田、俺もいるぞ。」
太田健二郎「うわ! なぜ守さんまでここに?! 真田さん! 説明してくださいよう!」
真田志郎「守がいるということは・・・そうか!時間がどんどん過去にさかのぼっているんだ。早く止めないと若返るどころか赤ん坊以前の状態にまでなってしまうぞ。」
南部康雄「ええっと、トラブルシューティングマニュアルは...なになに、「訳の判らないものの処理をおこったったままタイムワープを行うと、訳の判らないものの余波によって一層訳の判らない事態になる場合があります。」ですって。」
太田健二郎「「この場合の症状としては、時間遡行、時間固定、時間逆行、時間変動、時空間交差などの現象が確認されておりますがいずれも極めて危険な現象であり正常な時空間への復帰は極めて困難ですので、このような事態にならないよう十分気をつけてください。」だそうです。」
相原義一「使えないよお!…はっ!「故障かな」のページに何かありませんか?!」
島大介「以上の方法を用いても症状が改善されない場合は、下記のサポートセンターにお電話ください。よし!○○○○−××××…もしもし!」
脇役「(旅館の女将)こちらTM400苦情処理係でございます。ご用件をどうぞ。」
沖田十三「長官 まだわしは諦めておらんよ。ヤマトとこの若者外の限りな」
脇役「(旅館の女将)大変申し訳ありませんが、ご登録いただいた方以外のご質問にはお答えいたしかねます。(がちゃん←電話を切られた音)」
島大介「ああ、何すんだこのにせ十三!」
効果音「(ヒュィィィィィン・・・TM400がまた作動しようとしている音)」
真田志郎「くっ、時間軸線が2000年に設定されてしまったぞ! このままでは俺たちは消滅、「なかったこと」になってしまう!」
デスラー「(亜空間から登場)ヤマトの諸君。我が艦に移りたまえ。」
太田健二郎「デスラー!…そういえばいつの間にかいなかったね。」
デスラー「我が身に危険が迫ろうと、そのような得体の知れないシロモノにこのデスラーが乗るわけにはいかなかったのでね。時間がない、来たまえ。」
南部康雄「(デスラー艦に乗る一同)助かった〜。」
古代進「波動砲発射〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
タラン「ワープします!」
効果音「(ヤマトの波動砲が突き刺さる瞬間、ワープして消えるデスラー艦)」
太田健二郎「いやホント、危機一髪でしたね。」
南部康雄「とりあえず、一安心、かな?」
相原義一「ところで澪ちゃんは、どこにいっちゃったんだ?」
真田志郎「!いない!どこにもいないぞ!」
島大介「(非常に言いづらそうに)この船がワープする際に、本来の時空に戻ったんじゃないでしょうか?」
真田志郎「何だと!デスラー、今すぐさっきの時空間に移動してくれ!」
デスラー「真田技師長、無理を言わないで欲しい。この船にはワープはできても時空移動は不可能だ。」
真田志郎「何て事だ・・・どうして気づかなかったんだ!」
デスラー「・・・・・・・・・(真田よ、私もその気持ちは良く分かるぞ)」
南部康雄「大丈夫ですって!その内、都合よくどこかのキャラが出てきてフォローしてくれるか、さもなきゃご都合主義てんこもりの事象が起きて事態を解決してくれますよ。」
効果音「ギッッッッッッッッ・・・・(全員、絶対零度の目つきで南部を睨みつける)」
南部康雄「すいません、反省してます・・・・」
タラン「総統・・・彼女なら別室で休ましてありますが・・・」
効果音「どてっ!(久しぶりに総員がずっこけた音)」
デスラー「タラン、そういう事はもっと早く報告してくれたまえ。」
真田志郎「それじゃ、俺は澪と感動の再会をしてくるから失礼する。」
太田健二郎「ちょ・・・待ってくださいよ、真田さん!これから一体どうするつもりなんですか。古代さんも沖田艦長もいないんですから真田さんが指揮を…」
島大介「安心しろ、太田。指揮は俺が取る!俺は仮にも「V」で副長を務めた男。なのに巷では「副長は真田さんだけじゃないのか」とか「年中ヤマトの第1艦橋で座ってるだけ」だの「慣れない白兵戦に出たりするから『完結編』でおマヌケにも死んだりするんだ」とかさんっざん言われ続け・・・云々。(以下ただのグチ)」
民衆「(南部・太田・相原:黙って顔を見合わせて首を振る)」
アナライザー「アノ…真田サンハ、モウ行ッテシマイマシタガ・・・」
南部康雄「はいはい。それじゃ、島さん。これからどうするんですか?古代さんは死んだままですし、雪さんもアルフォンと一緒に行っちゃったままだし。」
相原義一「沖田艦長なんか今頃、暗黒星団の警官たちにボコボコにされて生きているのか死んでいるのか…」
ナレーション「さりげなく今までの展開の説明をする第1艦橋の脇役3馬鹿トリオであった。」
島大介「(ハッと我に返って)よし。そうだな。それじゃあ、まずは・・・」
デスラー「待ちたまえ!これは私の艦だ。よって、今後は私が指揮を取る。」
タラン「ハッ! 当然のことであります、総統!」
太田健二郎「そういえば、守さんは?」
古代守「真田! 俺の娘を返せ〜〜〜!」
南部康雄「まあまあ。「返せ」はないでしょ、あそこまで育ててもらったんですから。それより守さん、ここにいてください。デスラーと島さんじゃ、ちょっと不安にならなくもないんで…。」
古代守「そういえば、ムチャクチャなコンビだな」
太田健二郎「横恋慕されたもんコンビ・・・・・。プククククク!!」
効果音「バキューン!バキューン!」
ナレーション「太田の額のド真ん中に島のコスモガンとデスラーのデスラーガン(仮名)がヒットした。」
相原義一「あああ〜!なんて命知らずなんだ、太田ぁ!」
タラン「これはいけませんね。大至急治療室に連れて行きましょう。」
南部康雄「また1人クルーが減っていく・・・」
ナレーション「にっくき太田を排除したことにより、デスラーと島の間に奇妙な友情が生まれた・・・・・。」
南部康雄「どきどき・・・(島とデスラーの奇妙な友情の進展具合を胸を高鳴らせつつ見守っている)」
デスラー「『完結編』のご都合主義に泣いた者同士、手を取り合おうではないか。……ええと、名は何といったかな?」
島大介「(ぐさぐさぐさっ→致命傷)」
島次郎「兄さん・・・それは酷すぎ」
デスラー「タラン。この少年も別室で休ませていたのかね?」
アナライザー「ミッコウシャマテ〜〜〜〜」
相原義一「島さん、大丈夫ですか?」
島大介「さあ! 次郎サッカーの続きだ!」
島次郎「うん、大介兄ちゃん、いくよ!(思いっきりサッカーボールを蹴っ飛ばす)」
効果音「ボン!バン!バン!バン!ボン!(ボールが艦橋を跳ね回っている音)」
デスラー「うわぁ〜〜〜我が艦でサッカーはやめてくれぇ〜〜(取り乱し)」
ナレーション「しかし、二人の世界に入ってしまった島兄弟には聞こえなかったのであった。」
効果音「ガション!…ピピピピピピ(何かが作動した音)」
脇役「(デスラー艦クルー)デスラー砲発射まで後30秒。目標、ヤマト!」
南部康雄「え? もしここでヤマトがやられちゃったら俺たちは…?」
アナライザー「ショウメツスルトオモワレマス。」
相原義一「お母さーーーーーん! 晶子さーーーーーん!」
古代守「大丈夫だよ。あのヤマトにはあっちの真田がいるじゃないか。ほーら、空間磁力メッキが出てきた。」
南部康雄「・・・・ってことはデスラー砲を撃ったら俺たちは?」
民衆「(守・相原・南部)どっかーん。」
ナレーション「古代守、相原、南部の3名は乾いた笑いを浮かべた。しかし、その目は笑っていない。」
古代守「真田!ここの真田を連れて来い!!今すぐこっちも空間磁力メッキを張るんだ!」
相原義一「僕たちの真田さんなら、澪ちゃんに会いに行っちゃってますよお。」
古代守「今すぐ呼び戻せ!」
南部康雄「俺、呼んできます!どこの部屋かわかんないからタランさんも来て下さい。」
ナレーション「タランは南部に襟首を掴まれて行ってしまった。」
相原義一「間に合うのかなぁ?後30秒って・・・」
古代守「大丈夫だ。俺は訓練学校時代にサッカーをやっていたんで『キャプテン翼』を読んでいたが、肝心な時、例えば残り時間最後の1分とかは無限に近い長さなんだ。それはヤマトでも同じこと!・・・たぶん。」
脇役「(ガミラス艦クルー)デスラー砲発射まであと10秒!9、8、7・・・・」
相原義一「時間、順調にへってるんですが・・・・・」
古代守「だあああああ!」
デスラー「空間磁力メッキデスラーバージョン、作動しろ!」
効果音「シュイイイイイイ(白銀に包まれるデスラー艦)」
デスラー「フハハハハハ。諸君、PS「さらば」を忘れてもらっては困る。我が艦も装備済みではないか。」
相原義一「両方に空間磁力メッキが付いていると、どういう結果になるんだろう?」
アナライザー「オソラク、ハネ返シアイニナルト思ワレマス。最後ハメッキノツヨイホウガ勝ツデショウ。」
民衆「(一同)・・・・・・・・。」
ナレーション「デスラー艦のブリッジでは皆が、真っ青な顔を見合わせていた。一方その頃、デスラー艦の別室では・・・」
真田澪「お義父様〜♪」
真田志郎「澪〜♪」
効果音「シュワッ。(扉が開いた音)」
南部康雄「あっ!真田さん、こんなところに!大変なんですよお。今すぐブリッジに来て下さい!」
真田志郎「父娘の感動的な再会以上に大変なことなのか?」
脇役「ヤマトとデースラー艦の間にワープアウト反応・・・ベムラーゼ首相旗艦起動要塞です!」
ナレーション「ヤマトとデスラー艦との間で跳ね返しあいになっていたエネルギーは倍化され起動要塞へと向かうのだった」
ベムラーゼ「デスラーめぇ! 逃がさないだべぇ〜〜〜!・・・・・あ?」
効果音「ちゅどわああああああん・・・・・・・・・・」
ナレーション「あのヤマトとデスラーの撃ち合いも、無限の時を刻む宇宙の中では、つかの間の混乱にしか過ぎなかった。」
古代守「あー怖かった。」
島大介「何かありましたあ?(ドリブル中)」
太田健二郎「航海長・・・・・、あなたは幸せ者です。」
相原義一「さて、これからどうしますか?」
古代守「その前に太田君、治療室に運ばれたんじゃなかったか?」
太田健二郎「?・・・・・そういえば知らないうちに完治してました。ヘンだな?」
テレサ「間違えたわ…同じ制服着てるからてっきり…(大貧血)」
島大介「て、テレサ!君まさか、こいつの治療のために血まで分けてやったのかい!」
テレサ「ご冗談を!私、顔の良い方が好みなんです。太田さんは・・・ごめんなさい。(ペコッ)」
デスラー「(マイクを握り締めて)ああっとぉ!ごめんなさいが出た〜!!」
タラン「総統!昔の番組の見過ぎです!」
太田健二郎「うわああ〜ん!そんなハッキリと言わなくっても!(泣きながら走り去る)」
佐渡酒造「あ〜、これこれ。安心せい。太田はな、ヤマトの最初の航海から最期まで全部に乗り合わせておきながら危険な目にひとつあったことのない奴じゃ。デスラーと島の銃で額を撃ち抜かれて今更死ぬようなヤワな奴ではないわい。」
南部康雄「するともしかして俺も・・?」
佐渡酒造「無論じゃ。お前の不死身っぷりは既に「ヤマト2」の最終回で実証済みじゃ。」
デスラー「ときにタラン。君はいつの間に帰ってきたのかね?」
タラン「はっ。眼鏡の方をサーシャ様のいらっしゃるお部屋へ送り届けた後、すぐに戻って参りました。」
真田澪「付いてきちゃった・・・(^^_)ルン♪」
真田志郎「大変と聞いたが、何かあったのか?」
島大介「いえ、別に。(まだドリブル中)」
脇役「(ガミラス艦クルー)ええっと、そのう・・・・ヤマトがこっちに砲門向けてるんですが・・・・どうしましょう?」
島大介「どうして?なんでヤマトが俺達を攻撃してくるんだ!?」
南部康雄「デスラー砲発射しちゃったんですから、敵だと思われてもしかたがないのでは?」
タラン「まずいですな、このままではヤマトと本格的な交戦状態になってしまいますぞ。」
相原義一「ヤマトを呼び出して誤解を解いてみてはどうでしょう?呼び出し用のコールサインなら覚えてますよ。」
真田志郎「いや、それは駄目だ!我々は極力、元の時空の自分と接触しないようにしなければならない。さもないとタイムパラドックスで何が起こるかわからん。」
南部康雄「〔〕〔〕^>☆」
相原義一「な、南部、どうしたの?」
太田健二郎「守さんもどうしたんです? そんな隅っこに隠れちゃって?」
真田志郎「! そうか、忘れていた! 澪、こっちに来なさい。お前のお父様だ。」
真田澪「はぁ〜い♪ お義父さま」
タラン「あの、今はそれどころではないのですが(汗)」
脇役「(デスラー艦クルー)デスラー総統・・・ワープ準備が完了しました」
相原義一「ワープ? どこへですか?」
島大介「ううん・・・・過去の自分にかち合わないようにするには・・・・そういえば、「永遠に」のとき、デスラーたちはどこにいたんだろう?」
デスラー「計算など後だ! ヤマトの主砲を受けるわけにはいかん! ワープ!」
効果音「シュワワワワ(ヤマトの主砲が突き刺さる瞬間、ワープに消えるデスラー艦)」
デスラー「質問の答だが、新天地を求めて航海を続けていたよ。」
タラン「ワープ空間から抜けます!」
効果音「どおおおおおおおん!!!(床に投げ出される一同)」
南部康雄「くっ…何かに衝突したぞ!」
真田志郎「太平洋をたった一人で泳いでいて、たった一匹の雑魚にぶつかるよりはるかに難しいことを成し遂げたようだ。・・・そのデスラー艦にぶつかったよ。」
島大介「だからランダムワープは止めろといったのに・・・・」
太田健二郎「(こそこそ)ワープしなくちゃならない大元の原因を作っておきながら…。」
効果音「バキューン!」
ナレーション「島のコスモガンが再び火を吹いたと同時に太田のコメカミに風穴が開いた・・・」
佐渡酒造「おお、太田め。またやられおってしょーのない奴じゃ。ホレ、赤チンでも塗っとけ。」
太田健二郎「(ピトピト)すいません、佐渡先生。コレ、労災の認定おりますよね?」
相原義一「太田ぁ〜。相変わらず不死身だなあ。(尊敬)」
南部康雄「なあ。あっちのデスラー艦が騒がしくなってるよ。真田さん、もし2人のデスラーが会ってしまったら、どうなるんです?」
真田志郎「どっちかがどっちかを射殺しようもんならえらい事になるし、にっこり笑って握手しても・・・やっぱりえらい事になる。」
脇役「(デスラー艦クルー)相手方デスラー艦が白兵戦をしかけてくるようです! 我が艦固定されました!」
島大介「デスラー、振り切るんだ!!」
タラン「先程の激突でエンジン損傷、出力65%まで落ちています! 振り切っても再度のワープはできません!」
フラーケン「ガルマンウルフ只今参上!」
島大介「うわっ、どこから現れるんだ!」
フラーケン「総統閣下の危機に参上するのは,軍人として当たり前だ!」
南部康雄「危機と言えば危機だけど、あっちも総統閣下だよ?」
脇役「(デスラー艦クルー)至近距離にワープアウト反応! ヤマトです!」
相原義一「れ、歴史が狂っちゃうよお〜〜!」
フラーケン「目標ヤマト! 全艦・・・亜空間魚雷」
脇役「(次元潜航艇クルー)魚雷発射準備完了!」
フラーケン「うてぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
効果音「(しぱぱぱぱぱぱぱぱ!>魚雷発射)」
相原義一「きゃあああああああ!」
ナレーション「魚雷が突き刺さる瞬間、ヤマトは瞬間ワープで消えた・・・」
真田志郎「・・・・・・改造しておいて良かった。(大汗)」
真田澪「こんな事もあろうかと・・・」
古代守「サーシア、ま、まさか・・・」
真田澪「ワープ追尾ミサイル発射! ( ^ー^)♂♂ 〜〜〜〜⇒」
太田健二郎「ヤマトをふっ飛ばしてどおすんですかあ!」
真田澪「大丈夫よ♪ 向こうのお義父様がどうにかするわよ」
真田志郎「…守。今度はお前が向こうの部屋で感動的な父娘の対面をしてきてくれ。俺は少し忙しいんでな。(頭痛)」
島大介「信頼されすぎる父親も考え物なのか・・・。」
デスラー「さて・・・どうするかだ。時間はあまり無いぞ。」
脇役「(ガミラス艦クルー)大変です!ワープ追尾ミサイルがこっちに反転してきました!」
真田澪「ほら大丈夫だったでしょ。さすがお義父様♪」
フラーケン「総統! 私が盾になります!」
デスラー「フラーケン将軍。キミの艦は次元潜航艇ではなかったかね?・・・いざと言う時は隠れるつもりだろう。」
島大介「信用されてないなあ、ガルマン・ウルフさん。」
タラン「総統!相手のデスラー艦、こちらにミサイルが飛んでくるのを見て艦を切り離しました!」
真田澪「ほらあ、役に立ったでしょ?・・・こうなることはわかっていたの・・・(「永遠に」風に)」
真田志郎「嘘はやめんか!(げんこつゴッチン☆>澪)」
古代守「何をする!(飛びかかり)」
真田澪「やめてやめてやめてぇ〜〜!」
タラン「夫婦・・・じゃない、家族喧嘩している場合ではないのですが。」
テレサ「あのミサイルは私が引き受けます。さようなら、島さん・・・・。(涙)」
島大介「いやあ〜、悪いね、テレサ。そんじゃひとつ頼むわ。」
相原義一「あの・・・いいんですか?テレサさんがミサイルと触れたらこの艦も巻き込んで大爆発が起きるんじゃ?」
南部康雄「早くこの空域から離れないと!」
タラン「しかし、エンジンの出力が足りません!」
真田志郎「デスラー! 瞬間物質移送機でミサイルを別空間に送るんだ!」
島大介「さすが真田さんだ!考える事が違う。・・・ん?このセリフって普段は古代の奴が言うんだけどな・・・(しんみり)」
相原義一「ああ、そういえば元々古代さんを助けるために過去に行ったのに、この分じゃいつになることやら。」
島大介「ま、いいか〜。」
真田志郎「良かぁない!古代は必ず助ける!だが、今はこの状態をなんとかしないと、どこにも行けんぞ!」
デスラー「では何とかするとしよう。瞬間物質移送機作動!」
効果音「ぴよわわわん ぴよわわわん ぴよわわわん(ミサイルが異空間に消える音)」
南部康雄「助かったー。・・・でもあのミサイル、どこへ行ったんだろう?」
太田健二郎「(注:永遠に時空の方)た、大変です!さっき反転させたはずのミサイルが再反転してこっちにきます!」
古代進「(注:永遠にの方。だから生きてる)たしかにダミーにひっかかって反転したはずなのに・・・真田さん、どうしましょう?」
真田志郎「(注:以下同)またか・・・? 波動砲はまだ使えないな。仕方がない、小ワープで逃げよう。(こっちの世界では娘は生還していないので気力かなりダウン状態)」
真田澪「ハッ。私、あちらのお義父様のところに帰らなくちゃ!(超能力で察知)」
真田志郎「だ…ダメだ、澪!あっちの俺はな、腑抜けて泣くだけの古代と一緒にウジウジと悩むだけで、お前を助けに行かなかったような奴なんだ!そんな奴にお前は任せられん・・・う〜む、自分を悪く言うのは辛い。」
古代守「何ッ!?真田!貴様、俺の娘を見殺しにしたのか!?あれほどサーシャのことを頼むと言っておいたのに!(バキッ☆>真田)」
真田志郎「お前こそ、その大事な娘がありながらさっさと一人だけ自爆なんてマネ、よくできたな!残された者の身になってみろ!(殴り返し☆)」
古代守「あの状況下で他に手段があったっていうのか!事情もしらんで偉そうなこというな!(一本背負い>真田)」
南部康雄「まあまあ(汗)。でも、この澪ちゃんはあっちの人でしょう? やっぱり帰るべきなんじゃないですか? そうすればあっちの真田さんもシアワセになれるだろうし、俺たちが元の世界に戻ったとき「シアワセなファミリー」になってるんじゃないですかね?」
アナライザー「ソウトモ限リマセンヨ。「ドラゴンボール」ノ世界観ノヨウニ、現在ノ時空間ト未来ノ時空間ガパラレルワールドニナル可能性モ充分ニアリ得マス。」
真田志郎「だとしても、これ以上時空体を混乱させたらそれこそ何が起こるかわからんぞ。」
太田健二郎「古代の兄さんとテレサとサーシアとフラーケンが仲良くデスラー艦に乗っている時点で、すでに修復不可能なぐらい混乱しまくっているような気がします・・・」
南部康雄「どーせ元からメチャクチャな歴史だったんだから、いっそのこと良い風に変えちゃえばいいんじゃないですかね。」
真田志郎「よし!ではとりあえず澪は「キープ」だ。」
相原義一「守さんはどうします?」
真田志郎「本人曰く、色々と事情があるらしいからな。それを邪魔しちゃ悪いだろう・・・・・・送り返せ!(冷)」
真田澪「お父様〜〜〜! 行かないで〜〜!」
古代守「ふん、いまさら止めたって遅いんだもんね。(カチッ!)」
効果音「ちゅどおおおおおおおんーーーーーーーーんんんんん!」
島大介「げげっ!よりによって・・・・眼の前で・・・」
相原義一「跡形もない・・・」
スターシャ「・・・守。私の側に来てくださったのね。守・・・せっかく生き延びた娘を置いてくるとはどういうこと?! そこまで育児が嫌だとは思わなかったわ!!」
古代守「イスカンダル星の使命が云々言っていたの、君じゃなかったっけ?」
太田健二郎「夫婦喧嘩は冥界行ってやってくださ〜い。」
真田志郎「(愕然)…ま…守ぅ〜…。そんなに自爆が好きだったのか?…(守の肉片をかき集めながら)佐渡せんせえ〜…お願いします。『脳死には至ってない』って診断して下さいよぉ。誤診して下さいぃ〜…(フラフラ)」
島大介「・・・さ、真田さんが壊れた・・・(真っ青)」
相原義一「うわあっ!江戸川乱歩も真っ青の怪奇小説になってるよお!怖いよ。助けて、岩手のお母さん!」
真田澪「お父様〜〜〜! 帰ってきて〜〜!(涙できらめく瞳)」
スターシャ「守。あなたの使命は世間のヒンシュクを怖れず生き返ることよ!(天上の蓮の池から突き落とす)」
古代守「(突然現れた光の渦の中から,力強い男性コーラスと共に蘇ってきたイメージで)おお、私は一体何を・・・・?」
ナレーション「呆然とする一同。先程のヤケクソ自爆の爪痕は、何事もなかったかのように消えていた。」
南部康雄「(殴りかかろうとする真田を必死に抑えて)これでめでたしめでたしにしましょう! それより、それより今後のことを考えないと!」
古代守「スターシャ・・・戻るなら君も一緒だ!(腕を掴み現世に引っ張る)」
真田志郎「古代、あの世まで大混乱させる気か!!」
古代守「家族3人水入らずだから良いではないか」
デスラー「スターシャァァァァァァ!!!!」
スターシャ「(下界を覗き込みながら)えっ!?・・・まあ、デスラーがいるの?守、ごめんなさい。私、あの人がいるのなら生き返ることを拒否します。それでは、サーシャをよろしく。」
ナレーション「スターシャは守の脇の下をくすぐった。コチョコチョコチョ。」
古代守「ぶわっはっはっはっはっ!ひ〜、やめてくれ、スターシャ!」
ナレーション「守は思わずスターシャから手を離してしまった。天界と下界をつなぐ門が閉じられた。」
古代守「うわあああああっ!これじゃまるでギリシャ神話のオルフェウスとその妻エウリディケの悲恋じゃないかあ!!」
太田健二郎「悲恋?そんなにカッコイイ出来事だったかな?(汗)」
デスラー「スターシャ! スターシャアアア!」
脇役「メラ(ひどいわ、脇役なんて)デスラー!あなたはまだスターシャなどに心を奪われているのね! ならばたっぷりと夢見るがいい! 幻覚波〜!!!」
デスラー「おお、頭が、頭が割れる〜〜〜・・・あ、あれは我が愛妻スターシアではないか!」
古代守「何で、スターシャがお前の愛妻なんだ!」
ナレーション「メラの放った幻覚波は、彼女の怒りの勢いにとどまるところを知らず、周囲の人間にまで影響を及ぼし始めていた。」
真田志郎「うっ・・・・姉さん? 姉さんなのかい?」
相原義一「お母さん! どうして雪の中で泣いているんだい?!」
ナレーション「と、この2人の悪夢はご承知のとおり。他の者が見た悪夢とは・・・!」
南部康雄「南部重工業二度目の不渡り、事実上の倒産だって!?」
太田健二郎「ぎゃー!トマトが空飛んで襲ってくる!」
古代守「9番 ハンサムV9・・・はて、俺はなんでスポーツカーなんぞに乗ってるのだろう?」
島大介「うわあ!影が!俺の影がどんどん薄くなってる!おい、誰か。照明を強くしろ!俺の影が消えそうなんだよお!」
タラン「総統〜! 私まで『ピッ ストン』と落とさないでください〜!」
証人「(ジュラ)お母様!やめてください!他の人達は関係ありません。」
脇役「(メラ)あの人が、あの人が悪いのよ〜!!」
真田澪「いやああああああ! お義父様! 結婚なんかしないでぇ〜!!」
証人「(ジュラ)・・・お母様が幻覚をやめない気なら、私が幸福な幻覚を見せて中和するわ!えいっ☆」
相原義一「ああ!そこにいるのは晶子さん!?二人っきりで南十字島でバカンスなんて、ぼかぁシアワセです♪」
タラン「うううう・・・総統!遂にやりましたな。地球制圧あめでとうございます。これで大ガミラスは永遠に安泰です・・・(嬉し泣き)」
相原義一「うぎゃーーーーー!」
ナレーション「しかし残念な事に、ジュラの幸せパワーより、メラの怨念パワーの方が遥かに強力だったため、せっかくの幸せ幻想も直ぐに打ち消されてしまったのであった。」
藤堂晶子「おーほっほっほっほ、晶子さまとお呼びッ!(ビシ!)」
太田健二郎「今度はジャガイモが地中から襲ってきた!」
島大介「か、体が・・・!体が消えていく!助けてくれ!」
フラーケン「駄目だ、浮上できない!このまま異次元を永遠にさまようのか!?」
真田志郎「ううう…守。またお前、また死んだのか?一体俺は何回お前の葬式に出なきゃならんのだ。香典も馬鹿にならんのだぞ」
デスラー「メ・・・メラ〜。頼む、許してくれ。お前もPSに出れて満足したハズだろう?これでは話がちっとも進まんではないか。」
証人「(ジュラ)いけない、このままでは永遠に幻覚の世界をさまようことになってしまう!…そうだわ!シアワセ幻覚波!」
脇役「(メラ)デスラー…あなた! やっぱりあなたは私を愛してくださっていたのね。(涙)」
ナレーション「メラの瞳から涙が流れた。ジュラは優しく母の手を取ると、2人で宇宙の彼方に消えていった……」
島大介「・・・・・何とか、治まったようだな。」
デスラー「ふう・・・まったく。あの気性の激しさだからサイレン星に幽閉したというのに・・・」
南部康雄「はあ・・・とにかくこれで話を元に戻せますね。それじゃあ・・・」
真田志郎「話を元に…(ハッとして)…そうだった。・・・おい、守。」
古代守「ん?」
ナレーション「真田は振り向いた古代守を思いっきり殴りつけた!」
真田志郎「さっきのゴタゴタで忘れかかってたがな。貴様、今度また自爆したくなったら、勝手に死なないように俺がこの手で殺してやるからな!」
真田澪「うわ〜ん!お父様の馬鹿馬鹿馬鹿ァ〜!せっかく親子3人で暮らせるはずだったのに、ヤケクソ自爆するなんて。もう絶対にダメだからね!」
古代守「(涙)持つべきものは親友と娘。生き返ってよかった…。」
南部康雄「ううう……ええ話や。(もらい泣き)」
島大介「なんかもう古代のことなんてどうでもいいから、このままもとの時空間に帰って皆で幸せに暮らしましょうか?」
太田健二郎「そういえば、どうすれば元の時空に戻れるんだろう?」
相原義一「そういえばTM400(時空移動マシン)はデザリアムと一緒に吹っ飛んじゃったんだ!」
太田健二郎「島さん、ダメもとで先程のサポートセンターに連絡してみてはどうでしょう?」
島大介「そうだな。駄目で元々だし、うまくいけば儲けもんだしな。(ピポパポピポ・・・)」
脇役「(旅館の女将)はい、TM400サポートセンターでございます。」
島大介「ええっとですね、使用していましたTM400がかくかくしかじかの事情で全損してしまいまして・・・はい、まあその、決して故意ではなかったんですが・・・できれば修理か代替機を送っていただけるとありがたいんですが。」
脇役「(旅館の女将)ご用件承りました。それではTM400のシリアルナンバーをお伝え願えますか?」
島大介「え、シリアルナンバーですか?(小声でまわりの仲間に)おい、だれかTM400のシリアルナンバー、覚えてないか?」
真田志郎「すまん、操作に夢中で見てなかった。(汗)」
南部康雄「僕もです・・・・」
太田健二郎「航海長、私もです。」
アナライザー「エヘン。YAMATO2520デス。」
相原義一「すごいよアナライザー! いつの間にいたのか分からなくもないけど、偉い!」
島大介「(サポートセンターに)お待たせしました、シリアルナンバーは"YAMATO2520"です。」
脇役「(旅館の女将)・・・・失礼ですが、それはプロダクトIDではありませんか?」
島大介「違うんですか?(アナライザーに向かって)このポンコツ!」
太田健二郎「もし元の時空に戻れなかったら、俺たちどうなるんだ? まさか地球に帰るわけにもいかないし、このまま宇宙を彷徨うのか? 嫌だぞ、俺は地球のメシがいい!」
脇役「(謎の黒服の女性)・・・私は永遠に時の輪の上をさまよう女・・・」
観客「(顔に傷のある謎の女宇宙海賊)・・・私は永遠に宇宙を旅する女・・・」
民衆「(謎の宇宙海賊)宇宙の海は俺の海。命燃え尽きるまで、俺は宇宙を旅し続ける。」
島大介「はっ!こ、これはつまり・・・松本作品の一環である俺達もまた、宇宙を永遠にさまよい続けるよう運命付けられていたのか!?」
相原義一「お母さーん! 晶子さーん! 今帰るからねー!(宇宙へ出ようとして押さえられる)」
脇役「(旅館の女将)……仕方がありません。今回は特例ということにして、代替機「TM80」をお送りします。旧式ですがよろしいですか?」
真田志郎「ありがとうございます! 至急お願いいたします!」
ナレーション「その言葉が終わらないうちに代替機「TM80」が送られてきた。」
南部康雄「一緒にダンボール箱がありますね。また、マニュアルですか?」
真田志郎「正解だ。それと、システムフロッピーディスク。・・・5インチのな。」
ナレーション「再びマニュアルと格闘する一同。旧式システムに四苦八苦しながらも、今回は澪の助っ人もあり、あとは「TM80」を作動させるのみとなった。」
真田志郎「それでは改めて行動開始だ。暗黒星団温泉で古代が頭を強打される直前に時間移動し、古代を救出、真犯人を捕獲する。・・・・みんな覚えていたろうな?」
古代守「何だと!?未来では進は殺されてしまったのか?」
真田澪「え〜っ!!おじさま可哀相・・・グスッ。」
古代守「大丈夫だ、サーシャ。進は俺が必ず助ける!」
太田健二郎「・・・と言う事は守さんと澪ちゃんも一緒に行くってことですね?」
真田志郎「当然だ!どうせ元々この時空間では死んでいたはずなんだ。未来に行って幸せに暮らしたところで誰も文句は言うまい。・・・というか言わせん!」
島大介「真田さん、目が据わってますよ。」
南部康雄「長年の思いがあるからねえ。」
相原義一「守さんも澪ちゃんも、もう自殺行為はやらないでくださいね。「永遠に」で地球に還る道々、真田さんがどんな思いだったか・・(思い出し涙)」
真田澪「オジサマにも悪いことしちゃった…」
島大介「あいつはいいの。あの後、雪とヘニャヘニャデレデレやってたんだから。」
南部康雄「まあその、あれは仕方がなかったかなあ、なんて・・・・」
脇役「時空設定します・・・暗黒星団温泉古代殴打事件直前でよろしいですか?」
真田志郎「もう少し余裕を見たほうがいいな。時間は温泉に入るまえ、場所は温泉街のはずれでお願いします。」
太田健二郎「うまいメシ屋の前にしてください!」
南部康雄「すると、今度はその時刻の俺たちに合わないよう気をつけなくちゃいけないのか。」
真田志郎「勿論だ。それに、過去への干渉は最小限にしておきたい。みんな、気をつけてくれ。」
ナレーション「冷静に「TM80」をチェックする真田志郎。古代守と真田澪を除く全員の頭に同じ考えがよぎったが、誰一人それを口にする根性と度胸のある者はいなかった。」
アナライザー「セイジョウニドウサスルノデショウカ?」
島大介「ア、アナライザー・・・・・・」
真田志郎「こんな事もあろうかと・・・システムディスクのバージョンアップをしておいたぞ」
南部康雄「SN/OS Ver2.11D・・・・時空移動オプションがサポートされる一番古いバージョンって書いてありますけど・・・・・」
真田志郎「心配ない・・・俺を信じろ! 南部」
相原義一「そうしようよ。(と言いつつ合掌)」
真田志郎「それじゃ、起動するぞ。(電源スイッチを入れる)・・・・?動かない?」
太田健二郎「まさか、故障ですか!?」
古代守「電源コード、入ってないぞ。」
島次郎「あ。ごめんなさい。サッカーの邪魔だったから抜いちゃった。」
ナレーション「電源コードを渋々入れるデスラー」
島大介「????????????何で、次郎がいるんだ?」
太田健二郎「さっき一緒にサッカーやって、ヤマトにデスラー砲撃つ原因を作っておきながら…」
真田志郎「ちょっと待て、ガミラスと地球じゃ電源の規格が・・・」
島大介「真田さん、ほら、例の「こんな事もあろうかと」はないんですか?」
真田志郎「そうそう毎回必殺技が出せるか!」
デスラー「それは心配ない・・・地球のことは研究済みだからな」
南部康雄「ん?総統、それ200V用じゃないですか?日本は100Vなんですけど。」
デスラー「・・・・・・・・。」
ナレーション「今回は地道に工具を使って改良する真田であった。」
真田志郎「できた。(電源を入れる)・・・・よし、起動したな。」
効果音「(トン、トン、トン、カラカラ、カラカラ、カラカラカラ・・・・・)←ディスクドライブの稼動音」
南部康雄「随分時間、かかるんですね。」
太田健二郎「忘れてたけど、腹へったなあ。」
タラン「何かお持ちしましょうか?」
真田澪「あたしが作ってあげる〜〜〜〜♪」
南部康雄「そんな時間あるのかな? どうですか、真田さん?」
真田志郎「旧式だから、たぶん時間が掛かるぞ。」
真田澪「良かったァ。デスラーのおじさま、何か材料あります?」
デスラー「バラノドンの肉なら食料庫にあるはずだが・・・」
タラン「ビーメラ星直輸入のローヤルゼリーも用意してございます。」
ナレーション「青ざめる一同であった・・・。」
島大介「で、デスラー、いつもそんな物を食っているのか?」
タラン「大変申し訳ありませんが、皆さんの口に合う(つまり放射能が含まれていない)ものはこれくらいしか用意しておらないのです。」
相原義一「太田、温泉街に着くまで我慢しなよ。」
真田志郎「安心しろ。こんなこともあろうかと思って暗黒星団温泉で温泉まんじゅうを買っておいたぞ。」
南部康雄「い、い、い、い、いくら何でも、いつの間に!!!」
島大介「真田さん、きっちり必殺技を出してるじゃないですか。」
太田健二郎「どうでもいい! 早く食おうよ! そのマシンが動くまでまだかかるんでしょ!」
効果音「こぽぽぽぽぽ…(タランがお茶を入れる音)」
相原義一「(ぽつり)僕たちは時間をさかのぼった分、若返ったんだよね。なぜこの温泉まんじゅうは原材料になって、種になって、結局消えちゃったりしないんだろう?」
ナレーション「///////////////」
沖田十三「説明しよおうっつっっっっっ!!!!!!!!」
島大介「何か、タ○ムボ○ンシリーズみたいですね。あれは、古代の声ですが。」
沖田十三「誤診一つで呼ばれたからは、それが私のお仕事なのよ〜〜〜〜〜」
太田健二郎「艦長その歌わかる人いないっす。」
島大介「みんなだまされるな!こいつは沖田艦長の格好をした「訳のわからないもの」だ!」
南部康雄「そうだ!沖田艦長は暗黒星団の警察に捕まっていまごろ・・・・・いまごろは多分療養中かな?(現在”永遠に”の時空にいることを思い出した。)」
古代守「くらえ偽十三!必殺じば・・・・」
効果音「ぱこーん!(怒りの真田のハリセンアタックが古代守の後頭部にクリーンヒット!)」
古代守「・・・・・”地場産業アタック”と言おうとしたんだ。」
真田志郎「ほほう。それじゃその"地場産業アタック”とやらでどんな攻撃をするのか、見せてもらおうか。(←目がマジ)」
古代守「必殺! ビーメラ特産ローヤルゼリーかけ!(ヤケクソ)」
沖田十三「ヌヲオオオオうっつ!!!!このうらみはらさでおくべきかああああっ!(と叫びながら消滅)。」
古代守「ふふふ、どうだ真田?」
太田健二郎「あああ! 大切な温泉まんじゅうに恐怖のローヤルゼリーが!」
島大介「あのビーメラー星人をすり下ろしたローヤルゼリーか。」
真田志郎「甘いッ!守、ビーメラ星のローヤルゼリーは「特産品」であって「地場産業」にあらず!」
島大介「真田さん、そんな事を言ってて良いんですか?」
真田志郎「・・・・大丈夫だろ、TM80、起動するのに後2時間はかかりそうだ。」
古代守「他に地場産業なんて…う〜…」
相原義一「守さん、素直に謝った方がいいんじゃないですか?」
太田健二郎「あー、腹減ったなぁ。」
ナレーション「タランの入れるお茶で、水っ腹になりながら空腹を満たす一同であった。」
効果音「ギュルルルルルルル〜〜〜〜〜〜〜(腹の鳴る音)」
相原義一「太田じゃなくても泣きたくなってくるよ。」
南部康雄「ひとつ、ふたつ・・(星を数えて空腹を紛らわす)」
真田志郎「…(最高に不機嫌)」
真田澪「・・・(枝毛を探して時間つぶし)」
古代守「・・・・・(小さくなってる)」
島大介「(マニュアルを眺めて)ん?時空間出前「タイムーラ・ハット」?」
真田志郎「島、怪しいからそういう所とは関わらん方が良い。」
太田健二郎「いいですよ。この際どんな怪しげなところだって。このすっき腹を満たしてくれるなら!(受話器を奪いピボパポ)」
民衆「はい。こちらタイムーラ・ハットでございます。」
森雪「.............................................................................................................................................」
太田健二郎「はっ、誰かが近くに居る気配がするっ!!」
効果音「おーほっほっほっほっほ!!!!(不気味な女性の笑い声)」
島大介「太田、そもそもTM400が誤動作したのはお前のせいなんだぞ!こんど「訳の判らん事」が起こったら全部お前に処理してもらうからな!」
太田健二郎「そ、そんなぁー」
民衆「ご注文をどうぞ…ご注文をどうぞ…ご注文をどうぞ…ほほほほほ」
効果音「ピピピヒピピ・・・・・・・・(精神波感知機の音)」
民衆「太田さん・・・カツ丼2人前ご注文ありがとうございます」
脇役「カツ丼二人前で地球円でしめて2億円になります」
民衆「太田さん・・・代金が払えないようなのでTM400を没収させていただきます」
南部康雄「TM400? デザリアムと一緒に吹っ飛んだじゃな…(真田に口を押さえられる)」
真田志郎「(小声)この声、どこかで聞いた気がするぞ。」
民衆「没収します・・没収します・・おほほほほ」
相原義一「ああ! 聖総統のそばにいた指紋ナシのこわいオバ・・(島に口を押さえられる)」
島大介「待て、大田。下手に刺激するな。」
真田志郎「どうして暗黒星団の奴らが?まだTM80は起動してないはずだぞ……あ(ポン☆)。そういえばここも暗黒星団の領地内だったな。」
太田健二郎「ど、どうしよう!」
島大介「落ちつけ!迂闊に騒ぐと事態がもっと悪化するぞ。」
民衆「太田さん・・・太田さん・・・太田さん・・・おほほほほ」
南部康雄「良かったなあ太田。女性にあんなに情熱を込めて名前を呼んでもらえるなんて、本編じゃなかったじゃないか。」
島大介「南部、下手に刺激するな。タダでさえ、太田には刺激大なんだから。」
民衆「いとしの太田さん・・ステキな南部さん・・愛する相原さん・・おほほほほ」
太田健二郎「うわわ、どうしよう!?」
南部康雄「うるさいな、どこのバカだ?」
相原義一「ぼ、ぼ、僕はあ、晶子さんひ、ひと、ひとすじ、ででででっす!」
島大介「まだ、俺は出てないから安心だ。」
民衆「島さん・・・島さん・・・会いたい・・・」
真田澪「お父様と真田のお父様はダメよ!(わけのわからないもの)」
民衆「・・・・・・けち。」
古代守「マズイな。事態の収拾が着かなくなってきたぞ。よし、ここは俺にまかせろ!」
ナレーション「古代守はそう言うと太田から受話器を奪い取った。大きく深呼吸を一つして…」
古代守「間に合ってます!(ガチャンッ☆)」
太田健二郎「間に合ってませ〜ん(ぐ〜るるきゅるるるる〜>お腹の鳴る音)」
相原義一「真田さん、この不可解な事態も、TM80のせいなんでしょうか?」
真田澪「さすがお父様♪・・・大好き」
島大介「澪、ちょっとズレている様な気がする。」
真田澪「もう!・・・細かいことばかり言っているともてないわよ(笑)・・・島さん」
ナレーション「ズギューーーーン!(島の心臓に澪の言葉という名の弾丸が撃ち込まれた音)」
相原義一「ああ、澪ちゃん。言ってはならないことを・・・」
島大介「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(茫然自失)」
真田志郎「・・・・・(こちん☆>澪)」
南部康雄「島さん! 少女の無垢な発言です! 笑って流しましょう!」
真田澪「あ・・・そういえば島さんにはテレサさんがいたわよね(笑)」
ナレーション「バキューーーーーーーーーーーン!(島の眉間に、二発目の言葉の弾丸が撃ち込まれた音)」
真田澪「島さんの身体の中でテレサさんは生きているけれど……あたしのお父様はすっかり自爆癖がついちゃって……」
相原義一「テレサさんなんて・・・澪ちゃん、更に言ってはならないことを!」
島大介「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(顔面蒼白)」
太田健二郎「(こっそり逃げ出そうとしている)」
真田志郎「どうした?太田。何故、逃げようとしてる?」
真田澪「太田さん・・・元に戻してね♪(にっこり)」
太田健二郎「元にって言われても・・・」
南部康雄「うわあああああああああん!ドラえもーん!!!!!!」
太田健二郎「な、何だよ南部! お前まで!」
脇役「へいっ!カツ丼二人前、お待ちっ! 太田さん、うちカード使えませんので、現金で2億円お願いします。」
太田健二郎「わああああああああああ!」
ナレーション「絶体絶命の太田。しかしその時、TM80が動き出したのである!」
島大介「太田、その出前持ちを突き落とせ!!発進するぞ」
太田健二郎「はい! うりゃああああ(巴投げ)」
ナレーション「ここで太田は大きなミスを犯した。巴投げは相手を自分の後ろに投げ飛ばす技である。船内を向いていた出前持ちを巴投げで投げ飛ばすと・・・」
島大介「ゲフ!」
ナレーション「・・・こうなる訳である。」
南部康雄「なんか俺、「未必の故意」って単語、思い出しちゃった。(汗)」
古代守「だああああっつ!カツ丼が俺の頭の上にいいいいいいっ一つ!!!!」
相原義一「日頃の行いですかね。で、もう一つはどこに?」
デスラー「あつつつつつっつ! 太田君・・・死刑だ!」
太田健二郎「落とすことだけは勘弁してくださーい!」
デスラー「かまわん! タラン・・・この者を外に放り出せ!」
タラン「そ、総統。それはいけません。地球側との友好関係にヒビが入ります。」
真田澪「デスラーのおじさま、太田さんは私の大切なお友達なの! 許してあげて!」
ナレーション「怒りの収まらないデスラーは背後に控えていたヒスに銃を向ける」
デスラー「ヒス君! 私は戦争をしているのだよ・・・邪魔はしないでくれたまえ(銃を発射)」
ヒス「避けた!」
デスラー「ヒス君!・・・君は死刑だ!」
ヒス「回避!そんでもって下段からのマワシゲリ!」
デスラー「タラン! この不届き者(ヒス)を宇宙空間へ放り出せ!!」
ヒス「隙あり!飛びこんですかさず一本背負い!」
効果音「すぱこ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん」
古代守「いいかげんにせ〜〜〜〜〜〜〜〜い」
タラン「そ、総統。幻覚をみられておられるのですか?」
ナレーション「ちなみにデスラーがヒスだと思っているのは彼にしか見えない”訳のわからないもの”何もない空間に向かって怒鳴ったり、銃を降りまわす姿はほとんど危ないオッサンである。」
島大介「おいデスラー、危ない・・・・痛ェ!(>ばこっ☆)」
ナレーション「デスラーに殴られ、思わずTM80に頭をぶつけた島。その結果・・!」
効果音「きゅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん」
ナレーション「デスラー艦は過去の時空へと発信していった」
真田志郎「いかん!どの時代に出るかわからないぞ!」
ナレーション「そのころデザリアム星では未確認の不明艦がタイムアウトしたとの一報がスカルダートのもとに届いていた。」
サーダ「いかがいたします? 攻撃しますか?」
スカルダート「いや、興味がある。捕獲せよ。」
タラン「総統!しっかりなさってください。本艦はどこかの空間にタイムアウト致しました。現在、時間と位置を確認中。」
真田志郎「しまった!!ここは、デザリアム星だ!」
相原義一「え?デザリアムはさっき吹っ飛んだばっかりなんじゃあ?」
真田志郎「その吹っ飛ぶ前の過去に移動したらしい。」
デスラー「なぁにぃ!! デザリアム星だと・・・タラン! 我がガミラス星の恨みを晴らすときが来たぞ! デスラー砲発射準備だ!」
真田志郎「ちょっと待ったデスラー、今はまずい!」
デスラー「・・・なぜだ?」
真田澪「(永遠に編の)おじさまっつ!はやく波動砲をうってっ!!」
デスラー「いかん!!」
相原義一「これは!・・・さっきまで僕らがいた時間のホンのちょっと前に戻っただけってことですか!?」
古代守「これは・・・真田、例のお前が言っていたサーシャを死なせてしまったという時間だな。」
真田志郎「・・・・・・・・・・」
古代守「来い、真田。」
相原義一「どこへ行く気ですか?」
古代守「知れたことだ。サーシャを助けに行く。おい、行くぞ。」
真田志郎「…総統。大至急、戦闘服を2着貸して欲しい。守、バイザーを下げて顔を隠せ。ヤマトから見えてるんだからな。」
デスラー「・・・良かろう。ただし、条件がある。私も行くぞ。」
タラン「総統!?」
デスラー「考えてもみろ。彼女は愛するスターシャの娘。なのに私は一度も逢うことが叶わなかった。ここで彼女を助けて私の印象を・・・」
真田澪「デスラーのおじさま!・・・私、ここにもいるんだけど。」
デスラー「サーシャ。あのサーシャが殺されてしまったら、君も消えてしまうかもしれないのだ。私は、君を助けに行くのだよ…待っていてくれ。さあ行くぞ!」
南部康雄「ああ行っちゃった・・・すごいな、澪ちゃんにもう一人父親ができたって感じだ。」
相原義一「あの3人が組む白兵戦・・・「絵」としてはすごくカッコいいかもしれない(ぼ〜)」
島大介「それ以前に、白兵戦の相手が不幸だ。」
新米俵太「あのう、この時空ってさっきまで僕らがいた時間のホンのちょっと前なんですよね?」
島大介「それがどうした?何か問題でもあるのか?」
新米俵太「だとしたら、もうすぐ"ちょっと前の自分たち”が時空移動してくるんじゃないでしょうか?壊れる前のTM400で。」
島大介「そうだ!おい、真田さんたちを止めるんだ。今デザリアムに行ったら、"ちょっと前の自分”に鉢合わせになる可能性がある!」
太田健二郎「新米。お前・・・鋭いなあ。(ちょっと尊敬)」
南部康雄「・・・あ、そうだ。いっそのことちょっと前の俺達がブッ壊す前にTM400を奪ったらどうだ?」
島大介「そううまくいくかな?今度失敗したら、さすがに代替機はもうないぞ。」
太田健二郎「誰にも怪しまれないでTM400を持ち出す方法・・・そうだアナライザーを使いましょう」
島大介「お前、温泉に来る時「アナライザーはメンテ中だから来てない」っていってなかったっけ?」
太田健二郎「あ・・・そうでした。」
島大介「まったく不注意だな。そんなことだから二度も三度も機械を誤動作させたりするんだ。そんなことではいつまでたってもヤマトの操縦桿を握ることはできんぞ。」
アナライザー「デモ私ハイマス!…ナゼカ。万能ロボットハドンナトコロニイテモ窮地ヲサッシテ駆ケツケマス!」
南部康雄「うーむ。さっきの新米といい、アナライザーといい、また「わけのわからないもの」が出没している気がするが。まあいいか、非常事態だ。で、太田。アナライザーをどうするんだよ?」
太田健二郎「アナライザーを瞬間物質移送機でヤマト関内におくり折をみて脱出し・・・それを回収するなんてどうですか?」
島大介「デスラー艦へは、どう対応するんだ?」
相原義一「あのう、早く止めないと真田さんたち、行っちゃいますよ?」
テレサ「島さん私を忘れたの」
島大介「こ、こ、これ以上、わ、訳のわからないもの、に動揺していたら、やややヤマトの副ちょ、長の役目は勤まらないんだ!」
太田健二郎「あ。そういえば副長やってたんだっけ。」
島大介「太田ぁーーーーーーーーー!(怒)」
南部康雄「島さん、怒るのはあとあと!」
島大介「そうだった、早く真田さんたちを止めないと。」
ナレーション「その頃、デスラー艦の艦載機格納庫では・・・」
真田志郎「こんな事もあろうかと・・・ガルマンガミラスの次元潜航艇を参考に開発していたのだ(ある艦載機を指差す)」
古代守「おお〜〜〜さすがは真田だ! では早速娘を救出に行くぞ!」
デスラー「・・・・・真田君、一体どうやってその艦載機を持ちこんだのかね?」
古代守「それは、言わずもがなというヤツだ。デスラー」
デスラー「むう・・・真田君、ガルマンガミラスへの移住を本気で考えてもらいたいな。」
真田志郎「何はともあれ・・・澪〜〜〜今助けに行くぞ! 早く乗り込め! 古代&デスラー総統」
古代守「いつになく」
デスラー「気合がはいっているようだな。」
真田澪「待って、お父様とお義父様とおじさま!」
古代守「サーシャ?何しに来たんだ。今は忙しいんだ。ちょっと待ってなさい。」
真田澪「私を助けに行くんでしょう?・・・だったら私も行く!!」
真田志郎「ダメだ! 向こうの澪を助けられたとしても、お前に万が一のことがあったら!」
古代守「そうだ・・・真田の言う通りだ! おとなしく艦で待っていなさい」
真田澪「だって・・・だって私、こうやってお義父様に助けられて、どんなにお義父様を心配させたかよく分かったから・・・」
ナレーション「澪の瞳に涙が溢れそうになっている。泣き落としか、はたまた本物の涙か・・・」
真田澪「・・・だから私、あの時の私に言ってやりたいの。『地球を救うことも大事だけど、あなたの命も同じくらい大事なのよ』って・・・」
デスラー「だが・・・君にもしものことがあったらスターシアに申し訳がない。今回はすまぬが残ってくれたまえ」
古代守「澪・・・ここは我々パハさんずのいう事を聞くのだよ」
真田志郎「澪!こんな事もあろうかと私はタキオン粒子を使用した超高性能画像通信機ビデオシーバー(ウルトラセブンに出てきたアレね)を作っておいたのだ!これを使って向こうの澪と会話しなさい!」
ナレーション「通話料金も超格安である!!!」
効果音「ピッポパ・・・・・(澪が操作する音)」
真田澪「こちら澪・・・応答してください! 永遠にの澪」
ナレーション「その隙に次元潜行艦載機に乗り込みデザリアムに向かう真田・古代デスラーであった」
真田澪「・・・何よ!コレ、ちっとも通じないじゃない!ちょっと、お義父様!」
ナレーション「後ろを振り向く澪。しかし、既にそこには誰もいなかった。」
真田澪「超能力で、呼びもどそっと。」
ナレーション「そういうと、サーシアは精神を集中しはじめた・・・」
真田志郎「(ピクッ!)今、澪に呼ばれたような気がした。」
古代守「(ピクッ!)俺もなんだか、サーシアに”戻って!”って言われたような気が・・・・」
デスラー「私も呼ばれたような気がする。」
ナレーション「顔を見合わせる三人組。」
デスラー「どうするかね・・・・?」
古代守「可哀想だが、連れて行く訳にはいかない。」
真田志郎「そうだ。危険が大きすぎるし、小さい頃からワガママを通してやるのは教育上良くないしな。」
真田澪「んもう、戻ってこないなら、操縦系統を超能力であやつろっと。」
真田志郎「心配ない・・・古代! こんな事もあろうかと・・・この機体は超能力防御装置付だ」
真田澪「えい! えい!…ぐすっ。お義父様の「こんなこともあろうかと」の方が強すぎるわ。」
真田志郎「あそこだ・・・古代! あそこに着陸しろ! (水晶都市の滑走路を指差す)」
真田澪「ええい、こうなったら必殺・・・・巨大化!」
真田志郎「こら、それは人前ではよしなさいといってあるだろう。」
デスラー「古代・・・あれは一体なんだ?」
古代守「・・・・聞かんでください。」
デスラー「むむ・・・おたがい、超能力もった奥さんと娘さんには苦労させられるなあ。」
真田志郎「こちら特殊工作艇真田・・・デスラー艦・・・島! 応答せよ!」
島大介「はい・・・こちら島 どうかしましたか? 真田さん」
真田志郎「島か・・・この前渡してあった澪用の超能力抑制ヘアーバンドを澪につけてくれ」
島大介「えっ…別名「三蔵法師のわっか」を僕らがつけるんですか?」
真田志郎「こんなこともあろうかと・・・澪用に作っておいたのだよ」
島大介「り、了解。(古代、怒るなよ。)」
南部康雄「できるかな…って、それどころじゃないんですよ! 真田さん、もう少しでTM400に乗っている別時間軸の僕らが現れるはずじゃないんですか?!」
真田志郎「南部・・・それは心配はない! これは次元潜航艇だから発見されることはまずないからな」
太田健二郎「さすが真田さんだ! ということで。澪ちゃん覚悟!」
真田澪「いやぁああんん!!澪こわぁい!!このおじちゃん達嫌い!助けて伯父様ぁ!!」
効果音「カシャ〜〜〜〜〜ン」
ナレーション「大田・南部・島に取り押さえられ・・・超能力抑制ヘアーバンドをつけられてしまった澪」
真田澪「(ぶすっ)…覚えてらっしゃい。」
古代守「ふう! デスラー艦のほうも無事納まったようだから・・・こっちもさっさと済ませるぞ」
島大介「後が怖い・・・・・」
太田健二郎「だいじょうぶですよ。テレサさんにでも相手してもらえば。凄い超能力の持ち主だし、島さん愛されてるし。」
島大介「後が怖い・・・・・」
テレサ「島さん・・・・私と共に愛の結晶を作りましょう(ヌード)」
島大介「テ、テレサ・・・・・!」
南部康雄「これ本物かな。わけのわからないものかな。ま、いずれにしても島さんの潜在意識かもな。」
真田志郎「よーしっつ!今行くぞ、澪っつー!!!!」
ナレーション「デザリアム星極点コントロール室・・・スカルダートに銃を向けられているサーシャ! そこに乱入する三人組」
真田志郎「デザリアム人は頭をやられるとおしまいだ・・・古代! 」
古代守「スカルダートのはげ頭を狙えばいいのだな・・・援護を頼むぞ! 真田・デスラー総統」
デスラー「とどめはどうか私にささせてくれ! 今こそ我がガミラスの恨み!」
効果音「ズキュ〜〜ン! ズキュ〜〜〜ン!」
ナレーション「三人組の銃弾を受け・・・サーシャに抱きつくように倒れこむスカルダート」
真田澪「きゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜つ!!」
ナレーション「サーシャにスカルダートの身体が触れようとしたその瞬間! 三人組の蹴りが決まり、スカルダートは吹っ飛んでいった…」
真田澪「あ、あなたたちは…?」
デスラー「怖がることはない、我々は君を助けに・・・」
効果音「ヒュィィィィン(TM400が現れようとする音)」
真田志郎「澪・・・私だよ!(ヘルメットのバイザーをあげる真田)」
真田澪「義父さま・・・? どうして・・・?」
真田志郎「話はあとだ・・・今は我々についてきなさい」
デスラー「タラン! サーシャ嬢を無事保護した・・・アナライザーをヤマトに送り込むのだ」
ナレーション「TM400で姿を現したヤマトに向けアナライザーが射出される」
アナライザー「サナダサン・・TM400ハイタダイテユキマス・・・(ワープ装置作動)」
真田志郎「こちら特殊工作艇真田! 島応答せよ!」
島大介「はい・・・こちら島です」
真田志郎「島か! 無事に澪を保護しアナライザーも回収した・・・いよいよ本来の目的を実行するぞ」
ナレーション「だがここに一つの問題点が発生していた・・・真田澪が二人存在するという事実である」
島大介「ちょっと待ってください、真田さん。ここに、もう一人澪がいるのですが・・・・・どうします?」
太田健二郎「s」
島大介「ど・・・どうしたんだ 大田!」
太田健二郎「sos・・・お腹がへったぁ〜〜〜〜(ぐぅきゅるるるるる)」
島大介「よせっ、太田!それに触るんじゃない!」
南部康雄「待て、太田。それは、自爆装置だ!!」
効果音「ボン!」
真田澪「いけない! 艦が爆発しちゃうわ! よ〜〜〜し・・・えい!」
ナレーション「眉間にしわを寄せ超能力を使う澪・・・超能力が発揮されたとき澪の頭から乾いた音がした」
効果音「ばり〜〜〜〜〜ん!!」
真田澪「これでいいわ!テレポーテーション!みんなお義父様のところへ瞬間移動〜〜!」
真田志郎「ま、まずい! 澪がかち合ってしまう!」
デスラー「この時間軸のヤマトに置いていけばいいのではないか?!」
古代守「なにがまずいんだ・・・真田! 愛娘が二人になるのだからいいではないか!」
森雪「嗤嗤嗤嗤嗤」
古代守「どわっ! な、なぜユキが!」
島大介「またわけのわからないものが・・・。それはともかく、守さん。どっちかの澪ちゃんは返しましょうよ。」
デスラー「では、新しく助けた方だな。さあ、行きたまえ、愛するスターシャの娘よ。」
真田志郎「うむ。行くんだ、澪。かわいがってもらうんだよ。」
ナレーション「澪を押し出すと同時に、特殊工作艇は次元のはざまに消えた。注:バイザーを下げているので顔は見られていない。念のため。」
古代守「ぐ〜。娘が2人いれば、真田と分けっこできたってのに〜。」
真田志郎「分けっこって・・・お前なあ・・・」
古代守「冗談だって!冗談!」
島大介「それは沿うと真田さん・・・アナライザーが回収したTM400を作動させましよう!」
南部康雄「で、起動の際のシリアルナンバーは?」
太田健二郎「また必要なの? 真田さん、何かこうぱぱぱっと動かせませんか?」
真田志郎「駄目だ!こういうのはちゃんと手順を踏んできちんと動かさなくてはいけないんだ。・・・こんど邪魔をしたら承知しないからな!」
太田健二郎「は、はい!(←ちょっとビビッっている)」
島大介「うんうん。まったくさっきからずっと太田の奴がなあ・・・」
タラン「大田さんを艦外に放り出しますか・・・ヤマトの皆様」
島大介「いやその、太田もちゃんと反省していることだし・・・」
南部康雄「そうですよ、地球人はどっかの野蛮人とちがってジョークを飛ばしたぐらいで落とし穴におっことしたり、自分の指揮がへたくそなせいで負けそうになっているからって副総統を射殺したりはしないんです。」
デスラー「南部君・・・それは私のことかね?(こめかみに怒り印を浮かべ南部に銃をむける)」
タラン「そ・総統・・・」
デスラー「南部君・・・君は死刑だ!(南部に銃を発射する)」
効果音「ズキュ〜〜〜ン(南部の眉間に銃弾がいく込む)」
島大介「あーあ。やっちゃったか。まあほっとけば起きてくるだろう。それで、真田さん。今度こそ行くんですね?」
真田志郎「うむ・・・そろそろ古代を助けに行かないと怒り出すからな」
島大介「・・・・・・・誰が?」
佐渡酒造「ほれ、オロ○インじゃ。南部」
南部康雄「いてててて・・・・」
相原義一「しっかし、あの距離から眉間のど真中ってのはすごいですねえ。」
タラン「総統は白兵戦で鍛えられておりますので。」
太田健二郎「へぇ〜。真田さんとどっちがすごいだろうな? 真田さんと、ね。真田さんと。(チラチラ>島)」
島大介「きっさまーーーーーーーーー!」
真田志郎「太田! 邪魔するなというのが聞こえないのか!」
効果音「ばきゅーん(真田のコスモガン抜き撃ち。太田の前髪焦げ)」
ナレーション「真田のコスモガンを受け吹き飛ぶ大田」
島大介「大田・・・少し休んでいろ(大田の眉間に狙いを定めてコスモガンを放つ)」
効果音「ばきゅーん(島のコスモガンに眉間を打ち抜かれる大田)」
島大介「み・見たか・・・俺だってあれくらい・・・」
テレサ「島さんステキ!・・・(^з^)-☆チュッ!!」
真田澪「あ〜あ・・・また怪我人が・・・困りましたわね! 佐渡先生」
佐渡酒造「なぁ〜〜に・・・地球一の名医がついとるんじゃ・・・安心せい!」
南部康雄「余計に、安心できないのだが・・・」
佐渡酒造「そういう事をいうなら、もう直してやらんぞい。」
南部康雄「ああっ、嘘です!これからもよろしくお願いします!」
相原義一「それで、えっと・・・どこに行くんでしたっけ?」
太田健二郎「古代さんを助けにいくんしょ!!」
古代守「そ、そうだったんだな。よし、進、今行くぞ!(慌ててお茶を片付ける)」
真田志郎「ところで、TM400のシリアルナンバーは?」
効果音「(一同)ずこっ(こける)」」
島大介「真田さん、本当にしらないんですか?(汗)」
真田志郎「申し訳ない、未確認だ。」
南部康雄「うーん・・・澪ちゃん、超能力で分からない?」
真田澪「アナライザーなら覚えているんじゃないかしら?」
島大介「あまり、アイツの近くに行かない方がいいよ。澪」
真田澪「?」
アナライザー「コウイウコトデス・・・!(澪のお尻を触る)」
ナレーション「その瞬間、TM400の中の空気が凍り付いた。そしてアナライザーの背後に2人の男が立つ。燃え上がる怒りのオーラ・・・」
島大介「あいつから、離れておいたほうがいいよ。澪」
南部康雄「さ、真田さん、守さん。アナライザーのことは目的地に着いてからにしましょうね、ね?」
真田澪「あうあう。。。お父様・・・お義父様・・・やめましょ〜〜ね・・・ね(悲鳴すらあげる暇がなかったわ)」
島大介「南部、あの二人はもう止められんよ。」
アナライザー「アノ・・・ソノ・・・モウ二度トシマセンカラ!」
真田志郎「アナライザー・・・ちょっとこい!最初からこうすればよかったんだ(アナライザーの頭部を外しTM400とを配線する)」
古代守「さあ! アナライザーシリアルナンバーの解析だ」
効果音「ガ〜〜ピィ〜〜〜ガ〜〜〜〜(アナライザーが解析している音)」
アナライザー「カイセキカンリョウ・・・TM400ノシンアルハyamato2520.comデス・・・」
古代守「よ〜しっ!これでもう貴様も用済みだな(怒りのオーラメラメラ)!!!」
真田澪「お父様お願い! アナライザーも反省しているみたいだから許してあげて!」
佐渡酒造「ま〜あ古代よ! 許してやってはくれんかのぉ・・・アナライザーはこれでもわしの酒飲み友達だからのぉ〜〜まぁ・・・呑め呑め(アナライザーに酒を呑ませる)」
島大介「先生、今はダメですっ!」
アナライザー「ヒックッ! ウィ〜〜・・・モミモミ(酔いながら澪の胸をもむ)」
真田澪「きゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜あ!!」
効果音「ゴゴゴゴゴ・・・・・・・・(父と義父、怒りのオーラが廻りの大気に漲った!)」
アナライザー「オ、コノヤロ、ヤルカ!オレサマハイマ、TM400トチョッケツサレテイルンダゾ!オレサマヲヘタニコウゲキシテ、TM400ガコワレタリシタラ、オマエラ、ニドトモトノジクウニハモドレナイゾ!」
古代守「言うことはそれだけか?」
真田志郎「…フッ。そのくらい、俺が直してやるよ。」
南部康雄「真田さんも古代さんも落ちついて!アナライザーの挑発に乗っちゃだめですよ!」
島大介「あの2人はもう、誰も止められん。南部」
太田健二郎「真田さん! アナライザーとTM400の配線カット終了しましたぁ」
相原義一「あの・・・真田さん、どうする気です?」
真田志郎「解体するに決まっているだろう!(にやり)」
古代守「そうだな・・・真田。娘に手を出すロボットなどスクラップにしてしまえ」
新米俵太「真田さん! 準備完了です・・・いつでもアナライザーを解体できます!」
アナライザー「ギャ〜〜〜! アナライザーゴロシ〜〜! タスケテ! サドセンセイ」
相原義一「(おろおろ)そ、そうだ、さっきのは佐渡先生にも責任があるじゃないですか! 先生、お二人を止めてくださいよ!」
佐渡酒造「まったくもお〜。あの2人は娘のことになると・・ま、真田君、古代、飲め。飲め飲め飲め。」
島大介「ちょっと先生!お2人まで酔わせる気ですか!」
ナレーション「時、すでに遅く・・・・・・」
新米俵太「真田さん・・・アナライザーの解体終了しました!」
真田志郎「解体が終わったか・・・どれどれ・・・なんだ! この部品は?」
新米俵太「真田さん・・・どうかしましたか・・・?」
真田志郎「わかったぞ! アナライザーがこうなっていたわけが・・・見ろ! 」
新米俵太「ロボエッチ・・・なんですか? これは!」
真田志郎「ロボットをエッチにさせる機械らしいな・・・」
太田健二郎「おや? 製造元が南部重工業になっているぞ」
南部康雄「ああ、そうさ!その装置はウチの会社で作ったもんだよ!!今はどこ向いても不景気の嵐が吹き荒れる世の中なんだから、汚い事でも利益が出るのなら手をださにゃきゃ生きて行けねーんだよっつ!!!」
真田志郎「まぁ・・・済んだことだ! よし、これでいいぞ・・・アナライザー」
古代守「ほんろに大丈夫かぁ〜?(少し酔ってる人)」
アナライザー「オオ・・・ナンダカウマレカワッタキブンデス。(キリッ)」
古代守「おや〜いけまへんね〜1個部品があまっちゃったりなんかしちゃったりしてますよ。」
ナレーション「取り外された「ロボエッチ」を再び組み込んでしまう古代守であった。」
アナライザー「(」
真田澪「な、何よ?」
アナライザー「ヘッヘッヘ。ネエチャン、イイケツシテマンナ。」
真田志郎「古代!!要らん事をするな!」
南部康雄「なんか、悪化してるような・・・」
真田志郎「こうしてやる!「ロボエッチ」を取り外す!」
島大介「なかなか目的地に行けないもんだなあ・・・」
相原義一「ところで、目的地ってどこでしたっけ?」
効果音「どて・・・・・」
古代守「(まだ酔っている人)あ〜、進を助けに行くんだったな。あはは、今頃泣いてるぞ、きっと。」
真田志郎「少なくとも泣いてはいないな・・・死んでるんだから・・・(落ち込み)」
真田澪「そんな事を言っている前に、早くおじ様を助けましょう。お父様(守&志郎に向かって言っている)」
南部康雄「でもねえ、澪ちゃん。あっちの世界の古代はとっくに結婚してもう孫までいるんだよ。」
真田澪「えっ・・?」
古代守「ほおおおおおお。やるべきことはやったようだな。さすが、俺の弟。」
真田澪「わ、私が・・・・・・・・・・・お婆さん!?」
島大介「・・・どうします? 行くのやめます?」
太田健二郎「まさか・・・もとの時代に戻ったら俺達もまたジジイに逆戻り?・・・いやだああ!」
南部康雄「うっ・・・それは俺も嫌だ。このままがいい!このままあっちの世界に戻りたい!」
真田志郎「ばかやろうっ!お前達,それでも誇りあるヤマトの戦士か!?大切な仲間の命を見捨てて生きて行けると言うのかっ!!!(激怒)」
太田健二郎「う〜ん…じゃあ、南部の言うとおり、このままの姿で助けに行く方法ってないもんですかね?」
南部康雄「万に一つの方法を探そう!!」
相原義一「・・・ついでに未来に戻った後にも、ここにいない人達も若返らせることができればいいな〜なんて。・・・晶子さん、待っててね!!」
真田志郎「そんな都合のいい方法が・・・」
古代守「その都合のいい方法を考えるのが…真田くーん。日本アニメ史上最強の科学者として、だね、考えてみようじゃないか!」
真田志郎「そんな、都合のいいことが考えられるか!古代」
真田澪「お義父さま、ワープは時間と空間を飛躍する方法よね・・・空間を止めて時間だけ飛ばしちゃうって出来ないのかしら・・・」
南部康雄「おお、まさにタイムマシンですね!」
真田志郎「・・・却下だ。最初にこちらの時空に移動してきたとき、皆固まっていたろう?あれと同じ事になる。」
南部康雄「そんなあ真田さん、「こんな事もあろうかと」でちょちょいっと・・・」
真田志郎「できん!幾らなんでも物理法則までは屈服させられん。」
太田健二郎「ねえ。未来からみんなを連れてきて、この世界のどこか、ずぇったいにここの自分達と遭わないところで暮らすっての、どう?」
真田志郎「古代進はどうする気だ?(額に青筋)」
南部康雄「未来で死んだ奴連れて来て平気・・・か?」
太田健二郎「そこは、(チラ)誤診ですよ〜。」
島大介「もう一度、額に一発お見舞いさせようか?太田」
相原義一「そうだ!こうなったらさっきTM400をくれたところに相談してみましょうよ。」
島大介「どうやって、するんだ?通信は相原だろ!」
南部康雄「やっぱ、駄目かあ。澪ちゃんあきらめて歳とってみる?」
真田澪「絶対にイヤです(きっぱり!)」
古代守「真田〜。何とかしないと、「私…残る!」なんて言い出すかもしれないぞ(汗)」
太田健二郎「死んだ奴連れてきたっていいじゃないですか〜。それ言ったら島さんだって死んでるはずなんだしィ。」
島大介「ギルティ・・・・・(ズキューーーーーーーーン)」
太田健二郎「う!!!」
デスラー「島、君も中々の腕だな。」
古代守「ところで、歳とるって何歳?」
相原義一「ええっと・・・30年ぐらい、ですか?」
古代守「なんだ、じゃあ全然問題ないじゃないか。イスカンダル人は30年ぐらいじゃ、ぜんぜん歳とったことにはならないよ。」
真田澪「嫌! おじいちゃんになったお父様とお義父様なんか見たくないの!」
相原義一「僕、相談センターにデンワします!(ピポパポ・・・)」
脇役「(例の女将)はい、こちら相談センターです。」
相原義一「あの、かくかくしかじかでして、そのう、何か方法はないでしょうか?」
脇役「(謎の女将)それは・・・技術的なサポートといより倫理の問題かと・・・お役に立てそうもありません、申し訳ありません。」
相原義一「だって。澪ちゃん、我慢しようよ。ね?」
真田澪「いやあーーーーーーーーーっっっっ!!!!」
ナレーション「とうとう澪は泣き出してしまった。」
真田志郎「澪、泣いても駄目だ。地球人とイスカンダル人の年のとり方の違いはちゃんと説明しただろう?」
島大介「これだけは、どうにもなりませんね。真田さん。」
太田健二郎「でも『永遠に』で「これからの成長は、普通の人と同じよ」って澪ちゃん言ってなかった?(←余計なツッコミ)」
デスラー「タラン! 本星よりフラウスキー技術少佐を呼び出せ! なんとしても我が帝国の威信にかけてタイムマシーンを作るのだ」
タラン「はっ!!」
デスラー「諸君! 安心したまえ・・・我が帝国の技術力で必ずや成し遂げて見せよう」
フラウスキー「お呼びですか閣下。おお、真田君、元気そうで何よりだ。」
真田志郎「フ、フラウスキー少佐?ご無事だったんですね。」
相原義一「あの人、ヤマトの中でもこれ以上無いほどきっちり死んでたはずなんだけどなあ。」
南部康雄「まあ、親分だって波動砲の直撃くらって生き延びてたんだから・・・ガミラス人は頑丈なんだろ。」
太田健二郎「そういう問題かな・・・・」
真田志郎「とにかくフライスキー少佐、問題を検討してみましょう。」
ナレーション「そういうと、真田とフライスキーはボソボソと話し合いを始めたが・・・・どうやら結論が出たようだ。」
フラウスキー「デスラー総統、結論から申し上げます。・・・倫理的に、不可能です。」
デスラー「それはどういう意味かね?」
真田志郎「タイムマシンなどというものは、発明されるべきではないからです。もし、そんな物ができたとしたら…必ず悪用する者が出てきます。」
フラウスキー「例えば閣下。ベムラーゼが過去に戻って、閣下がこの世に生まれないよう細工することも可能なのです。」
真田志郎「人類の誕生さえ阻止することも可能ですよ。」
デスラー「しかし我々はこうやって時空を超えてきたではないか?」
真田志郎「それはせいぜい自分の寿命の範囲で、しかも遡れば若返り、下ると歳をとるといった方法でです。恐らく、我々が歴史に反する行為をとれば、即ペナルティとなって跳ね返ってくるでしょう。」
相原義一「(ぞくっ)ペナルティって…?」
真田志郎「ヤマト的に言えば、我々の存在は「なかったこと」になる。」
島大介「じゃ、止めた方が良いですね。」
古代守「と、いうことだ。分かったな、サーシャ。」
太田健二郎「・・・南部。俺とお前と澪ちゃんとで、一緒にこの時代に残ろうか?(遠い目)」
相原義一「あ、僕も僕も。」
南部康雄「晶子さんどうするんだよ?」
藤堂晶子「いや・・・・!、私は帰るわ!」
太田健二郎「いいのか、相原?」
相原義一「い、いいんだ!僕はこっちの世界で若くてピチピチした昌子さんと第二の青春を謳歌するんだい!」
南部康雄「「3」でうまくいったからって、またうまくいくとは限らないぞ〜?」
真田澪「お父様・・・あたし・・・残る・・・」
島大介「やっぱり来たか・・・うーん。真田さん、一度古代の奴を助けて、また戻ってきませんか?」
相原義一「そうだ!!」
南部康雄「ど、どうした。相原?」
相原義一「シャルバート星ですよ!シャルバート星だったらきっと僕たちが若さを保ったまま未来へ帰れる方法を知ってますよ!」
島大介「シャルバート星ねえ・・・今は病院経営してなかったっけ?」
真田志郎「島、それを言うなら、前に経営していたがドメルがドリルミサイルで壊したという事では?」
太田健二郎「その直後にはもう再建されてましたよ・・・シャルバート星の超科学の力で(汗)」
南部康雄「行きましょうよ!シャルバート星へ!!」
相原義一「未来から来た僕たちはシャルバート星への行き方も知ってるもんな。」
真田志郎「・・・入り口の開け方は?」
ナレーション「全員顔を見合わせる・・・が。」
南部康雄「・・・・・・だめだ、検討もつかない。」
太田健二郎「全然、わかんないなあ。」
真田澪「わたしが超能力で開けるわ!」
真田志郎「澪、気持ちは分かるが、あれはルダ王女で無いとダメなんだ。」
デスラー「タラン! 彼女を何としても連れてくるのだ!」
相原義一「そういやルダ王女、どこ行ったんだろう?途中まで一緒にいたんだけどなあ。」
太田健二郎「確かコスプレ(全身暑苦しそうな黒い喪服みたいな格好)して「宇宙の果てまでゴーゴーゴー!」とか騒いでたような気がする。」
南部康雄「そういやもう一人、宇宙海賊のかっこをしたコスプレ兄ちゃんがいたな。あれもいつのまになくなったけど、どこいったんだろう?」
島大介「まさかな。まさか・・・・・・・・」
南部康雄「探しましょう!!(必死)」
ナレーション「そのとき、遥か宇宙の深淵より、大時代的な蒸気機関車のようなスタイルをした謎の宇宙船がヤマト一行の目前に迫りつつあった!」
太田健二郎「あれって、やっぱりあれか・・・?」
南部康雄「あ〜、どう見てもあれだねえ・・・」
相原義一「あれにしか見えないねえ。」
ナレーション「それはまさに「あれ」であった。そう、その「あれ」とは!!」
デスラー「目標”あれ”・・・デスラー砲発射!」
効果音「ちゅどぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん」
島大介「どうも、全く効いてないようだ。」
ルダ・シャルバート「私の船を撃ったのは誰?出てきなさい!」
南部康雄「あ、ちょうどいいや。ルダ・シャルバートのおばはん、実はねえ・・・」
効果音「ばきゅーーーん(南部が撃たれた音)」
ルダ・シャルバート「だーれがおばはんやねん!ワレェ!!」
太田健二郎「それは、あなたです!」
相原義一「あああ!!馬鹿!怒らせるようなこと言うなよ!!」
島大介「ルダ王女、なんでまた例のあれに乗ってらしたのですか?」
真田澪「うん。あれに乗ると知らない女の人に遠くに連れられて機械の体にされるってお義父様が私の小さい頃にお話してくれたもの。だからパスをくれるからって知らない人に付いてっちゃいけないって。」
ルダ・シャルバート「永遠の命、永遠の美しさ・・・よ。」
真田志郎「気に入らないな。機か・・・」
ナレーション「次の瞬間、真田に飛びかかり口を押さえる一同であった・・・」
島大介「そんな事より、南部を手当てしてください。佐渡先生」
佐渡酒造「どれどれ、診せてみい・・こりゃ、いかん、呼吸が止まっておる!」
太田健二郎「お前は既に、死んでいる・・・・」
南部康雄「簡単に死んでたまるか!あの「2」で生きてた俺だぞ!」
佐渡酒造「お、行き返ったな。さすが不死身の南部といわれただけはあるわい。」
南部康雄「二枚目ですから。(フフン)」
島大介「・・・・・・とすると、死にっぱなしの古代は・・・・?」
太田健二郎「古代さんは2.5枚目でしょ。」
島大介「・・・・そうか、やっぱりちょっと足らなかったんだな・・・・(妙に納得している)」
相原義一「で、本題に戻りましょう。そーいう訳でルダ王女。一緒にシャルバート星に行きましょう!」
太田健二郎「相原の奴、やけに必死だな。」
南部康雄「相原の場合、あいつと晶子さんの二人分だからなあ。」
ルダ・シャルバート「ならばこちらにお乗りなさい。ただし…パスはお持ち?」
デスラー「タラン!人数分買ってこい!…請求書は地球防衛軍本部にまわしておくぞ。」
古代守「ちょっと待った。永遠の若さを得るために、機械の身体になるんじゃないだろうな。そんなの真田じゃなくてもゴメンだぞ。」
真田志郎「好きでこんな体になったわけじゃない!古代」
古代守「・・・・すまん。」
真田志郎「とにかく俺は、あんな妖しげな格好をしたおばさんに頼るのは反対だ。」
ルダ・シャルバート「妖しげとは失礼な!じゃ、帰りますよ!」
南部康雄「真田さん、ここは落ちついて!ここはあのオハハンに頼るしかないんですから!」
太田健二郎「そうです、嘘も方便っていうじゃないですか!」
相原義一「あからさまに妖しくたって、黙ってればいいことじゃないですか!」
フラウスキー「真田君。私も一緒に行こうか?」
真田志郎「フラウスキー少佐・・・そうですね。私はヤマトの仲間を機械化されたりしないように見張りますから、あなたはデスラー総統の方をお願いします。」
タラン「総統、とりあえずパスを多目に買って来ました。誰が行くんです?」
デスラー「うむ。ここにいる者は全員行くということでいいのだな?」
真田志郎「・・・・・俺は行かないぞ。」
島大介「真田さん!」
真田志郎「前にも言ったが、これは論理的な問題なんだ。時が流れ、全ての物が歳をとるのはこの宇宙に定められている理(ことわり)なのに、それを科学や技術を使って自分の都合の良いように捻じ曲げようとする行為には、協力できない。」
真田澪「あ〜ん、もう! お義父さま・・・駄々をこねないの! 進おじ様を助けに行くんだから・・・早くして!」
真田志郎「行きたければ、一人で行きなさい。・・・例え古代のためであっても、駄目なものは駄目だ。」
古代守「真田、俺も行かないよ。・・・歳をとる事を嫌がってちゃ、生きていけないよな。」
スターシャ「そうね・・守・・」
古代守「どわっ!」
真田澪「お母様、寂しかった。」
南部康雄「あ〜。やっぱり「あれ」が出て来たところを見ると、ここの時空がおかしくなってるみたいだなあ。」
島大介「どうやら、いくつかの時の輪が接してる状態らしいな。」
真田澪「南部さん、お母様に失礼ですわ。」
南部康雄「澪ちゃん、「あれ」ってスターシャさんのことじゃないよ。その前の「あれ」のことだよ。」
スターシャ「サーシア、あのような妖しげな”あれ”に惑わされてはいけませんよ。」
藤堂晶子「義一さん・・・会いたかったわ」
古代進「あれ・・・俺なんでこんなところにいるんだっけ・・・」
古代守「どわっ! 進が生き返った!」
真田澪「は、はい。お母様。・・・・・・・・・きゃあ!お、叔父様・・・・・・・」
デスラー「これは・・・?! 真田副長!フラウスキー少佐!説明したまえ!」
フラウスキー「これは・・・(モノクルを掛け直す)・・・以前に現れた「わけのわからないもの」とは少し違うようです。」
真田志郎「他の時空の歪みからはみ出たものらしいな。ほっておけばそのうち元の時空に戻るだろう。」
島大介「すると、あの古代は殺された古代とは違うんですね?」
古代進「島!!何やってるんだ!今はデスラーと最後の決戦を・・・!!うん?デスラー!!??わぁ!真田さん!そうか、みんなデスラーにさらわれたんだな!!?今助けてやるぞ!(コスモガンを取り出す)」
古代守「(ガツン!)早とちりするんじゃない!」
真田志郎「デスラーと最後の決戦というと、彗星帝国と戦っていた時の古代進か。」
真田澪「大丈夫? 叔父様。」
古代進「おじさまって・・・! 誰、君?」
サーシャ「ガーーーーーーーーーーーン・・・・」
南部康雄「この古代さん、さっさと返した方がよくないですか?」
島大介「俺もそう思う。」
古代進「って待てよ、島!説明しろよ!この娘は誰なんだ!」
南部康雄「それはですねえ・・・」
真田志郎「(慌てて南部の口をふさぎながら)何でも無い、気にするな。」
太田健二郎「僕の妹です!太田豚子です!!さぁ、豚子ご挨拶しなさい!」
ナレーション「その次の瞬間、太田の背後に立つ二人の男。もちろん怒りのオーラごうごう。」
古代進「何?太田にこんなカワイイ妹がいるなんて・・!!しかも兄さん、何でこんなとこに?イスカンダルにいるんじゃ・・・・?」
島大介「だめだ・・・こいつ、消えそうにない。」
相原義一「じゃあ、僕たちがここからいなくなればいいんですよ!さあ、早く「あれ」に乗り込もう!」
南部康雄「でもどうやってあの強情パパさんたちを・・・そうだ!太田!「あれ」に逃げ込め!」
太田健二郎「どこでもいい!うわーっ!(ダッシュ)」
真田志郎「太田ァ!逃げる気かァ!」
古代進「おい!妹の豚子ちゃんを置いていく気か!?太田!」
島大介「古代、すまん!ゲシッ!(コスモガンの銃尾で、古代の後頭部を叩いた音)」
古代進「きゅううううう(バタン)」
ナレーション「その瞬間、古代進むの体がす〜〜っと透明になっていった。どうやらもとの時代にもどったらしい。」
真田澪「お父様、私って太田さんの妹の豚子なの?ねぇ、本当?グスッ」
太田健二郎「さぁって、僕は腹が減ったから飯でも喰いに行ってこようかなぁ・・・?」
古代守「太田くん。僕たちだぶるぱぱさんたちを怒らせて、しかも娘を泣かせてくれて・・・それはないんじゃない?(メラメラメラ)」
太田健二郎「何のことですか・・・?えっ!?真田さぁん!!」
真田志郎「あははは、太田、どうしたんだ?うんん?」
太田健二郎「さっ真田さんまで!?あぁ!守さん!やめて!やめて〜〜!!真田さ〜〜ん!!いっいやぁぁあああぁああぁあ!!!!!1」
ナレーション「このシーン残酷につきカットします。・・・・それから一時間後・・・・。」
古代守「さて、これからどうしよう?」
島大介「取りあえず、古代(弟)が殺された時まで戻りましょうか。」
真田志郎「そうしよう。問題はTM80のエネルギー源なんだが・・・」
デスラー「デスラー艦のエネルギーでは駄目なのかね?」
真田志郎「それが、波動エネルギーはその時空間の中でしか有効でないので、駄目なのです。」
相原義一「エネルギーが足りないんですか? じゃあシャルバート星に行って燃料をもらってきましょうよ。(まだ言ってる)」
南部康雄「あきらめが悪いな、相原よ。」
相原義一「ああああ〜〜〜〜!僕と晶子さんの2人分の若さ〜〜!」
ルダ・シャルバート「もう行きますわよ。」
太田健二郎「(全身をホータイで巻かれながら)あの・・・どうでしょう。死んでる古代さんは待ってくれますから、『あれ』でちょっとシャルバート星まで遊びに行きませんか?」
南部康雄「うん。第一、シャルバート星へ行ったって若さが手に入るかどうかだって分かんないしな。」
フラウスキー「真田君。古代艦長のためにエネルギーを取りに行くということで、どうかね?」
真田志郎「少佐が、そう仰るならいたし方が無いでしょう。」
真田澪「ところで、「あれ」ってなんだっけ?私忘れちゃったわ。お父様。」
真田志郎「アレというのはそこのオバ・・」
古代守「(真田を慌てて押さえつけて)あ、あそこの見目麗しい女性ののっていらっしゃるけった・・・もとい!カッコイイ銀河鉄道のことだ。」
南部康雄「アレ、確かに蒸気機関車に見えますけど、C62じゃないです。(←実は鉄道マニア)」
太田健二郎「何でもいいから食堂車に行こうよ〜」
南部康雄「二両編成の普通列車に食堂車があるわけないだろう!」
島大介「良く見ろよ。あれが、2両編成か?どう見ても、あれは20両編成だ。」
真田澪「お父様、お義父様。私、3等車はいや〜。ちゃんとベッド付きか、ゆったりしたグリーン車がいい!」
脇役「(車掌)皆さん、この度は銀川鉄道にご乗車頂き誠にありがとうございます。ところで専用旅客パスはお持ちでしょうか?」
相原義一「どうしよう、持ってないよ〜(オドオド)。」
真田志郎「慌てるな、相原。さっき人数分買ってきただろ?」
デスラー「よし、タラン。さっき買ってきた通り、人数分見せるのだ。」
タラン「はっ。1等車は総統と私とサーシャ様の3人分、残りの者は3等車で良いのでございますね。」
太田健二郎「僕は食堂列車が近ければいいっす!!」
ナレーション「一同は列車に乗り込んだ。」
効果音「ガタンガタン・・・・・・・・・・・・・。」
島大介「しかし、どのくらいで着くのかなぁ?いちいち他の駅に停車するのか?これって各駅?」
脇役「あんたたち、ひょっとして何にも知らないでこの列車に乗り込んじまったのかい?」
真田志郎「そう申しますと?」
脇役「(冷ややかな笑いを浮かべて)まあ、いいさ。人間、知らなかった方が良い事だってあるしな・・・。」
相原義一「薄気味悪いヒトだなあ・・・。こわいよ〜。帰りたいよぉ〜。かあさ〜ん!晶子さ〜ん!!!」
太田健二郎「あ、車内販売が来たぞ!何があるのかな???(脳天気)」
南部康雄「なんだ!?あの車内販売の娘,全身がガラスみたいに光ってるぞ!?」
真田志郎「何だって!?そんな、馬鹿な。」
古代守「うわ〜っ、めっちゃきれいや〜(ぼ〜*^^*)」
太田健二郎「ねえねえ、お姉さん、ビールある?」
真田澪「お父様!お母様に、言いつけるわよ。」
古代守「いいじゃないか、一本ぐらい。真田、お前も飲むか?」
真田志郎「ん。それじゃ、一本・・・」
効果音「ガラッ! ドカドカドカ・・・」
タラン「サーシャ様! こんなところにいらっしゃったのですか?」
デスラー「サーシャ。私とタラン、それにきみは1等車のパスを持っているのだよ。こんな狭くてむさ苦しい3等車になどいないで、私と一緒に来なさい。さあ!」
真田澪「あ、あのぉ〜・・・・」
ナレーション「しかし、サーシャとまわりの者の抗議は意に介されず、サーシャはデスラーに手を引かれて連れて行かれてしまったのであった。チャラ〜ン。」
太田健二郎「この「さきイカ」なかなか美味いっすよ?」
ナレーション「太田は既に食い物の事で頭が一杯・・・・。」
古代守「ちょっとまったデスラーそれはないんじゃあないかな」
デスラー「ほう、君にそんな事が言える資格があるのかね?」
古代守「俺はサーシャの父親だ!娘を保護する義務がある!」
真田志郎「ただ、子育てはしていないが。」
デスラー「父親でも娘の自立を妨げることはできんよ。さあ、いこう、サーシャ。」
古代守「どうあっても、連れていくつもりか・・・?」
デスラー「くどい!」
古代守「ならばデスラー、俺と決闘しろ!このままおめおめと娘を捕られてなるものか!」
デスラー「ふっ・・いいだろう・・私も貴様とは雌雄を決したいと前から思っていたところだ。」
タラン「総統・・・古代進が死んで好敵手(ライバル)がいなくなった寂しさを古代兄にぶつけていらっしゃるのですね。」
南部康雄「う〜ん、困った困った、こまどり姉妹。」
効果音「バッキューン!!!(2人の銃声が南部の額に命中する。)」
真田志郎「南部、お前まさか・・・。」
南部康雄「(苦痛に耐えながら,しかしニッコリと微笑んで)・・・今は仲間内で争っている場合じゃないからですね,・・・早く結束しないと・・・。」
山本明「fvghbnjm」
相原義一「や、やまもっさん・・・?(汗)」
真田澪「あぁん!もう!せっかく南部さんがまとめてくれtrたのに!お父様もデスラーおじさまも、いい加減にして!」
島大介「だーもうなにがなんだかわかんないぜー」
スターシャ「サーシャ」
サーシャ「お、お母様!?」
真田澪「お母様・・・・・・・(泣いている)」
真田志郎「澪、あれは違うんだ。お前のお母さんじゃないんだよ。」
フラウスキー「どうやら、列車の中でも時空の歪みが続いているようだな、真田君。」
民衆「(デスラーと古代守) スターシャ!!!」
島大介「頭がいたくなってきた」
スターシャ「サーシャ、守。どうしてこんなところに・・・デスラー、あなたまで!」
ナレーション「スターシャはそう言って驚くとサーシャ、守、デスラーの目の前で煙のように消えてしまった。」
真田志郎「デスラー、それに守!ここは時空の歪みがひどい。こんなところから抜け出すことがまず先決だ。決闘してる場合じゃない。」
南部康雄「抜け出すって・・・・ここは走行中の列車の中ですよ。」
太田健二郎「それにもう少しで食堂車が空くんですよ。それまで待ってもいいじゃないですか。」
山本明「あーっなんだあのドス黒い戦艦は」
島大介「だから山本はあっちの世界に行ってろって・・・(汗)」
真田志郎「何だって!?あ、あれは・・・・・・・・・白色彗星帝国・超巨大戦艦だ!」
南部康雄「俺にはでっかいどくろのマークが見えるような・・・やっぱ眼鏡新しくしなきゃダメかな?」
沖田十三「めがねはおかしくないーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー(頭が狂ったうすらはげの艦長)」
島大介「(」
相原義一「ま、また「訳のわからないもの」が!」
島大介「はぁ〜〜〜〜〜〜〜っ!(深いため息)」
観客「話しが進まないぞ!!(ブーブー!!)」
ズオーダー「ヌハハハハハハ! 超巨大戦艦スペシャル番外編側方展望室バージョンだ! ムハハハハハハハ!」
古代守「みんな、騙されるな! あれは全部、別の時空から来た物だ。明鏡止水の精神で見ればあんなものは消えるはずだ!」
太田健二郎「あってきか」
南部康雄「(辞書を手に)めいきょうしすい・邪念がなく、静かに済んだ心境でってことね。まったく俺一瞬「めがねしすい」って読んじゃったよ。」
相原義一「よかった、古代さんがいなくて。いたら今頃条件反射で特攻してたかもしれないよね。」
古代守「いや、進もそこまで単細胞じゃあ・・・ない・・・・はず・・・・多分・・・・(汗)」
太田健二郎「敵、主砲をこっちにむけています。」
南部康雄「こらあ、そこの獅子頭じいい!列車の走行妨害は大変な罪なんだぞ!」
ズオーダー「私が宇宙の法だ!そんな罰則など認めんからな!主砲、照準合わせろォ!ヌワッハッハッハ!」
脇役「(車掌)止むを得ませんね。ブラック・ホール砲発射!」
効果音「ちゅどーーーーーーーーん!!!」
島大介「おお、すごいぞ!テレサも真っ青の破壊力だ!」
真田志郎「・・・で。車掌さん。あのブラックホールの処理方法も、ちゃんとあるんでしょうね・・・。」
効果音「びよびよびよびよ・・・(ブラックホールが巨大化している音)」
脇役「(車掌)ああ、大変だ!このままではこの列車はブラックホールに吸いこまれてしまう!」
南部康雄「非常停止!ってとまったらもっとピンチだ!」
相原義一「列車の運行司令室に連絡して指示を仰いでは?」
真田志郎「相原、通信機は持っているか?」
相原義一「ありますが、車両無線を使った方が早いし確実です。」
古代守「車掌さん、無線機はどこです?」
太田健二郎「ああ・・・」
民衆「(ほかのメンバー)・・・・?」
太田健二郎「お腹減ったなあ・・・・・」
効果音「ドカッバキッゲシッドゴッ☆」
島大介「よし!もう大丈夫だ。悪は滅ぼしておいたから、安心して話を進められるぞ。」
脇役「(車掌)こっちです。」
南部康雄「うわっ・・・! ここが動力室なのか?!」
加藤三郎「アレ,皆さんどうしてここに?」
真田志郎「なんだ、ここは?加藤の自宅じゃないか!!またしても時空歪曲現象か!」
加藤三郎「あっはっはっは・・・!違いますよ!!この列車は僕が動力源になっているんです。僕が今乗っている自転車のスピードに連動して列車も動くようになってるんです!」
南部康雄「なんだと!?じゃっじゃぁ・・・・・・、おっおい!加藤休むな!自転車を漕ぎつずけるんだ!」
加藤三郎「ひっ、ひっ・・ふい、ふい・・・ぜえ、ぜえ・・・」
島大介「おい! みんなで交代で漕ぐんだ! その間に真田さんはフラウスキー少佐と何とか手を打ってくださいよ!」
脇役「(車掌)変だな・・・・・・・・そんな筈はないのに。」
フラウスキー「・・・・真田技師長、ひょっとしてここは体育室ではないですかな?」
京塚ミヤコ「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ」
南部康雄「訳の判らない物、ここに極まれり。」
佐渡酒造「こら、(南部を小突く)失敬な事をいうな。京塚さん、どうしたんじゃい?」
京塚ミヤコ「窓の外を「おしおきだべ〜」首相がにたーっと笑いながら・・・」
真田志郎「ますます時空が混乱しているぞ! 車掌さん、早く動力室へ!」
脇役「(車掌)はい、機関車は列車の先頭です。」
ゴーランド「ふはははははっつ!ここは通さんっつ!!!!! 」
真田志郎「どけ! 「こんなこともあろうかと手動波動砲」発射!」
ゴーランド「ウワアアアアアアアア(消滅)」
ザバイバル「ヤマトのネズミめ!生かして帰さんぞ!」
斉藤始「俺が相手になってやる!」
フラウスキー「今のうちです! 進みましょう!」
南部康雄「なんだか"訳の判らない者”がいっぱいいるような気が・・・・」
島大介「あれが先頭車両だ!」
南部康雄「しかし、何で、こんな釜に石炭をくべるようなところから入るんです?」
太田健二郎「あっ後方よりステルス艦らしき物体接近」
古代守「よく分からないモノが続出しているな。急いだ方がよさそうだ。・・・うっ、俺みたいな大きいのはこれくぐるのきついぞ。」
真田志郎「ああ、まったくだ・・・(ゴン)いてっ・・・大丈夫ですか、少佐?」
フラウスキー「いやはやそのとおりですな…閣下、くぐれますか?」
デスラー「むぐぐぐぐぐ・・・・・・・」
タラン「どうなさいました、総統!?」
ナレーション「何と、デスラーのトレードマークでもある」
効果音「ばりっばりっ!!」
ナレーション「マントが破れてしまった!」
デスラー「うわぁぁあ!私のマントがなびかない!あぁああ!!」
タラン「総統がソウトウおかしくなられた・・・・・。ぷっ!ぷくくく!(笑)」
デスラー「タラン・・・君はなにを笑っているのかね?」
効果音「ぷちっ」
フラウスキー「閣下! お、落ち着いてください! ここは動力室なのですから暴れてはなりません!」
効果音「ズギュウウウウン!!!!(協力なエネルギー砲が直撃した音)」
アルフォン「フハハハハハッツ!!!探したぞ、ヤマトのネズミどもめっ!!!いい加減にあの世に行け!!」
真田志郎「(むかっ)機械に自らの身体を売っておきながら、やっぱりまた欲しくなりましたと地球を襲った連中か! 貴様たちのせいで守と澪を失うことになったんだぞ! 許さん!」
古代守「真田、お前はそれを言う資格はないぞ。」
真田志郎「なんだと!?」
古代守「だってお前は時間をさかのぼるなんて違法な手を使って、俺とサーシャを助けちゃってるんだから今さら連中を恨んで・・・」
真田志郎「古代! お前は今そのおかげでここにいられるんだろうが!」
アルフォン「こだい?貴様が雪が言っていたこだいか!おのれぇぇぇぇぇぇ〜!」
脇役「私は、エメラルダス戦いをやめなければ攻撃する」
真田志郎「だめだ、構うな、古代!ますます時空がおかしい!」
沖田十三「ここは強行突破だ!真田君!」
古代守「そんな事言われても、沖田さん、真田!うちの進が何かやらかしたんじゃ、ほっておけない!で?アルフォンさん、うちの進が何をやらかしたんです?」
アルフォン「あああ!あのこだいはなあ〜(グスッ)私がこんなに雪に尽くしているのにあいつのせいでえ〜(大泣)」
古代守「それは、シングルの人のエゴですよ。ちなみに、私は貴方の仰ってる古代ではないのです。あいつの兄貴です。」
アルフォン「兄貴だろうが弟だろうが叔母だろうがいとこだろうが、私にとってこだいは全て敵だああああ!」
古代守「何だかしらんが、進は相当この人に恨まれるようなことをやらかしたみたいだな。」
効果音「ズギューン!(デスラー&真田&島のコスモガンがアルフォンに火を吹いた音)」
アルフォン「・・・・・・ふふふ、無駄な事を。」
真田志郎「そうか。頭部だったな。(チャキ)」
脇役「(真田 姉)やめなさい、志郎!」
真田志郎「ね、姉さん?!」
南部康雄「うわあ、最悪の展開!」
アルフォン「ありがとうお嬢さん。・・・何て綺麗な人だろう・・・僕と一緒に星の海を旅しませんか?」
太田健二郎「クイーンエメラルダス号がレーザをふいた」
効果音「どっかーーーーー」
アルフォン「おわああああああ・・・誰か・・・誰か僕に膝枕を・・・」
ナレーション「その時、破損した所からアルフォンが宇宙に吸い出されていった。」
古代守「何だか分からないうちに片付いたらしいな。」
真田志郎「とにかく、行こう!」
沖田十三「真田君、状況を説明したまえ!」
南部康雄「あんただれだよ?」
ナレーション「そして、とうとう相原が星間車両用通信機器にたどりついた!」
相原義一「車掌さん、無線機はどこです?」
脇役「(車掌)はい、ここに」
相原義一「操作は防衛軍のものと同じのようですね。これなら大丈夫です。」
ナレーション「といって相原は通信機を操作し始めたが・・・・」
藤堂晶子「相原さん、どうしたの?」
相原義一「しまった、つい昔の癖で・・・・・(汗)」
島大介「まさか、自分の家に繋いだとかはないだろうな。相原君」
相原義一「言わないでぇ〜〜」
藤堂晶子「相原さん・・・・・"昔の癖”ってどういう事・・・・?」
ナレーション「相原は頭を抱えてうずくまっていた」
南部康雄「おい相原、そんなことしてても何にもならないぞ。」
真田志郎「相原、しっかりしないか!今はそれどころじゃないだろう?」
藤堂晶子「それどころじゃないって・・・・・・どういう意味ですか!」
南部康雄「あ、いやその、こっちはこっちで立てこんでおりまして・・・・・」
効果音「グォォォォォォォォォォ」
太田健二郎「右舷より強力なエネルギー波接近!!!だめだ、回避できない!」
アルフォン「どんなに私が雪につくそうとも、雪の心には古代が、古代進しかいなかったんだっ!雪は古代だけを愛し続けていたんだ!私など最初から彼女の瞳には映っていなかたんだ!ならば、この宇宙から、古代の血ガ流れているものは全て抹殺してやる!!!!」
南部康雄「いやあ、そこまでしなくてですもね、古代さんはそのうち・・・・」
太田健二郎「(あわてて南部の口を塞ぐ)あ、何でもないっす。気にしないで所信声明演説、続けてね。」
真田志郎「フ、空間磁力メッキ作動!!」
効果音「ピシーーーーーーーン!(空間磁力メッキ発動の音)」
脇役「(車掌)ああ! いつの間にこの銀河鉄道にそんなものを!」
島大介「車掌さん。真田さんはいつも誰も気が付かないうちにいつのまにか設置しておくんですよ。」
アルフォン「あああ!!!こだい〜一生かけて恨んでやるう〜〜!!」
ナレーション「アルフォンは大宇宙のもくずとなって散っていった・・・」
古代守「2度も宇宙に散るとは・・・器用な奴だ。」
相原義一「宇宙へ飛ばされた人ってだいたい後でまた復活して出てくるんですよね・・・」
南部康雄「あいはらくーん。感想は後にして、さっさと管理局に通信入れてブラックホール何とかしてくれ〜ぃ!」
相原義一「あ、そうだそうだ。それじゃ早速・・・」
藤堂晶子「相原さん、あなたの事は良くわかったわ。」
藤堂平九郎「私と結婚しよう!相原君!!」
真田志郎「(藤堂晶子を後ろの車両に運び出す)」
古代守「(藤堂平九郎を車外へ放り出す)」
京塚ミヤコ「私、南部さんと神のまえで結婚したい」
南部康雄「丁重にお断りします!」
島大介「年貢の納め時だな、南部。」
テレサ「島さん、どこにいるの。会いたい」
島大介「テ、テレサ、僕も会いたい。」
南部康雄「とかなんとかいってこの人は、完結編で「雪を最初に見つけたのは僕なんだぞ」とかのたまってました。」
島大介「「見つけた」といっただけだ。だからどうしたという事はまるでない。」
相原義一「でも、そのときから古代さんにぞっこんでしたよね。雪さんは。」
真田志郎「相原。(コスモガン構え)さっさと自分の仕事をしてくれないか?」
相原義一「は、はい。ですから銃を構えないでください。」
南部康雄「ミヤコさーん。やっはる」
ナレーション「その時、車体に異常な振動がかかり始めた。列車の最後尾にブラックホールが追いついたのだった。」
島大介「くそっ!死にたくなかったら、ワープするんだ!車掌さん。」
脇役「(車掌)そんな!いきなりワープしたらどこへ出るか分かりませんよ!」
島大介「しかし、このままでは全員死ぬぞ!?早くワープを!!」
脇役「(車掌)知らんでぇぇぇ!!!」
ナレーション「車掌は半泣きになりながら、ワープのスイッチを押した」
効果音「ヴウウゥゥゥゥーーーーンンンンン」
古代守「・・・・・・ここは一体、どこだろう?」
島大介「車掌さん、座標確認!」
脇役「(車掌)はい、ここは・・・・ここは、銀河鉄道銀河系方面運行室から500mの距離・・・・・・」
太田健二郎「あっ、あれヤマトじゃないか。」
南部康雄「そうだと言いたいけど・・・まさかあれも訳の分からないものじゃないだろうな?」
真田志郎「いいや、ヤマトだ、ほんもののヤマトだよ!我々がアクエリアスの海からひきあげたんだ。来るべき時の為に備えて…。」
ナレーション「そう、それは紛れも無く本物のヤマトだった。戦士たちの船は今、永き時より目覚めようとしていたのだ!!!」
効果音「(お馴染みのテーマ)」
民衆「一同、不意に涙ぐむ。」
相原義一「ヤマトに移りましょう!守さんが戦闘隊長と艦長兼ねてくださいね!真田さんが副長で・・・ああ、夢にまで見た光景・・・」
島大介「ちょっと待て、あれ、本当に俺たちが乗っていたヤマトか?」
古代進「よぉ。ひさしぶり」
森雪「みんなそろいも揃って何やってるの?」
島大介「こ、古代。ゆ、雪・・・・・・・・(唖然)」
真田澪「お、おじさまー」
真田志郎「(・・・・・・・真っ青になっている。)」
古代守「どうしたんだ?顔色が悪いぞ。」
真田志郎「"歴史のペナルティ”が来てしまったんだ。」
南部康雄「それってどういう意味ですか?」
真田志郎「我々があまりに時空間をいじりすぎたので、時空間の連続が保てなくなったんだ。そうなると時空間の自己修復の能力が働き始め、新しい歴史が作り出される事になる。」
太田健二郎「すると、僕達は・・・?」
真田志郎「さあ、消滅するのか・・・それとも時空の連続体から切り離され永遠にさまようのか・・・・なってみないとわからないな。」
相原義一「なってみないとって、それを待ってるしかないんですか?!」
南部康雄「その前にオレは、ミヤコさんを愛してしまった。」
太田健二郎「その前に俺は、中華フルコースが食いたいー!!」
京塚ミヤコ「あぁ。南部さん愛してる。」
島大介「敵が多いですよ。京塚さん」
南部康雄「オレも愛しています。ミヤコさん」
効果音「(爆発音)ズドオオオオオオオオオオンッ!!!!」
島大介「な、なんだ!どうしたんだ!?」
太田健二郎「た、たいへんです!暗黒星雲軍団の総攻撃が始まりました!この星は彼らに完全に包囲されてしまっています(悲壮)!」
古代進「さあ、はやく俺達のヤマトへ!」
真田志郎「古代、今の君はいったい・・・。」
古代進「確かに,本物の時間軸では僕は何者かに殺されていました。でも、真田さんたちが僕を助ける為に必死で時間旅行をしてくれたおかげで、歴史に微妙なズレが生じてきて,そのお陰で僕が殺されずにすんだ世界が生まれたんです。」
島大介「それはよかった!本当に・・・(涙)。」
古代進「でも、僕が生き延びた世界では,僕以外のヤマトクルー全員が、暗黒星団のヤツらにころされてしまった・・・(苦)!!!だから、僕も、皆が生返る方法を探して時間旅行を続けていたんです,真田さんたちの時間軸の雪にたすけられて・・・。」
相原義一「ええっつ!本当ですか,それ!?」
森雪「(微笑)ええ、そうよ。私と古代君は藤堂長官直々の命令で最初から暗黒星団の情勢を探っていたの。その為に,アルフォンスを騙して暗黒星団内部のデータ収集を行っていた。古代君と喧嘩していたのも,アルフォンス達の信頼を得るための芝居だったの。でも、私の油断で古代君は死んでしまった・・・(苦)。」
古代進「でも、雪。今の君に出会えた事で、僕はこの事件の全容をようやく知る事ができたんだ。ありがとう、雪(愛)。」
森雪「ああっ、古代君愛してる!もう離れないで!」
古代進「もう二度と離すもんか、雪っ!(ラブ)」
森雪「こだいく〜ん♪^▽^」
古代進「ゆき〜♪^▽^あ・い・し・て・る(ラブラブ)」
真田澪「ウチの家庭も,あんなに仲がよかったらなぁ・・・・(」
ナレーション「一同,しばしの間凍りつく。」
島大介「み、澪・・・・・・・・・・ど、どういう意味だ?」
真田澪「お父様とお母様、愛し合っていることは確かなんだけど・・・」
古代守「おいおい、澪、いったい何を言い出すんだ!」
真田澪「お母様は王家の生まれ、お父様は一般庶民なものだから。あとは想像してね。」
坂巻浪夫「こちら第一砲塔。艦長敵の旗艦が接近中」
島大介「真田さん。これ以上時間軸をいじると何が起こるのか分からないのであれば、ここの時間軸にとどまった方がいいんでしょうか?」
真田志郎「・・・古代、すまない・・・。この時間軸のお前を助ける事ができなかった・・・(苦)。」
古代進「真田さん達は今まで俺の事を生返らせようと必死になって戦ってくださいました。その好意だけで、僕にはもう十分です。!それに、俺も自分の時間軸で生きていた真田さん達を助ける事ができなかった・・・許してください!。」
真田志郎「古代!」
古代進「真田さん!!」
ナレーション「(ふたり、ガッシリと抱き合う)」
デスラー「・・・こ、古代(ちょっと複雑な心境)!!。」
相原義一「あぁぁぁぁぁぁぁぁっ、オレのからだが消えていく。」
真田志郎「な、何っ!ま、まさか、タイム・パラドックスが起こったのでは!?」
フラウスキー「ああ、ついに恐れていたことが・・・!」
森雪「あら?ごめんなさい。ヤマトを隠すために作っていたステルス装置が敵の攻撃に反応して勝手に起動しちゃったみたい♪」
太田健二郎「ね〜、早くヤマトの食堂に連れていってよ〜!!」
相原義一「雪さん〜真田さんみたいなことはやめてくださいよー!」
民衆「話を上手く収拾したな・・・・。見事だ。」
観客「ってことは、もうコレおわっちゃうの?容量一杯?」
証人「馬鹿!話の収拾がつかなくなっちまったから、誰かがまとめてくれたんだろ?有り難い・・・。」
効果音「ズドォオオオン・・・・・!!!!(さらに攻撃が激しくなっていく!)」
古代進「さあ、みんな!早くヤマトへ!」
ナレーション「一同、蘇ったヤマトへ駆け込む!しかし・・・。」
古代進「澪!?どうしたんだ、君も早く乗り込むんだ!」
真田澪「私,乗れない。だって、前の戦いの時だって私が皆の足を引っ張っておじさまやお義父様に辛い思いをさせてしまったんだもの。私が居たんじゃまた、皆に迷惑をかけてしまう・・・それに、今度は私より立派な雪さんだっているわ。私なんか居ない方が・・・。」
真田志郎「・・・・・(無言で守の肩を押す)」
古代守「(思いっきり、スターシアの頬を張りとばす)馬鹿!二度とそんな事を口にしたら承知しないからな。」
スターシャ「ちょっとまってよ、何で私の方がぶたれる訳!?」
古代守「(しまったあああ〜!!!)」
効果音「こそこそこそ〜(守を除く一同、素早くヤマト艦内に乗り込む)」
古代守「み,皆ぁ〜ちょ、ちょっとまってよ〜。」
スターシャ「あ〜な〜た〜っ!!!!!(怒)」
島大介「急げ急げ急げ。夫婦ゲンカは犬も喰わないってからな。」
真田志郎「澪はタイミングを見て二人を連れてきてくれ。」
真田澪「でもお義父様・・・あたし・・・」
真田志郎「今度はお父さんとお母さんも一緒だから大丈夫だ。お前が間にならないといけないだろうしな。・・・俺は守以上に手の掛かる男が復活してきたから忙しくなるんだ、また。」
南部康雄「そんな事言っちゃって,本当は頼られてうれしくせに。」
古代守「ぎょええええええええええええ!!!(悲鳴が響く)」
真田志郎「・・・澪、お前はしばらくお父さんの看護をしてやってくれ・・・。ああ見えても指揮官として,今のヤマトには必要な男なんだ・・・。」
古代守「ごめんなさいっ!ごめんなさっ!!ごめんなさいっつ!!!」
真田志郎「しき・・・指揮官としてだな・・・もしかしたら今まで以上に大変かもしれない・・・」
島大介「さあ早く!発進しますよ!」
相原義一「全員乗りましたか?あ、車掌さん!あなたも早く乗ってくださいよ。」
脇役「(車掌)・・・・・・・・・・・(ボソボソ)。」
南部康雄「えっ!!『車掌は車両と運命を共にする』って・・・あんた、こんなときに何言ってんだ!」
太田健二郎「どどど・・・どうしましょう?」
ルダ・シャルバート「バシッ!(平手打ち)あなたも栄光ある銀○鉄道の車掌なら,今日の屈辱に耐えて何時の日か鉄道再開するまで生きつづけなさい!無駄に死ぬだけが生き方じゃない、どんなに苦しくても生きて本当の幸せを掴み取るのよ!」
太田健二郎「(だから、何で俺がぶたれなきゃいかんのだ・・・)」
相原義一「よかった、車掌さんもいしょに着てくれるみたいだ!」
ナレーション「ヤマトの制服をね。」
南部康雄「え?車掌さん、あ、あなたは・・・!」
沖田十三「ヤマトを失って、やっと自分が乗るべきところを見つけたのだ!わしは・・・わしはやっぱりここから離れたくない!」
ナレーション「驚愕の真実!なんと車掌の正体は沖田元艦長だった!」
島大介「お、沖田艦長」
沖田十三「乗員、ただちにヤマトに乗船!第一種戦闘配置に就け!」
効果音「おなじみ、ヤマト艦内にエマージェンシー音が流れる。」
島大介「(第一艦橋より地上を見て)・・・おい、守さんまだ奥さんと喧嘩してるぞ…誰かいい加減に止めてやれよ。」
南部康雄「この場合、澪ちゃんか真田さんでしょ?」
真田澪「えええ〜ん、怖いよ〜、いつものママじゃな〜い(泣)!」
南部康雄「・・・さ、さなださ〜ん!」
島大介「だめだ、真田さんは今、出港前の最終チェックに大忙しでそれどころじゃないぞ!」
古代進「よ〜し、ここはひとつ。沖田艦長、よろしくお願いします!(深深と礼)」
太田健二郎「やはりここは年長者の仁徳ということで・・・。」
相原義一「艦長!お願いします!」
沖田十三「うむ。年長者の仁徳とな。任せておきたまえ・・・」
島大介「さすが艦長!・・・(外を見る)お、間に入ったぞ。何か話している。さすがは沖田艦・・・二人に殴られてるな。」
古代進「俺が止めに行ってくる!!」
デスラー「まて、古代。その役目,この大ガミラス総裁であるこの私に任せてはくれまいか?」
古代進「デスラー…大丈夫か?」
デスラー「心配するな,古代。これでもスターシアとは幼稚園時代にはよく一緒に遊んだものだ。」
太田健二郎「「おままごと」とかやったのか?ちなみに僕はいつもペットの犬役ばっかりだったなぁ・・・。」
南部康雄「俺はいつもエリート高級官僚とか政府高官の役ばかりだったよ。」
相原義一「ぼくは単身赴任中のサラリーマンでしたよ。一日に3回必ず家庭に連絡を入れなさいとか,決まり事が多くて…。」
太田健二郎「君って昔っからそうだったの?」
古代進「相原・・・・・・・、どうも最近艦隊の通信記録が変だと思ったよ。(怒りモード全開)」
相原義一「わあっ、古代さん、ままごとの話ですって(汗)」
島大介「お、デスラー総統がスターシャさんたちのところへいったぞ・・」
ナレーション「その時、突然デスラーがスターシャの後ろから抱きついた!」
効果音「ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!!!!!!」
スターシャ「デスラーのスケベ」
古代進「デスラーの奴・・・・、そんなに死にたいんだな。」
山崎奨「波動エンジン。整備完了」
島大介「(山崎さん、いたんだ・・・・。)」
古代進「みんな!とりあえずヤマトに乗ってくれ!」
真田志郎「古代!何時でも出港できるぞ!・・・ってなにをやっているんだ、守は!(外を見て)」
スターシャ「これもあなたがぼーっとしているからよ!夫たるもの、妻を守れないでどうするの!」
真田志郎「守! タラップ上げるぞ!」
古代守「ま、待て!おいでスターシア!(手を伸ばす)」
スターシャ「デスラー・・・ごめんなさい・・・(守の手を取って共にヤマト艦内へ)」
南部康雄「どこかで見たようなシチュエーションだな」
真田澪「ごめんなさい!遅くなりました!!」
古代進「よーし、島!ヤマト発進だ!!」
効果音「グオオオオオオオオオオオオオオン!!!!(凄まじい轟音をたててヤマト発進!)」
タラン「そ、総統ぉーーーーーーーーーーーーーーー!!」
デスラー「ヤマトの諸君。いつの日か、また会おう…(涙目)」
島大介「あれ?沖田艦長は?」
沖田十三「まってくれええええ〜!」
古代進「デスラーと沖田艦長はこの星の新しいアダムとイブになるんだ・・・。」
森雪「無限にむけてしゅっぱーつ」
南部康雄「艦長に守さん、副長にタラン将軍、技師長が真田さんとフラウスキー少佐の2人になって・・・無敵じゃん!」
相原義一「特攻癖がある人が少し増えちゃったけどね。」
真田志郎「ユキ。ヤマトを持ってきてくれたお前達に行く先を任せるつもりではいたが・・・無限って「永遠の旅に旅立つ」ということなのか?」
古代進「波動砲閉鎖プロセスなんかしませんから。真田さん。」
ナレーション「こうしてヤマトは、無限大の宇宙へと旅立っていった。」
ナレーション「完」
管理者 Kuyou Sagami : WeB DoRaMa v1.25 [Shigeto Nakazawa]